SUMMICORN-M 2 / 28 ASPH.
LEICA Mマウント、ズミクロン-M 28mm F2ASPH.をライカM型デジタルカメラで使用した記録
目次
<ギャラリー>
LEICA SUMMICRON-M 28mm F2の写真例(全写真 LEICA M9-P)
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<レンズの印象>
ELMARIT-M 28mmに先駆けて非球面レンズを採用した28mmレンズ。4代目エルマリートを買うか、こちらを買うかを悩んだが当時は価格差が5万円程度だったのでズミクロンを購入した。今ではズミクロンもずいぶん値上がりしてしまい、高嶺の花になってしまった。
写りはさすがにキレのある現代レンズ、LEICA M9-Pと一緒によく使い大きな不満のないレンズだった。
初期型ズミクロン28mm付属のフードは分厚いプラスチック製で見栄えは良くなかった。リニューアル後のねじ込み式フードはより見栄が良いと思う。
所有していたレンズ特有の問題かも知れないが、逆光耐性よくなく被写体正面に太陽が入る厳しい条件では玉状のフレアが写ることがあった。
ズミクロン28mmは微妙な位置にいるレンズだと感じており、エルマリートより半段明るいレンズ、フィルム時代はこの半段に相応の価値があった(ISO100で夕暮れなどのシチュエーションでは半段が貴重と思える)と考えるが、デジタル時代は半段の差が使用に際して問題になることはほとんどないだろう。
絞り開放のボケ味も焦点距離28mmであるためF2 / F2.8で劇的に変わるわけもなく、積極的にズミクロンを選択する動機を見いだしづらい。運用面では非球面化された小型のELMARIT-M 28mm ASPH.のほうが取り回しも良い。ズミクロンを強いて選択するとすれば持っているレンズをSummicronラインでそろえることくらいだろうが、SUMMICRONという名前の魔力にあらがえないのも人の性だと思う。


<レンズの仕様>
LEICA M型用広角レンズ。
2000年にリリースされ、2016年に外装をリニューアルし、フードがねじ込み式に変わっている。
レンズ構成は一貫して変更なく、リリース当時から完成度の高いレンズだ。
非球面レンズを採用したのが特徴で、先行してリリースされた4代目ELMARIT 28mmとほぼ同じサイズであり、鏡筒デザインはほぼ同じだが、レンズエレメントの違いからレンズ内部は大きく異なり、外装は絞りリングのデザインと絞りの最小値がズミクロンはF16になっているなどが異なるる点である。
フード(12451/12547)は、両者で共通である。
フード型番の違いは、12547がM2.8/28の刻印のみで、12451がM2/28,M2.8/28のダブル刻印になっている。
12547はエルマリートがリリースされたときに販売された物で、その後、同じフードを使用するズミクロンがリリースされたため型番が変更された。
レンズ認識6bitコードはコード無しのレンズに追加することができる。
旧型でも製造年代によっては6bitコードが付加されたレンズもあり、リニューアル後のレンズはすべて6bitコードが付加されている。
項目 | 値 | 備考 |
焦点距離(mm) | 28 | |
最大絞り | 2 | |
最小絞り | 16 | |
レンズ構成 | 6群9枚 | |
最短撮影距離(m) | 0.7 | 全域カメラ距離計連動 |
レンズ長(mm) | 40.8 | マウント面からの距離 |
レンズ最大径(mm) | 53 | |
フィルター径(mm) | 46 | |
重量(g) | 270 |
<参考文献・リンク>
- LEICA WikiによるSUMMICRON-M 2/28・説明ページ
- 初代ELMARIT-M 2.8/28紹介ページ(Shige’s hobby内リンク)
- 2代目ELMARIT-M 2.8/28紹介ページ(Shige’s hobby内リンク)
- 3代目ELMARIT-M 2.8/28紹介ページ(Shige’s hobby内リンク)
- 5代目・非球面ELMARIT-M 2.8/28紹介ページ(Shige’s hobby内リンク)