ZEISS BIOGON ZM T* 28mm F2.8

ツィアイス・ビオゴンZM 28mm F2.8のレビューと写真作例

目次

ギャラリー

  • 写真作例の撮影はLEICA M8

レビュー

ビオゴン 28mm F2.8 ZMは、コシナが製造したカール・ツァイス・ブランドのレンズ。

このZM 28mmレンズは、同シリーズのZM 50mm、35mm、25mm、21mmと同時に発表されたが発売はそれらよりもすこし遅れている。
本レンズは、京セラ・コンタックス G ビオゴン 28mmと同じレンズ形式、同じ開放F値と、ガチンコ勝負となる仕様のため、一定の評価を得ていたコンタックス G 28mmとの差別化をはかるため、設計を煮詰めてからの販売だったと考えられる。

レンズ構成は対称型へのこだわりが見られ、コンタックス G 28mmは前群3枚、後群4枚と後群側に1枚レンズが多くなっているが、本レンズは前群4枚、後群4枚と枚数は完全に対称の設計となっている。

バックフォーカスも短区設計され、マウント面からのレンズ長は37mmとコンパクトで、ZM Biogon 35mm、25mmなどと比べて、ライカM型カメラに取り付けたとき間延びしないデザインは好ましい。ZMレンズ共通の山形のフォーカスノブは指掛かりがよくピント合わせもしやすい。

レンズフードは、円筒型のCarl Zeiss レンズシェード 25mm/28mm(アマゾンアフィリエイトリンク)が用意されている。バヨネット形状が同一であるため、角形のCarl Zeiss レンズシェード 21mm/25mmを装着することもできる。28mmのほうが焦点距離が長いためケラレはないが遮光効果は落ちる。スタイリングの面からは角形フードを装着するのもアリだと思う。

フルサイズセンサーでは使用していないが、M8で見る限り歪みは無みられない。解像感の高い描写はZMレンズ共通の個性と感じる。0.5mまで寄れるのでミラーレスカメラでの使用においても不満が少ない。フィルムカメラとデジタルカメラの境目に購入したが、フィルムで使わなかったのは少し悔いを残している。手元の28mmレンズが増殖し初代エルマリート28mmを手に入れて、稼働頻度が減ったため手放した。

すでに終売しているようだが、商品があれば中古ではエルマリート28mm、改造Biogon G 28mmよりは安価に入手できる。フォクトレンダーにも28mmは多くラインナップされているが、フォクトレンダーは実験的なレンズが多く、全体的なまとまりとしては、このブルー指標のビオゴン28mmはスタイリングも良いため、現代的な28mmレンズを求める場合は候補になりえるレンズだと思う。

BIOGON G 28
ZEISS History product PDFより引用

仕様

項目ZM BIOGONG BIOGONELMARIT-5th
焦点距離(mm)28
最大絞り2.82.82.8
最小絞り222222
レンズ構成6群8枚5群7枚6群8枚
最短撮影距離(m)0.50.440.7
レンズ長(mm)373130.7
レンズ最大径(mm)555652
フィルター径(mm)464639
HoodCarl Zeiss レンズシェード 21mm/25mm
Carl Zeiss レンズシェード 25mm/28mm
上記リンクはアマゾンアフィリエイトリンク
46mmねじ込み式ねじ込み式
(旧型はフック式)
重量(g)220150175
リリース年2005.419942016
定価(¥/税別)¥95,000 ¥57,000¥355,000

参考文献・参考リンク

更新履歴

  • 2024.6.24:記載修正
  • 2024.04.18:記載修正
  • 2024.01.15:最初の投稿

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