1410万画素 CYBER-SHOT DSC-W530

SONY Cybershot DSC-W530のレビューと写真作例
目次
ギャラリー
レビュー


1.概要
サイバーショット・W530は、2011年に発売されたソニー製コンパクトデジタルカメラ。
カメラの主な仕様は1410万画素の1/2.3サイズCCDセンサーと35mm判換算26mm〜104mmの4倍ズームレンズ、背面液晶の解像度は23万ドット。
記録メディアは、Memory Stick DuoとSDカードの両対応になっている。
2.使用感
サイバーショット・W530の撮影画像はなかなかよくできており、近接部はメリハリのきいた画像で、遠景が甘くなるのはセンサーとレンズの限界と画像処理の問題だ。小さなセンサーとはいえ総じて1400万画素の恩恵は感じられる。CCDセンサーのためか晴天下で撮る限り色のりもよく、通常使用においては撮影結果に満足できるだろう。
W530の操作系は背面に撮影に必要なボタンが配してあり操作に戸惑うことは無く、メニューもシンプルで撮影のための最低限の項目だけである。
1400万画素で動作がもっさりしたカメラより、1000万画素でサクサク動作するカメラが個人的には好ましいが、このカメラの発売時期はコンデジ戦争のただ中で店頭での売り文句を重視したため、このような仕様になったと思われる。
記録形式はJPEGのみで、画像サイズに1400万画素を選択するとカメラの処理チップが古いためか、撮影後の記録完了に数秒待たされる。このことが撮影テンポの悪さに直結しており、この後の世代のカメラで改善されているかは、中古で安いカメラが手に入れば確認したい。
3.まとめ
結論としてサイバーショット・W530をまとめると、画素数の増加に対してカメラの処理系が貧弱に感じられバランスが悪い残念なカメラだ。
仕様・比較
W530には上位機種としてW570がある、センサーが1610万画素になり、撮影範囲が25mm〜125mmとすこし広くなっている程度の差で本質的には変わらない。制御チップが高価なものを使っており、処理速度が速くなっていれば差別化としては大きいだろうが、実物を触ったことがないのでなんとも言えない。
2011年の2月頃のリリースでは、プレミアムコンパクトのWXシリーズも新機種がリリースされており、CMOSセンサー、ソニーGレンズ搭載で差別化している。また薄型カメラのTXシリーズも新機種がリリースされている。
2010年から2012年の3年間は生産終了カメラのリストを眺めていると、めまいがしそうなほど製品が並んでいる。そして、その製品ヒエラルキーは一貫しておらず、とりあえず搭載できる機能を搭載して、リリースするという感じで、ラインナップのごちゃついている様子はコンパクトデジカメの最後の輝きのように感じられる。
項目 | DSC-W530 | DSC-W570 | DSC-WX7 | DSC-TX110V |
焦点距離(35mm版換算) | 26-104 | 25-125 | 24-120 | 24-100 |
画素数 | 1410 | 1610 | 1220 | 1620 |
センサータイプ | CCD | ← | CMOS | ← |
センサーサイズ | 1/2.3 | ← | ← | ← |
レンズ | バリオ・テッサー 5群6枚 | ← | ソニーGレンズ 5群6枚 | バリオ・テッサー 10群12枚 |
手ぶれ補正 | 軽減 | 光学式 | ← | ← |
背面液晶サイズ | 2.7 | ← | 2.8 | 3.5 |
背面液晶解像度 | 23万ドット | ← | 46万ドット | 123万ドット |
バッテリー | NP-BN1 | ← | ← | ← |
メディア | MS Duo SDXC | ← | ← | ← |
サイズ 幅 x 高さ x 奥行 | 92.9 x 52.4 x 19.3 | 91.0 x 51.5 x 19.1 | 91.7 x 51.9 x 21.5 | 97.0 x 58.5 x 17.8 |
重量(g) (メモリーカード、バッテリ含む) | 113 | 116 | 146 | 147 |
リリース年 | 2011.2 | 2011.2 | 2011.2 | 2011.3 |
カラー | シルバー ブラック ピンク ブルー グリーン | シルバー ブラック ピンク パープル ゴールド | シルバー ブラック ブラウン パープル ゴールド | シルバー レッド ブラック |
オプション
参考文献・参考リンク
更新履歴
- 2025.6.23
- 2025.1.16
- 2024.04.13
コメントを残す