Last updated on 2026-04-30
リコー製、広角単焦点21mmレンズ搭載のフィルムカメラ RICOH GR21のレビューと写真作例
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目次
ギャラリー
撮影写真のデジタル化はフィルムスキャナにMINOLTA DiMAGE Scan PROを使用し、スキャンソフトウェアはVueScan、撮影フィルムは以下の3本を使用した。
- FUJIFILM X-Tra400 カラーネガフィルム
- MARIX マリックスISO100D カラーリバーサル(KODAK E-100)
- Rollei retro80s ISO80モノクロームフィルム
レビュー
1.概要
GR21はリコーが2001年にリリースした、21mm単焦点広角レンズを搭載したフィルムカメラ。
主な仕様は以下の通りで、カメラの詳細な仕様は表に載せている
- 6群9枚、焦点距離21mm GRレンズ搭載
- 最高シャッター速度 1/500
- 最短撮影距離 0.3m
- 絞り F2.8-16
- 絞り羽根 7枚
- レンズ構成図はRICOH配布のGR21 PDFより引用
2.使用感
今回紹介するRICOH GR 21は初めて購入するが、28mm広角レンズを搭載したフィルムカメラRICOH GR1と、レンジファインダーカメラ向けのL39スクリューマウント版GR 21mmレンズは使ったことがある。
購入のきっかけは、DMR(Digital Module R)が故障したLeica R8をフィルムカメラとして使い始めたところ、高性能なサブとなるコンパクトなフィルムカメラが欲しくなったためだ。
RICOH GR 21を購入する前に検討したカメラは、RICOHのGR 1だ。焦点距離28mmの単焦点レンズを搭載したGR 1は、状態の良いものはすでに高価で、また、すでに使用したことがあるため候補から外した。次にミノルタのTC-1も考えたが、こちらも価格が高めなので候補から外した。そのため、より珍しい28mmよりも広角のフィルムコンパクトカメラであるRICOH GR21が目に留まった。そして、それほど高くない価格のRICOH GR21を見つけたので購入した。
カメラやレンズの入手というのは不思議なもので、気になって探していると、そのときだけいくつか同じ品に出くわすことがある。今回も探しているときに出会ったものをしばらく悩んで購入したが、購入後にさらに安価な品に出会うのは買い物あるあるだ。しかし、中古品は1つ1つ状態が異なるため、状態と価格に納得したときに買うのがよいだろう。
購入したRICOH GR21は、購入先サイトに説明があったとおり、フィルムカウンターなどの液晶表示にいくつか表示の抜けがある。若干見づらいが、表示がすべて消えているわけではないため、撮影には支障がない。海外には、この液晶を取り替えるサービスを行っている業者もあるようだ。
GRシリーズは、日本のコンパクトカメラのいくつかの機種で採用されている、フィルムを装填すると自動的に巻き上げが始まり、全コマをカメラ本体に巻き上げて撮影時にパトローネに戻す方式である。
そのため、通常のカメラとは撮影順が異なる。使い始めにフィルムをカメラ側にすべて巻き取るため、使用開始には少し時間が必要だ。しかし、撮影後の巻き上げは、カメラに残ったわずかなフィルムをパトローネに戻すだけなので、一瞬で終わる。通常のカメラでは撮影後に巻き上げの時間が必要となるため、時間のかかるタイミングが異なる。
巻き上げが完了するとカメラの液晶にEが表示されるため、エラーのEかと思って焦ったが、これはフィルムの終わり(E)を意味する。これはマニュアルに書いてあることなので、読まない自分が悪い。巻き上げ不良を起こしたかとドキドキしたが、そんなことはなかった。
フィルムを3本通した感じでは、装備しているGR 21mmレンズは、樽形の歪みが気になる場面もあるけれど、それほど極端ではないため、補正しなくても十分に実用的だ。空を撮影すると周辺部が少し減光するが、嫌に感じるほどではない。
撮影結果を見ると、遠方を撮っているにもかかわらずピンボケになっている写真が散見される。これは、所有しているカメラ固有の問題か、測距部分に不具合が生じているかのどちらかだろう。また、撮影時に遠方にピントを合わせたいのに、ファインダー内に近接距離の人物マークが表示されることがそれなりの確率である。
