LEICA S with HC80mm

LEICA S typ 007でHASSELBLAD HC80mmを使用したレビュー。

Ferrari 458 Speciale
HASSELBLAD HC80mm
LEICA S Typ007
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HASSELBLAD HC80mm(以下、HC80)の詳細はリンク先に詳細を記している。リンク先ではカメラボディにX2D-100Cを使用しているため、レンズはマニュアルフォーカスでの使用となるが、HC80をLEICA SにLEICA S adapter Hを経由して装着すると、HASSELBLAD Hカメラ同様にオートフォーカスで撮影することができる。
HC80をオートフォーカスで使用した感想は、合焦速度は現代のカメラと比べると遅いがLEICA Sの中央一点のみのフォーカスポイントを使い中央で合わせる限りフォーカス精度は満足できる。よほどコントラストが無い被写体以外はきちんと合焦する。合焦位置から構図を変えるためにレンズを移動させるとピント位置が変わるため、そこは撮影者がファインダーを見ながら補正する必要がある。最新の多点フォーカスポイントのように好きな場所でカメラが勝手にピントを合わせるという器用なことは期待できない。
F2.8の絞り解放はピント面はそれなりに薄く、狙った場所に合わせるためにはコツをつかむための修練が必要と考える。

カメラ重量=1.3kg、レンズ重量=0.5kg、LEICA H adapter C=0.3kgの総重量2.1kgと中判レンズとの組み合わせでは軽い機材だ。2kg付近を軽量と言えるところが中判中毒であろう。

HC80と近い中判レンズはCONTAX 645用のPLANAR 80mm F2かCシリーズのPLANAR 80mm F2.8だろう。
HC80とCONTAX 645 PLANAR 80mmはダブルガウス型を採用しており、両者のレンズ構成はよく似ておりレンズの貼り合わせ面の位置が異なり、CONTAX 645用は開放F値が半段明るい分、前群のレンズが大口径化している。最短撮影距離は両者ともに0.7mであるため使い勝手に違いは無いと考える。2023年現在、PLANAR 80mm F2は30万円程度と高騰しており、手を出すにはためらわれる。
CレンズシリーズのPLANARは、大きく2つの種類に分かれ、6枚玉と呼ばれる初代PLANAR 80mm F2.8は、おそらくHC80mmと同様の構成で7枚玉になってからは5群7枚のレンズ構成に変わり前群が4枚、後群は3枚のレンズ構成になっている。

HC80mmレンズ構成図(HASSELBLAD公式より引用)

PLANAR 80mm F2 for CONTAX645(ZEISS公式より引用)

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