HASSELBLAD HC 50mm IIとLEICA S DSLR

HASSELBLAD HC 50mm IIとLEICA S DSLR

AF準標準レンズ・HASSELBLAD HC 50mm IIをライカS typ007 デジタル一眼レフカメラで使用したレビューと写真作例

目次

ギャラリー

レビュー

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HASSELBLAD HC50mm IIはハッセルブラッド Hシリーズ用の中望遠レンズ。レンズをHASSELBLAD Xシリーズカメラで使用したレビューはリンク先ページで紹介している。

ハッセルブラッドのHシリーズレンズには大きく2つのバージョンがあり、オレンジドットと呼ばれる新型と、FUJINONブランドを含む無印の旧型がある。ライカ Sシリーズで使用する場合は、新型、旧型問わずに使用可能でレンズに問題がなければオートフォーカスで使用することができる。

ここでは、LEICA S typ007での使用に絞ってレビューを記す。

HASSELBLAD HC50mm IILEICA S typ007で使う場合、ライカ純正のLEICA S-Adapter Hを使うことでレンズをオートフォーカスを利用することができる。LEICA Sシリーズの採用する45mm x 30mmの中判デジタルセンサーで使用するとき35mm判換算焦点距離は40mm相当となる。

レンズ、カメラ、マウントアダプターを足した重量は2kg程度で、中判デジタルセンサーを搭載した一眼レフカメラシステムとしては標準的な重さになる。

焦点距離40mm相当は少し広めの標準レンズで、645フィルムをカバーするイメージサークルの大きさから周辺部画質も問題なく、歪みも感じられず使い易いレンズだ。

このレンズは最短撮影距離が0.6mとなっており、あと一寄りできないところが惜しい。また、LEICA SシリーズはHASSELBLAD Hシリーズ用延長チューブが使えないため、近接撮影については回避方法が無い。

LEICA S typ007HASSELBLAD HC50mm IIの組み合わせでオートフォーカスを使用すると、そのフォーカス速度は特別早くはないが十分に実用的な速度で、フォーカス精度もコントラストのある被写体を狙うと意図した場所で止まるのは他のレンズと同じだ。

仕様・考察など

中判レンズでは35mm判換算で焦点距離50mmとなる焦点距離65mm付近のレンズは、X2DにXH-Converter0.8経由で装着するHASSELBLAD HC 80mm F2.8しか持っていないため、LEICA SではこのHC50mmかズームレンズを使うことになる。LEICA S純正は45mmの次は70mmにとんでしまい、50mm近傍はVARIO ELMAR 30-90に飲み込まれている。他にAFで使用可能なレンズとして、DISTAGON 55mm F3.5 for CONTAX 645は35mm判換算焦点距離 44mmがある。

このDISTAGON 55mm F3.5 for CONTAX 645はレンズ側にシャッター機構がないため、HASSELBLAD HC50mm IIの半分の重量で、大きさも2/3程度とコンパクトだ。このレンズを入手してからLEICA S typ007HASSELBLAD HC50mm IIを使うことはほとんどなくなった。

Before imageAfter image
レンズ名HASSELBLAD HC50mm IIDISTAGON 55mm F3.5 for CONTAX 645
焦点距離(mm)5055
LEICA S 使用時(mm)40mm44mm
最大絞り3.53.5
最小絞り3232
絞り羽根
レンズ構成7群11枚7群7枚
最短撮影距離(m)0.60.55
レンズ長(mm)11675
レンズ最大径(mm)8581
フィルター径(mm)7772
重量(g)975500
レンズシャッター機構ありなし
リリース年2016?2001
価格650,000円150,000円

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参考情報

更新履歴

  • 2025.8.12
  • 2024.9.18
  • 2023.9.86.28

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