Voigtlander ULTRON 28mm F2
フォクトレンダー・ウルトロン28mm F2のレビューと写真作例
目次
ギャラリー
- 写真作例の撮影はライカ M9
レビュー
ウルトロン 28mm F2は、2008年にコシナ・フォクトレンダーからリリースされた、VMマウントの広角レンズ。
二代目ウルトロンは、初代が採用していた非球面レンズをやめ、球面レンズ+異常分散ガラスを採用し、レンズ構成もガラッと変わった。絞り開放値がF2ときりの良い数字になり、初代と比べるとコンパクトな鏡筒を採用している。
三代目ではふたたび非球面レンズを採用しており、この28mm ウルトロン・シリーズは実験的な要素が多く面白いレンズだ。初代が2001年リリース、本レンズは2008年リリース、2021年に最新モデルをリリースしている。
コンパクトな鏡筒はM型ライカでの取り回しも良かったが、個人的に手持ちの28mmが飽和していた時期に購入したのであまり使うことなく手放してしまった。絞りを開けた近接撮影時に前後ボケがうるさくなることがあり、周辺を使わないLEICA M8かEPSON R-D1だと印象がかわったのかもしれないが、M9っで使うには今ひとつのレンズとの印象が残っている。もちろん絞れば普通のレンズだった。
コシナのサイトにレンズのマニュアルは置いてあるが、レンズ構成図などのレンズ紹介ページは2023年現在見当たらない。Internet Archiveにはフォクトレンダーの過去ページも収録されており、公式の商品情報を見ることができる。
仕様
項目 | 初代ウルトロン | 二代目ウルトロン | 三代目ウルトロン | ズミクロン28mm ASPH. |
非球面レンズ | 採用 | 非採用 | 採用 | 採用 |
焦点距離(mm) | 28 | 28 | 28 | 28 |
最大絞り | 1.9 | 2 | 2 | 2 |
最小絞り | 22 | 22 | 22 | 16 |
絞り羽根 | 10 | 10 | 10 | 10 |
レンズ構成 | 5群7枚 | 8群10枚 | 7群10枚 | 6群9枚 |
最短撮影距離(m) (距離計連動) | 0.7 | 0.7 | 0.7 | 0.7 |
レンズ長(mm) | 63.1(フード込み/L39) | 51.2(フードなし/Mマウント) | 36 | 40.8(Mマウント) |
レンズ最大径(mm) | 55.8 | 55 | 51.4 | 53 |
フィルター径(mm) | 46 | 46 | 39 | 46 |
重量(g) | 265 | 244 | 190/230 | 270 |
リリース年 | 2001.4 | 2008.8.5 | 2021.6 | 2000. |
価格(定価・税別) | 75,000(銀色)/78,000(黒色) | 75,000(黒色) | 100,000 (3種共通) | – |
参考文献・参考リンク
- コシナ公式サイト・レンズマニュアル
- コシナレンズカタログ2023
- 世界のライカレンズ Part4 P70に紹介記事あり
更新履歴
- 2024.04.15
- 2023.09.23
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