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BIOGON T* 28mm ZM vs BIOGON T* 28mm G

Last updated on 2026-01-13

Carl Zeiss BIOGON T* 28mm F2.8 ZMをフィルムレンジファインダーカメラ HEXAR-RFとデジタルレンジファインダーカメラ LEICA M8、EPSON R-D1で使用したレビューと写真作例

目次

ギャラリー

写真作例の撮影は以下のカメラを使用した。

  • KONICA HEXAR-RF +KODAK E100G +NIKON LS-50
  • LEICA M8
  • EPSON R-D1

レビュー

Before imageAfter image

1.概要

Carl Zeiss BIOGON T* 28mm F2.8 ZMは、2005年に発売されたカール・ツァイスの企画でコシナが製造、販売するライカMマウント互換レンズ。

レンズ構成は対称にこだわり前群4枚、後群4枚と枚数は完全に対称の設計となっている。そしてマウント面からのレンズ長は37mmと他のBIOGONシリーズと比べると短い。また、レンズ後玉最後端からフィルム・センサーまでの距離、バックフォーカスはデジタルカメラ向けに距離をとる設計だ。

主な仕様は以下の通りで、詳細は表に載せている。

  • 開放F値 2.8
  • レンズ構成 6群8枚
  • 絞り羽根 10枚
  • 最短撮影距離 0.5m
  • ライカMレンジファインダーカメラ距離計連動 0.7m
  • フード Carl Zeiss レンズシェード 25mm/28mm
  • レンズカラーバリエーション シルバーとブラック

レンズフードは、円筒型のCarl Zeiss レンズシェード 25mm/28mm を使用する。
レンズ前面のフード装着部形状は、BOIGON 21mm、25mm、28mm、35mmで共通なので、より広角向けのCarl Zeiss レンズシェード 21mm/25mm も装着でき、フードは角形で見た目は良いけれど焦点距離 28mmより広角向けフードなので遮光効果は落ちる。

Before imageAfter image

2.使用感

Carl Zeiss BIOGON T* 28mm F2.8 ZMは、C ZMレンズを除けばZMレンズのなかでもっともコンパクトにできているレンズだ。

35mmフィルムのHEXAR-RF、APS-Hサイズセンサーを搭載したLEICA M8、APS-Cサイズセンサーを搭載したEPSON R-D1と3つのサイズ違いのカメラで使用した。

リバーサルフィルムの撮影結果をみるかぎり、周辺部まで破綻無く描写されていることがわかる。28mmなのでボケはそれほど期待できないが、それでも前、後ともに汚い描写はしない。解像感の高い描写は他のZMレンズ共通している。

後玉に位置とセンサーが離れているため、35mmフルフレームセンサーを搭載したカメラにおいて、古い設計の28mmにありがちなカラーキャストは見られないと考えられる。

APS-Hサイズセンサーを搭載したライカ M8は焦点距離が37mm相当の広角レンズとなる。
撮影結果を見ると、周辺部をカットしたことも影響して歪みや周辺減光はみられず、写真としての完成度は高くなる可能性も高い。

APS-Cサイズセンサーを搭載したEPSON R-D1は焦点距離が42mmとなり、標準レンズに近くなる。広角レンズの趣は薄くなるが、ファインダーで見た範囲を切り取っているので、撮影結果として違和感はほとんど無い。

レンズはZMシリーズすべてのレンズに共通するマニュアルフォーカスで動かすフォーカスリングの適度なトルクを持ち、フィーカスノブはなだからか山形で指掛かりがよく、気持ちよくピント合わせをおこなえる。
また、絞り環はレンズ前方にあり、F2.8からF22まであり、これもツァイスZMシリーズ共通の1/3区切りとなっている。
最短撮影距離0.5mはミラーレスカメラで使用する場合レンジファインダーカメラよりも寄れる利点となる。

3.まとめ

Carl Zeiss BIOGON T* 28mm F2.8 ZMをまとめると、レンジファインダーレンズらしいコンパクトな鏡筒をもち、安定した描写をするレンズ。

2025年現在、新品で入手可能なビオゴン 28mm ZMは広角レンズを購入する際の購入候補になりえる。

2020年台に現在新品購入可能なレンズ

  • カール・ツァイス ビオゴン 28mm ZM
  • フォクトレンダー ULTRON Vintage Line 28mm F2 Aspherical TypeII VM
  • フォクトレンダー COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 As VM Type II 
  • フォクトレンダー NOKTON Vintage Line 28mm F1.5 Aspherical 
  • ライカ ズミルックスM f1.4/28mm ASPH. 
  • ライカ ズミクロンM f2/28mm ASPH. 11618
  • ライカ エルマリートM f2.8/28mm ASPH. 
  • ライカ ズマロンM f5.6/28mm

仕様・考察など

Carl Zeiss BIOGON T* 28mm F2.8 ZMは、古いレンズとしては一定の評価を得ていたCONATX G BIOGON T* 28mm F2.8と同じBiogonを名乗り、同じ焦点距離、開放F値とガチンコ勝負となる仕様だ。

そのレンズ構成は前群4枚、後群4枚と断面図を見るかぎり対称の形を推しており、ツァイスとしては過去のビオゴンを越えるとの意思のもと設計を煮詰めたと推察される。そして、レンズ枚数を増やしても影響の少ないコーティング技術の進化もこの設計を支えているはずだ。

CONATX G BIOGON T* 28mm F2.8はフィルムカメラ時代のレンズで後玉とフィルムの位置が近いため、デジタルカメラではセンサーと後玉が近い関係になる。このことから、一部のデジタルカメラでは撮影画像の周辺部にカラーキャストをおこすことがあるはずだ。しかし、この設計によりレンズ長はフランジバックの差を含めても7mm程度短くなっている。
レンズ構成は前群3枚、後群4枚とZM BIOGONとは異なりレンズ枚数が完全に対称ではないが、レンズが設定した性能を発揮するための結果であり、製造コストからレンズ枚数が少ないほうが安価になることも影響していると考えられる。

CARL ZEISS BIOGON T* 28mm ZMCONTAX BIOGON T* 28mm G
項目BIOGON ZMBIOGON G
焦点距離(mm)2828
最大絞り2.82.8
最小絞り2222
絞り羽根106
レンズ構成6群8枚5群7枚
非球面レンズ
最短撮影距離(m)0.50.5
レンズ長(mm)3830.5
レンズ最大径(mm)5356
フィルター径(mm)4646
重量(g)220150
フードCarl Zeiss レンズシェード 25mm/28mmGG-1
マウントZM(ライカM)CONTAX G
リリース年2005.4.291994年
定価(¥/税別)¥95,000¥57,000

ZMレンズリスト

参考情報

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更新履歴

  • 2026.1.7
  • 2025.4.11
  • 2024.6.24:記載修正
  • 2024.04.18:記載修正
  • 2024.01.15:最初の投稿

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