LEICA S with HCD28mm
HASSELBLAD HCD28mmをライカS typ007で使用したレビュー
44x33mmセンサーに最適化されレンズ鏡筒が小さくなったHCDシリーズの焦点距離28mmレンズ。
ハッセルブラッドHシリーズが続いていればHCDレンズの種類も増えたのだろうが、残念ながら3本で終わってしまった。
ライカ S + S AdapterHの組み合わせは正常に動作しないため、HASSELBLAD Hレンズの中ではこの28mmがLEICA Sで使えるもっとも広角レンズとなる。LEICA S純正レンズではSUPER ELMAR 24mmがあるが、その次は30mmとなるので、28mmは純正にはない焦点距離となる。センサーサイズをかけて0.8倍すると35mm判換算、22.4mmとかなり広角なレンズとなる。
AF速度はX2D+XH-Adapterとほぼ同速で特別早くはないが十分に実用的なフォーカス速度だ、フォーカス精度もコントラストのある被写体を狙うときちんと止まるのは他のレンズと同じだ。
写りは、HCD24mmほど歪みが目立つわけではなく、広角レンズとしては使い易い。HC35には負けるがそれはレンズの大きさとのトレードオフだ。
LEICA Sで使用していると、ときどきカメラとレンズの通信不良でフリーズする。HC80mm、HC100mmなどはそういうことは無いため、このレンズもしくは所有個体固有の問題と考えられる。
LEICAという会社は、その類いの報告をしても、あまり改善されることはないため放置している。
オレンジドットのない古いHCD28mmもライカSとSアダプターHの組み合わせでAFが使えるはず(レンズファームウェアのバージョンによってはライカSがHCDレンズを認識しないので現物確認は必須だ)なので、アダプターを持っていれば、レンズを買ってみるのも悪くないと思う。
レンズ+アダプター
HCD28mmレンズ構成図(ハッセルブラッド公式ページより引用)
エルマリート30mmレンズ構成図(LEICA公式ページより引用)