Tamron SP 17mm F3.5(51B)

タムロン SP 17mm(51B)のレビューと写真作例

目次

ギャラリー

  • 写真作例の撮影はHASSELBLAD X2D

レビュー

タムロン SP 17mmは、マニュアルフォーカス(以下、MF)の広角レンズ。
レンズマウントにアダプトール2方式を採用しているため、ニコン Ai-S(ニコンF),キヤノンEF(EOS),ミノルタα、ヤシカ・コンタックスなど、幅広い一眼レフレンズで使うことができる。
レンズ型番51Bは、51Bはフォーカスリングが縦ローレットでレンズ距離指標がむき出しで、ライカRマウント用広角レンズと同様に、色変更フィルター機構を備えている。これはフィルム時代の機構でデジタルカメラでは後処理でどうにもでもなるため実用的な機能ではない。

フードはカメラ鏡筒にはめ込んでサイドのネジを締める方式で、51Bにはラバー製20FHが付属している。レンズフィルター径は82mmだがフードにねじ込む方式のためフードがないとフィルターを取り付けることができない。

51Bはあまり中古市場に出るレンズではなく2015年に中古で51Bをみつけて購入した。タムロンの広角レンズは本レンズの後継である151Bを長く使っていた。

購入した時期は、17mmの焦点距離はすでにズームレンズに飲み込まれており、このレンズもコレクションのようになっておりあまり活用していなかった。

レンズに外の空気を吸わせるために、ライカRマウントを装着しNOVOFLEXのX-Rマウントアダプターを経由してハッセルブラッドX2Dに装着し、1億画素の解像度に耐えれるか試してみた。
ハッセルブラッド X2Dに装着すると、無限はオーバーインフ気味で、距離指標の無限と2mの間くらいが無限位置となっていた。
本レンズを使用するとき、一眼レフのファインダーではピント位置の確認が難しかしいカメラもあったが、X2DのEVFで拡大機能を使うと、ピント位置の確認はとても容易でテクノロジーの進歩のありがた身を感じた。
撮影の結果は、撮影画像の中央部は問題ない解像度があるが、44 x33mmセンターサイズにたいしてはイメージサークルが不足しており、33x33mmの正方形トリミングが使用の限界のようにみえる。35mmライカ版3:2でトリミングすると9922*6614ピクセルが使えるため、横幅で37mm程度はカバーしており35mm判フルサイズセンサーは問題なくカバーしている。しかし、絞り開放では周辺部は像があまくなる。

3:2トリミング例


このレンズは中古で買うとフードはついていないことが多く、別で買うと結構いい値段をしている。専用のフロントキャップも作られておりフードを装着しないときはレンズ保護として前面に装着しておくことをおすすめする。こちらは比較的中古品での付属率が高い。

仕様

項目仕様1仕様2
レンズ名51B151B
焦点距離(mm)1717
最大絞り3.53.5
最小絞り2222
絞り羽根枚数55
レンズ構成10群12枚10群12枚
最短撮影距離(m)0.250.25
レンズ長(mm)
ライカRマウント面からの距離
41.741.7
レンズ最大径(mm)7071
フィルター径(mm)8282
重量(g)ライカRマウント347325
リリース年1979〜19841989〜2000

参考文献・参考リンク

更新履歴

  • 2024.03.29:改稿
  • 2023.06.05:初稿

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