ELMARIT-M 2.8/28 1st
LEICA Mマウント、ELMARIT-M 28mm F2.8(初代)をLeica Mデジタルカメラで使用した記録
目次
<ギャラリー>
LEICA ELMARIT-M 28mm F2.8(初代)の写真例
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<レンズの印象>
初代ELMARIT-Mはすでに50年以上前のレンズだが、描写には全く問題が無い。
初代は後玉がフィルム面の近く、カメラ内に大きく入り込む形になっている。2代目以降はレトロフォーカス設計で後玉の飛び出し量は少ない。
後玉の位置はフィルム面に近いが、デジタルMカメラで撮影した場合でも、顕著なカラーキャストは発生しない。
初代と2代目が全く同じ鏡筒という記述を見たことがあるが、それは間違いで2代目のストッパー付きの鏡筒は初代とは同一では無く、2代目のストッパー付きのほうが3mmほど鏡筒が長い(以下の比較画像はレンズを真横から撮った写真がなかったので真横に見えるように加工しているが縮尺などは維持している)。

手持ちの個体は、2197xxxで1966年のカナダ製造である。鏡筒に少しガタつきがあるが、レンズはクリアー、絞りも正常に動作している。レンズストッパーの色は銀色で、より古い個体にはレンズトッパーが黒色の物もある。
R型レンズを蒐集するとき大部分のM型レンズを売ってしまったがこのレンズは手元に残した。
4代目ELMARIT-MとSUMMILUX 1.4/28mm以外のM型28mm(2代目、3代目、5代目、SUMMARON 5.6/28、HEKTOR 6.3/28)は使用したことがあるが、このレンズの描写が最も気に入っている。



<レンズの仕様>
LEICA M型用広角レンズ。
本レンズより前にはスクリュー(L)マウントのSUMMARONが同じ焦点距離のレンズとして存在したが、開放F値が5.6と暗いレンズであった。レンズの開放F値を2.8まで明るくし、ELMARITシリーズとしてリリースされた。
1964年から1966年までの2年間に3200本製造された。
レンズフードは12501で、Super Angulon-M 21/3.4、2代目ELMARIT-M 2.8/28と共通。
レンズマウント部が古い構造であるため、ライカ社のレンズ認識6bitコード改造には対応していない。
項目 | 値 | 備考 |
焦点距離(mm) | 28 | |
最大絞り | 2.8 | |
最小絞り | 22 | |
レンズ構成 | 6群9枚 | |
最短撮影距離(m) | 0.7 | 全域カメラ距離計連動 |
レンズ長(mm) | 42 | レンズマウント面からの距離 |
レンズ最大径(mm) | 52.5 | |
フィルター径(mm) | 48 or シリーズ7 | |
重量(g) | 242 | レンズのみ(所有個体を実測) |
<参考文献・リンク>
- LEICA WikiによるELMARIT-M 2.8/28(初代)・説明ページ
- 2代目ELMARIT-M 2.8/28紹介ページ(Shige’s hobby内リンク)
- 3代目ELMARIT-M 2.8/28紹介ページ(Shige’s hobby内リンク)
- 5代目・非球面ELMARIT-M 2.8/28紹介ページ(Shige’s hobby内リンク)