SGIMA DP1 Merrill
シグマ製デジタルカメラ・DP1 Merrillを使用した記録
<ギャラリー>
<カメラの印象>
DP Merrillシリーズの広角担当、19mmレンズは歪みも少なくすっきりとした描写をしている。
カメラのボディは、凹凸の少ないスクエアな形状でグリップはしづらいが、サードパーティのグリップを装着することにより改善できる。
DP1MerrillとDP2Merrillはレンズサイズもそれほど差が無いため、レンズの銘板と型番くらいしか違いが無い。
3つのカメラはレンズ部以外の寸法は同じなので、グリップなどのオプションは使い回すことができる。
APS-Cサイズの高性能センサーに固定レンズというコンデジはスナップなどによい選択だが、DP Merrillシリーズもシグマコンパクトデジカメの伝統を引き継ぎ、電気系統が貧弱で電池持ちが悪いことと、ハードの貧弱さによるレスポンスの悪さという欠点がある。
発売後少ししてからメーカーによるキャッシュバックをしていたので、手元に3台そろっていた時期もあるが、いずれも使用頻度が低くほどなくして売ってしまった。
現在中古では、それなりの値段で取引されているが、X3Fの扱いづらさ、バッテリーの持ち、2023年現在修理対応終了を考えると、Quattroシリーズの方がよいと思えるが、携帯性はMerrillシリーズが断然よくミニマルですっきりしたデザインはとても好感が持てる。
Quattroシリーズのトンファーボディもインパクトはあるが携帯性の悪さはいかんともしがたく、DPxMerrillのボディのままQuattroセンサーを積んだカメラがリリースされなかったのは残念である。


<カメラの仕様>
DP1 Merrillはシグマが2012年に発売したコンパクトデジタルカメラで、焦点距離の違いで、35mm版換算28mm相当のDP1 Merrill、45mm相当のDP2 Merrill、75mm相当のDP3 Merrillの3機種が発売された。
第3世代Foveonセンサーを搭載したデジタルカメラ。
センサーはSD1と同じAPS-Cサイズ、1450万画素 x3層である。
バッテリーは、BP-41でリコーのコンパクトカメラで採用されたDB-65と互換性がある。
最短撮影距離は20cmで、19mmの焦点距離なりの最短撮影距離だ。
このセンサーは画像記録にX3Fしか対応していないため画像処理はSPPのみでとても苦労する。フリーウェアのX3FをDNGに変換するユーティリティーも使ってみたが、使用した時期のバージョンではDNGに変換した後の画像をかなり処理しないとSPPと同じクオリティにすることが難しく、これを使うのもそれなりに面倒であった。DNP返還後の画像がSPPデフォルトの画像を得ることができれば他のソフトで微調整をしたいのだが、そうでは無かったのは残念であった。しかし、フリーウェアなので文句を言う筋合いは無い。
画像処理ソフトのAffinity Photoで現像ができることがわかったので、こちらのページでテストしてみた。
項目 | DP1 Merrill | 備考 |
カメラ有効画素数 | 約1,406万画素 (2,652×1,768×3層) | |
レンズ焦点距離 | 28mm | |
撮像素子 | FOVEON X3®(CMOS)・23.5×15.7mm | |
背面液晶 | 3.0型・46万ドット | |
ファインダー | – | 撮影範囲を決めるだけの光学ファインダーVF-11がリリースされている。 |
最短撮影距離 | 20cm | |
バッテリー | リチウムイオンバッテリー(BP-41) | |
外形寸法(mm) | 幅 x 高さ x 奥行 122 × 67× 64 | |
重量(g) | 約360 | |
リリース年 | 2012年9月 DP1 Merrill |
<オプション>
- LENS HOOD : LH1-01
- VIEW FINDER : VF-11
- ELECTRONIC FLASH : EF-140 DG
- そのほか、サードパーティーよりハンドグリップがリリースされた。
<参考文献・リンク>