Last updated on 2026-05-09
2000年発売のSUMMICRON M 28mm F2 ASPH.をデジタルレンジファインダーカメラ LEICA-M9-Pで使用したレビューと写真作例
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目次
ギャラリー
写真作例の撮影は、LEICA M9-Pを使用した。
レビュー


1.概要
「ズミクロン M 28mm ASPH.」は、2000年にリリースされたライカMマウントレンズで、焦点距離28mmのレンズとしては初めて非球面レンズを採用した。記事のタイトル通り、SUMMICRONの名を冠したレンズの中では最も広角である。ライカは、より明るいSUMMILUXシリーズの焦点距離21mm、24mm、28mmのレンズをリリースしているが、SUMMICRONは28mm止まりである。
また、半段暗いエルマリートは2006年に登場した第5世代で初めて非球面レンズを採用した。Rマウントの焦点距離28mmのレンズではズームレンズの「VARIO-ELMAR 21-35 ASPH.」のみが非球面レンズを採用しており、単焦点レンズのエルマリートには非球面レンズが採用されていない。
「ズミクロン M 28mm ASPH.」のフード(12451/12547)は、Mマウントの4代目のエルマリートと共通している。
フードの型番が2つあるのは、12547は先行して販売された4代目のエルマリート向けの「M2.8/28」の刻印のみであるのに対し、12451はズミクロンとエルマリートの「M2/28」と「M2.8/28」のダブル刻印となっているためだ。
ズミクロンの発売に合わせてアクセサリーの型番を変更するのはライカらしいと言えるので、中古で見かけたら型番を確認するとよいだろう。
レンズ認識6ビットコードはコードなしのレンズに追加でき、旧型でも製造年代によっては6ビットコードが追加されたレンズがある。リニューアル後のレンズにはすべて6ビットコードが追加されている。
ズミクロン28mmは2016年に外装がリニューアルされ、フードが従来のフック式から、最新のライカ製品で採用されているねじ込み式に変更された。リニューアル版でもレンズ構成に変更はなく、リリース当時から完成度の高いレンズである。
2.使用感
「ズミクロン M 28mm ASPH.」を購入したとき、4代目のエルマリートとズミクロンが同時に並んでいた。どちらを買うか悩んだ末、2つのレンズの価格差が5万円程度だったため、少し明るいズミクロンを選択した。4代目のエルマリートとはその後も縁がなく、使ったことがない。
高いISO感度が使いづらいLEICA M9-Pでは、エルマリートよりも半段明るいこのレンズは相応の価値があった。
夕暮れなど光量の少ない状況での撮影において、この半段の明るさは貴重だ。しかし、焦点距離28mmのレンズでは、絞り開放のボケ味はF2とF2.8で劇的に変わるわけではない。そのため、高いISO感度を利用できる現代のデジタルカメラでは、このレンズは微妙な存在だ。
写りについては、先鋭な解像感を持つ現代のレンズであり、LEICA M9-Pで使った限りでは大きな不満はない。しかし、私が所有していたレンズ特有の問題かもしれないが、このレンズは逆光耐性が今ひとつで、被写体の正面に太陽が入るような厳しい条件下ではもちろんのこと、太陽の位置によってはゴーストやフレアによる玉状の怪しい光が写り込むことがある。
初期型ズミクロン28mmに付属する分厚いプラスチック製のフードは見栄えが良くないが、リニューアル後の薄い金属製のねじ込み式フードはレンズとの統一感があり、デザイン全体が向上した。
ライカレンズ全般に言えることだが、2025年現在のズミクロンはかなり値上がりしてしまい、高嶺の花となっている。
3.まとめ
ズミクロン28mmをまとめると、このレンズはデジタルカメラの時代になり、微妙な位置づけのレンズとなってしまった。撮影だけを考えると、積極的にズミクロンを選択する動機は見つかりづらい。
しかし、「ズミクロン」という名前の魔力によって、わずか半段の差でもこちらを選びたくなるのは、ライカ廃人の性(さが)の一つと言えるかもしれない。
仕様・考察など
ズミクロン M 28mm ASPH.は、先述の通り非球面レンズを採用しているのが大きな特徴。先行してリリースされた4代目のエルマリート28mmとほぼ同じサイズで鏡筒デザインも似ているが、レンズ構成の違いから内部構造は大きく異なる。
2つのレンズの違いは、絞りリングのデザインと、ズミクロンはF16である絞りの最小値、そして公称で0.6mm異なる鏡筒長である。
- レンズ構成図は各社の配付資料から引用し、サイズはこちらで調整しているため厳密ではない。


| 項目 | ズミクロン | 4代目 |
| 焦点距離(mm) | 28 | 28 |
| 最大絞り | 2 | 2.8 |
| 最小絞り | 16 | 22 |
| 絞り羽根 | 10 | 8 |
| レンズ構成 | 6群9枚 | 7群8枚 |
| 最短撮影距離(m) | 0.7 0.4(New) | 0.7 |
| レンズ長(mm) | 40.8 | 41.4 |
| レンズ最大径(mm) | 52.5 | 52.5 |
| フィルター径(mm) | 46 | 46 |
| レンズフード | 角形フック式フード 12451 スクリュー式(New) | 角形フック式フード 12451 |
| マウント | ライカM | ライカM |
| 重量(g) | 270 | 260 |
| 製造年 | 2000〜 | 1992-2006 |
| 製造本数 | 5500以上 | 10,130 |
参考情報
- LEICA WikiによるSUMMICRON-M 2/28・説明ページ
- 初代ELMARIT-M 2.8/28紹介ページ(Shige’s hobby内リンク)
- 2代目ELMARIT-M 2.8/28紹介ページ(Shige’s hobby内リンク)
- 3代目ELMARIT-M 2.8/28紹介ページ(Shige’s hobby内リンク)
- 5代目・非球面ELMARIT-M 2.8/28紹介ページ(Shige’s hobby内リンク)
- SUMMICRON M 28mm紹介ページ(Shige’s hobby内リンク)
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更新履歴
- 2025.4.24
- 2024.02.20:改稿
- 2022.05.05:初稿


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