SIGMA dp Quattro 0
シグマ製コンパクトデジタルカメラ・dp Quattro 0のレビューと写真作例
目次
ギャラリー
レビュー
dp0Quattroは第4世代Foveonセンサーを搭載したレンズ固定式デジタルカメラ。
SD Quattroと同じセンサーを積んだレンズ固定式カメラ。
第4世代Foveonセンサーは、Quattroセンサーと呼ばる2000万画素x500万画素x500万画素の3層構造として、トップを2000万画素にすることにより基本の解像度を向上させ、ミドルとボトムの画素数を減らすことにより、全画素数を増やさないコンセプトで設計されている。Merrillセンサーの1500万画素x3層から比べると総画素数は減っており一部のスペック至上主義者には嫌われたセンサーだ。
バッテリーは、BP-51という小さな角形バッテリーを採用している。特徴的なトンファーボディを実現するために必要な措置のようだが、容量が足りていないことはシグマ自信が理解しているようで、パッケージにバッテリーが2個ついてくる。これはサービスが良いのか、そもそも実力が足りていないのか微妙な印象を受ける。
dp Quattroシリーズは4機種リリースされ、0=21mm相当、1=28mm相当、2=45mm相当、3=75mm相当である。
広角21mmの0はゼロディストーション、歪み無しというシグマ自信のレンズに惹かれて購入した。Quattoro1,2,3については、DP Merrill1,2,3をすべて購入して個人的にはあまりよい思い出がないため購入していない。
dp Quattoroの画像センサーはSD Quattroと同じAPS-Cサイズセンサーで焦点距離1.5倍換算となる。
dp0はSD Quattoro HのAPS-Hサイズセンサーで焦点距離1.3倍換算のカメラであれば、いろんな意味で伝説のカメラになったのでは?と妄想する。
歴代シグマのコンパクトデジタルカメラ同様に、カメラの動作はそれほど速くはなく、移動物体の撮影は、高度な技量の持ち主でも難しいだろう。建築物など静物を撮影することに向いている用に思われる。
撮影結果はレンズとセンサーは一体型の強みを生かして、素晴らしい画像をもたらしてくれる。
しかし、手ぶれには注意である。画像記録にDNGが使えるため、画像の後処理には困らない。
ボディが普通のコンパクトカメラであったら、他のdp0以外も買って使ったと思うほど、トンファー風のボディはバックへの収まりも悪く好きにはなれない。
dp Quattroシリーズは、DPx Merrillのような普通のカメラボディを採用して、BP-22かBP-61を採用したら、より幸せなカメラになったような気がする。
新センサーを創るたびに、コンパクトデジタルカメラの形にしてリリースしてくるシグマの戦略はとても好ましい。今後も新センサーの開発とコンパクトカメラのリリースを期待したい。
仕様
項目 | dp0 Quattro | dp1 Quattro | dp2 Quattro | dp3 Quattro |
カメラ有効画素数 | 約29MP (20x5x5) | ← | ← | ← |
撮像素子 | FOVEON X3®(CMOS) 23.5×15.7mm | ← | ← | ← |
焦点距離 | 21mm(14mm) | 28mm(18.5mm) | 45mm(30mm) | 75mm(50mm) |
レンズ構成 | 8群11枚 | 8群9枚 | 6群8枚 | 8群10枚 |
絞り羽根 | 7 | ← | 9 | 7 |
背面液晶 | 3.0型・92万ドット | ← | ← | ← |
ファインダー | なし | ← | ← | ← |
バッテリー | BP-51 | ← | ← | ← |
外形寸法(mm) 幅 x 高さ x 奥行 | 161.4 × 67 × 126 | 161.4 × 67 × 101.8 | 161.4 × 67 × 81.6 | 161.4 × 67 × 101.8 |
重量(g) (電池、カード除く) | 500 | 425 | 410 | 465 |
リリース年 | 2015年7月10日 | 2014年10月24日 | 2014年6月27日 | 2015年3月12日 |
オプション
- ボディケース
- 専用リチウム充電池(Li-ion Battery Pack BP-51)
- 専用充電器(Battery Charger BC-51)
- ACアダプターSAC-6(DCコネクターCN-21併用)
参考文献・参考リンク
更新履歴
- 2024.2.8:初稿
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