気付いたときは測距し直すようにしているが、慌ててそのままシャッターを切るとピンボケ写真になる。心に余裕のあるときは、近接や遠方など撮影対象が明確な場合に自分で撮影モードを変更し、任意のピントに固定して撮影するようにしている。フィルム撮影なので、結果を見てがっかりする感じもなつかしいけれど、フィルムが高騰している昨今ではできるだけ避けたいところだ。
3.まとめ
GR 21をまとめると、コンパクトカメラでは唯一の焦点距離21mmの広角レンズを備えたカメラである。実像式のファインダーは構図確認しかできないが、ほぼ見えたとおりの範囲を撮影できる。
2020年代に入りフィルムが高騰しているため、カメラを買っても使うのが難しいという側面はあるものの、フィルムが使えるうちにフィルムカメラを楽しむのがよいだろう。KODAK社のコダクロームフィルムが生産されていた時代にこのカメラを使いたかったと思う。
テレコン、ワイコン
21mmだけでなくワイコン、テレコンを付けて汎用性を高めようと思いデジカメ用のワイコン、テレコンの使用を検討した。しかし、GR21は通常撮影モードはフォーカス時にレンズの移動が結構あるため、レンズ先端に重量物を装着してフォーカスするとモーターがイカれそうなのでやめた。
また、手持ちのニコンのコンパクトデジカメ向けテレコンは、接続ネジ径が28mmなので、GR21の30.5mmとは微妙に径が合わない。30.5mmから28mmに変換するリングを探してみたが見当たらず、30.5→37→28と迂遠な変換をする必要があるため、これまた実用的ではなかった。
仕様
| 項目 | GR21 | GR1(GR1s,GR1v) | MINOLTA TC-1 |
| 焦点距離 | 21 | 28 | 28 |
| レンズ構成 | 6群9枚 | 4群7枚 | 5群5枚 |
| 絞り羽根 | 7 | 7 | 円形回転式 |
| 絞り | 2.8-16 | 2.8-16 | 2.8/5.6/8/16 |
| シャッタースピード | 1/500 | 1/500 | 1/750 |
| 最短撮影距離 | 0.3 | 0.35 | 0.45 |
| ファインダー | 採光式逆ガリレオ方式 0.33倍 83% | 採光式逆ガリレオ方式 0.43倍 縦:81% 横:83% | 実像式 0.4倍 85%/3m |
| バッテリー | CR2 x1 | CR2 x1 | CR123A x1 |
| 記録メディア | 35mmフィルム | 35mmフィルム | 35mmフィルム |
| 外形寸法(mm)幅 x 高さ x 奥行 | 117 × 64 × 26.5 (鏡胴部38.5mm) | 117 × 61 × 26.5 | 99×59×29.5 |
| 重量(g) | 200 (ボディのみ) | 175(デートなし・ボディのみ) 177(デートつき・ボディのみ) | 185 (ボディのみ) |
| リリース年 | 2001 | 1996(GR1) 1998(GR1s) 2001(GR1v) | 2000.4 |
| 価格(税別) | 138,000 | GR1 デートなし:90,000円 デートつき:100,000円 GR1s デートなし:95,000円 デートつき:105,000円 GR1v デートなし:98,000円 デートつき:108,000円 | 125,000 |
オプション
- 革ケース
- フード(GR21)
- フロントキャップ
- 各種フィルター
参考情報
- 高画質薄型高級コンパクトカメラリコーGR1|リコーテクニカルレポートNo.23
- RICOH GR1・Shige’s hobby
- RICOH GR21・Shige’s hobby
- RICOH GR 28mm・Shige’s hobby
- RICOH GR 21mm・Shige’s hobby
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更新履歴
- 2026.4.11
- 2025.5.12
- 2024.03.18


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