LEICA S with HCD  f/4.0-5.6 35-90mm

LEICA S with HCD  f/4.0-5.6 35-90mm

巨大な広角ズームレンズ

LEICA S typ 007でHASSELBLAD HCD 35-90mmを使用したレビューと写真作例。

目次

ギャラリー

ギャラリーの撮影はHCD 35-90mmとLEICA S Typ007です。

レビュー

Before imageAfter image

1.概要

LEICA S Typ007で、ハッセルブラッド HCD35-90mm F4-F5.6を使うためには、ライカ純正でリリースされている以下写真のLEICA S adapter Hを使う必要がある。

  • LEICA S +LEICA S adapter H +HCD3590
S-Adapter H

LEICA Sの採用する45mm x 30mm 中判デジタルセンサーで使用すると、35mm判換算係数0.8をかけるて焦点距離28mm〜72mm相当の標準ズームレンズとなる。

これは、他のLEICA Sシリーズ、LEICA S2,LEICA S-E,LEICA S typ006,LEICA S3でも同様だ。

ハッセルブラッドのHシリーズレンズには大きく2つのバージョンがあり、オレンジドットと呼ばれる新型と、FUJINONブランドを含む無印の旧型がある。ライカ Sシリーズで使用する場合は、新型、旧型問わずに使用可能でレンズに問題がなければオートフォーカスで使用することもできる。

HASSELBLAD HCD35-90mmの詳細な仕様はリンク先に詳細を記している。

2.使用感

LEICA S Typ007+ハッセルブラッド HCD35-90mm F4-F5.6は、フォーカス速度、フォーカス合焦精度ともにX2Dと同等で通常の撮影には問題がない。

描写はデジタルセンサー時代を見据えて設計されたレンズで、その大きさから周辺部の描写にも余裕があり、満足できる撮影結果を得ることができる。

標準ズーム域のレンズの運用としては、カメラ重量=1.3kg、レンズ重量=1.4kg、LEICA S-Adapter H=0.3kgで総重量3.0kgとなかなかヘビーな機材になる。

3.まとめ

結論としてLEICA S Typ007+ハッセルブラッド HCD35-90mm F4-F5.6の組み合わせについてまとめると、描写は満足できるものだが、他の中判ズームレンズと比べると大きくて重い。この大きさと重さを許容できるかが使用する上での大きなポイントとなる。

仕様・レンズ比較

中判ズームレンズのHCD 35-90とCONTAX645 VARIO SONNAR 45-90を比較すると、HCD 35-90の大きさがよくわかる。HCD 35-90はその大きさに比例して重量は1.4kgとVARIO SONNAR 45-90の1kgと比べて400g重くなっている。

Before imageAfter image

ライカ S純正のズームレンズは、バリオ エルマー S 3.5-5.6/30-90 ASPHがリリースされており、こちらのレンズは、35mm判換算で焦点距離24mm〜72mm相当と広角側が4mm広く使える。こちらのレンズにも興味はあるが、広角側については、単焦点レンズのHCD28mmを所有しているためそれほど不自由していないので、購入にはいたっていない。

レンズ名HASSELBLAD HCD35-90CONTAX VARO-SONNAR45-90LEICA VARIO ELMAR 30-90
焦点距離(mm)36.3〜8745.9〜87.530〜90
LEICA S 使用時(mm)29〜7037〜7024〜72
最大絞り4.0(5.6)4.53.5(5.6)
最小絞り323232
絞り羽根
レンズ構成11群13枚10群12枚11群14枚
最短撮影距離(m)0.650.50.65
レンズ長(mm)167115113.5
レンズ最大径(mm)102.5102101
フィルター径(mm)959595
重量(g)141011401030
リリース年2016年(オレンジドット)20022012年
価格102.4万円 2023年中古価格30万円〜379,000円 2023年中古価格15万円〜122万円 2023年中古価格50万円〜

参考情報

更新履歴

  • 2025.6.6
  • 2024.8.28
  • 2023.6.30

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