SIGMA 30mm EX DC HSM
APS-Cサイズセンサー向け・標準レンズ
シグマ30mm EX DC HSMのレビューと写真作例
目次
ギャラリー
SIGMA 30mm DC HSM 写真作例(SIGMA SD10)
レビュー
1.使用感
SIGMA 30mm DC HSMは、APS-Cサイズセンサーを搭載した一眼レフカメラ向けのレンズ。2000年代のシグマ鏡筒を採用しており、鏡筒のシボ塗装は使っていると経年劣化で剥げてくる。
リリース当時はEXライン(シグマの昔の高級レンズライン)、APS-Cセンサー専用の大口径レンズということで期待して購入したが、やはり価格なりの限界か、後ボケが2線傾向で汚い描写にがっかりして、あまり使うこと無く手放してしまった。
オートフォーカス(以下、AF)駆動モーターにHSMを搭載しておりフォーカス速度は不満が無いレベルとなっている。AF精度は一般的な被写体では問題ないが、フェンスや藪などボディ側センサーがだまされるようなシーンではマニュアルフォーカスを利用する必要がある。
2.レンズ概要
付属フードは花形のバヨネットタイプで、フードを止める爪がプラスチックなので、雑にあつかったり何度か取り外しをしていると爪が削れて固定が甘くなる。
シグマ公式より引用した図に示すとおり、レンズ構成は大口径に向いているダブルガウス型の派生で、特殊分散ガラス、非球面レンズを使用しているが、当時の設計技術では収差などの補正の限界だったと推測される。
SD9、SD10の時代にリリースされた古いレンズだが、2023年においてもそこそこ美品のレンズを中古市場で見かける。リリースから数年すると新品が定価の半額程度で流通していたため販売量が多いためだろう。
3.焦点距離30mm
焦点距離30mmは、2020年代のミラーレス向けレンズでは見かけるようになった焦点距離だが、一眼レフ向けレンズとしては珍しい焦点距離だ。よりメジャーな焦点距離35mmとそれほど撮影範囲が変わらないため、無理して作る焦点距離ではなかったと考えられる。シグマは自社のカメラが採用しているAPS-Cサイズセンサーは35mm換算倍率1.7倍であったため、焦点距離30mmは35mm判換算51mmとなり、ちょうどよい焦点距離になるため採用したと推測される。
仕様・比較
項目 | SIGMA 30mm DC HSM Art | 30mm F1.4 EX DC HSM |
焦点距離(mm) | 30 | ← |
最大絞り | 1.4 | ← |
最小絞り | 16 | ← |
絞り羽根 | 9 | 8 |
レンズ構成 | 8群9枚 | 7群7枚 |
最短撮影距離(m) | 0.3 | 0.4 |
レンズ長(mm) | 63.3 | 59 |
レンズ最大径(mm) | 74.2 | 76.6 |
フィルター径(mm) | 62 | ← |
重量(g) | 435 | 400 |
リリース年 | 2013 | 2005 |
定価(税別) | オープン(約4万円) | ¥55,000- |
参考文献・参考リンク
更新履歴
- 2024.9.28
- 2024.2.6:初稿
広告
- 表示される外部リンクの一部は広告となっており、クリックするとサイト管理者に収入が発生する可能性がある。本ウェブサイト維持のためご理解とご協力をお願いする。
- アフィリエイトリンクについては、こちらを参照のこと。
- シグマ(リンク先はアマゾンアフィリエイトリンク)
- シグマレンズ(リンク先はアマゾンアフィリエイトリンク)
- シグマ書籍(リンク先はアマゾンアフィリエイトリンク)
- シグマ SD14(リンク先はアマゾンアフィリエイトリンク)
- シグマ SD15(リンク先はアマゾンアフィリエイトリンク)
- シグマ SD1(リンク先はアマゾンアフィリエイトリンク)