LEITZ TELE ELMAR 4/135
テレエルマー 135mm F4をデジタルカメラで使用した記録
目次
<ギャラリー>
<レンズの印象>
基本的な流通形態はライカMマウント用のレンズだが、この時代の90mm、135mmレンズは手軽にヘリコイドとレンズが分離できる設計になっており、マウント交換遊びをすることができる。
VISOFLEXで使用する場合はヘリコイドとして、ビゾ用エルマー65mmで使用されるヘリコイドOTZFOを用意する。OTZFOは中古だと1万円程度から入手できるため入手難易度は低い。OTFZOは古い物なのでヘリコイドの状態には気を配る必要があると考える。マニュアルレンズなのでヘリコイドの動きが悪いとそれで写欲が落ちる。
エルマー135/4,ヘクトール135/4.5はヘリコイドを含んだ状態で、レンズとマウント部が分離するため、マウント遊びをするさいにはこのレンズのほうが面倒が少ない。分離させるとスクリューマウントになるため、16466M Mマウント アダプターを用いて、VISO-Mに変換する。
絞り開放値が4なので、エルマリート135 F2.8ほどピントにシビアではなく、暗さだけ我慢できれば、デジタル時代にも通用するキレのある解像度を楽しむことができる。
XASSELBLAD X2Dのセンサーサイズは完全にカバーしており、フィルム時代に645で問題ないと言われたイメージサークルの広さはその通りである。
前ボケ、後ボケともに癖は無く、グルグル回るような怪しいボケ方はしない。F4でもピントは薄く合焦部を強調した撮影が可能である。
下の写真は、レンズ本体+OTFZO+16466M+NOVOFLEX R-Xマウントアダプターの4段重ねである。
組み付け精度には問題ないが、どこかの寸法が数マイクロ長いようで、F11まで絞らないと遠景のピントが合わない。多段組をするとこういうことも起こる。

<レンズの仕様>
焦点距離135mmのライカMマウントレンズでMマウントレンズだが、レンズとヘリコイドが分離するため、VISOFLEX,Rマウント用レンズとして使用することができる。
VISOFLEXで使用するためには、ビゾ用エルマー65mmで使用されるヘリコイドOTZFOを用いる。
LEICA-Rで使用するためには、上記にLeica 14167 Leica M(VISO-M) to Leica R マウント レンズ アダプターを加える必要がある。
最短撮影距離はヘリコイドOTZFOが比較的長く繰り出せる構造なので0.9mと寄れるレンズである。Mマウントヘリコイドを使用した場合は最短撮影距離は1.5mとなる。
項目 | 値 | 備考 |
焦点距離(mm) | 135 | |
最大絞り | 4 | |
最小絞り | 32 | |
絞り羽根 | 10 | |
レンズ構成 | 3群5枚 | |
最短撮影距離(m) | 1.5 | Mヘリコイド使用時は全域カメラ距離計連動 |
レンズ長(mm) | 107 | |
レンズ最大径(mm) | 56 | |
フィルター径(mm) | 39 | |
重量(g) | 550 |
<参考文献・リンク>