LEICA ELMARIT M 28mm (3rd)
エルマリート M 28mm F2.8(三代目)のレビューと写真作例
目次
ギャラリー
- 写真作例
レビュー
3代目エルマリート(エルマリット)Mはほぼ50年前にリリースされたライカ Mマウント向け広角レンズ。1979年から1993年までの14年間に約17000本製造された。
3代目エルマリートはくびれのある鏡筒の初期型とストレートな鏡筒の後期型の2種類があるが、レンズ構成はどちらも同じである。
レンズフードは12536で本レンズ専用である。レンズマウント部がネジ止めなので、ライカ社のレンズ認識6bitコードの追加改造に対応している。
3代目は多く生産されたためか、初代、2代目ほどの人気はなく価格も総じて安めである。
写りは好みの問題の範疇で、現代的レンズの4代目、5代目非球面と比較すると、緩い描写となるが、それがはまるシーンでは魅力的な描写となる。そして初代、2代目ほど描写に癖はなく中庸な描写をすると感じる。タイ・バンコクの町並みをこのレンズを持って撮り歩いたのはとても良い経験であった。
所有していたのは、くびれのある初期型の鏡筒でフォーカスリングの突起が二股に割れていない、爪状になっておりドイツのカメラ通販店舗の説明では、「タイガークロー バージョン」と説明書きがされていた。
タイガークローは同年代のSUMMICRON-M 50mm(第2世代)、SUMMICRON-M 35mm(7枚玉)にも同様の突起のある鏡筒が存在する。
タイガークロー版は他の3代目28mmレンズよりプレミア価格になっている場合もあるが、2022年現在、比較的中古市場で見かけるレンズでありそれほど珍しい物ではない。くびれのない鏡筒と変わらない値段で売られていることもあるため、プレミア価格の商売につきあうのは余り良いことではないと思う。
仕様
項目 | 値 | 備考 |
焦点距離(mm) | 28 | |
最大絞り | 2.8 | |
最小絞り | 22 | |
レンズ構成 | 6群8枚 | |
最短撮影距離(m) | 0.7 | 全域カメラ距離計連動 |
レンズ長(mm) | 48 | マウント面からの距離 |
レンズ最大径(mm) | 52.5 | |
フィルター径(mm) | 49 | |
重量(g) | − |
参考文献・参考リンク
- LEICA WikiによるELMARIT-M 2.8/28(3代目)・説明ページ
- 初代ELMARIT-M 2.8/28紹介ページ(Shige’s hobby内リンク)
- 2代目ELMARIT-M 2.8/28紹介ページ(Shige’s hobby内リンク)
- 5代目・非球面ELMARIT-M 2.8/28紹介ページ(Shige’s hobby内リンク)
- SUMMICRON-M 2/28 ASPH.紹介ページ(Shige’s hobby内リンク)
更新
- 2024.03.10:改稿
- 2022.05.03:初稿
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