Ms-Optics H-DAGONAR 40mm
ダゴナール 40mm F6.3(MS-Optics / 宮崎光学)のレビューと写真作例
目次
ギャラリー
- H-DAGONAR 40mm F6.3 写真作例(Leica M-P typ240)
- H-DAGONAR 40mm F6.3 写真作例(HASSELBLAD X2D)
レビュー
ダゴナール40mmは、MS-Optics(宮崎光学)の歴史シリーズ第2弾でダゴール型をオマージュしたレンズ。
ダゴナール40mmは兄弟レンズであるプロト40mmと比べるとレンズが2枚多いため、全長が少し長く(レンズ長:H-PROT 16.2mm / H-DAGONAR 22.2mm)なりレンズ重量も少し重く(レンズ長:H-PROT 47g / H-DAGONAR 50g)なったが、現代レンズと比べると十分に小さい。
ダゴナール40mmは微妙な焦点距離と開放F値の暗さからリリース当時は市場の人気は低くかったが、中古市場に出る数が減ってきたためそれなりの価格に戻している。
レンズの使用感はプロト40mmと同じような感想となるが、二つを比べた印象は、全く同じ被写体を同距離で撮影した場合、ほとんど差は無かったがダゴナール40mmのほうが若干解像度が高かった。また、画角はダゴナール40mmがほんの少しだけ狭いという結果を得られた。それでも両者に特筆するべき差は感じられないため、少しでもコンパクトなレンズを好む場合はプロト40mm、わずかでも高い性能を求める場合はダゴナール40mmを選択すると良いだろう。
中判デジタルカメラであるHASSELBLAD X2DにX-Mマウントアダプターを経由して使用したところ、レンズのイメージサークルが広いことが確認できた。
X2Dはメカシャッターがないためセンサーシャッターで撮影している。センサーシャッターでも不自由は感じないが、メカシャッターを持っているフジフイルムのGFXシリーズであればより実用的に使えると考える。
44mm*33mmセンサーで使用した場合、周辺減光が少し目立つ程度で解像度的にも十分実用でき、35mm判で40mmの焦点距離は32mm相当となる。
ギャラリーに写真作例を追加。
仕様
項目 | プロト | ダゴナール |
焦点距離(mm) | 40 | ← |
最大絞り | 6.3 | ← |
最小絞り | 16 | ← |
レンズ構成 | 2群4枚 /プロター型 | 2群6枚 /ダゴール型 |
最短撮影距離(m) | 0.3 0.85mまでカメラ距離計連動 | ← |
レンズ長(mm) | 16.2 | 22.2 |
レンズ最大径(mm) | 50 | ← |
フィルター径(mm) | 22.5 フード先端は28 | ← |
重量(g) | 47 | 50 |
参考文献・参考リンク
更新履歴
- 2024.2.2:改稿
- 2022.12.19:初稿
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