DISTAGON 55 for CONTAX645
コンタックス645用ディスタゴン 55mmのレビューと写真作例
目次
ギャラリー
- 写真作例の撮影はLEICA S typ007
レビュー
ディスタゴン55mmは、京セラが中判カメラ・コンタックス645向けにリリースした焦点距離55mmの標準レンズ。製造本数が少ないためか中古価格は一時は定価の倍程度まであがっていたが、2024年現在は使う人が少なくなったためか、定価程度まで戻しているようである。
同じ645レンズのDISTAGON 45mmは定価の1/3以下の価格で見かけるので、ディスタゴン 55mmが45mmを上回る価格で取引されていることに変わりは無い。
CONTAX 645レンズでは後期にリリースされ150万台のシリアルナンバーを持っている。
焦点距離55mmは、LEICA S TYP007で使用するときはセンサーサイズから0.8倍され、35mm判換算44mmとなり、ほぼ標準レンズとなる。馬鹿でかいバリオ・ゾナー45-90mmと焦点距離はかぶるが、やはりこのレンズはコンパクトさと重量500gという軽さが大きなアドバンテージである。
ギャラリーにある雪景色の写真は冬の山形県・立石寺で、この雪に埋もれた階段を1000段往復した際にLEICA S Typ007と本レンズをセットで持って行った。この組み合わせの重量のおかげで無事往復できたような気がする。バリオ・ゾナーだと重くてしんどさが倍増したかもしれない。
フィルター径は72mmで専用フードは、プラナー80mm F2.2と共通のGB-72を使用する。もちろん、DISTAGON 45mm用などの72mm適合フード(GB-71,GB-B1)を使用することも可能である。
焦点距離55mmと無理のない焦点距離に、大きな径を持つ鏡筒を与えられたおかげで、44*33mmセンサーでは使用する場合、周辺画像の乱れや歪みを感じることはない。
AF速度はのんびりしており、合焦精度もそれほどよくはないが、まったく駄目ではない。いざとなればマニュアルフォーカスで撮るのである。
わりとお金のないときに、激安価格でみつけてしまい購入したが、購入に悔いの無いレンズである。レンズが大型化しがちなLEICA Sの相棒としては、手持ちのレンズの中ではベストの相棒だ。
仕様
レンズ名 | DISTAGON 45 | DISTAGON 55 |
焦点距離(mm) | 45 | 55 |
最大絞り | 2.8 | 3.5 |
最小絞り | 32 | 32 |
レンズ構成 | 7群9枚 | 7群7枚 |
最短撮影距離(m) | 0.45 | 0.55 |
レンズ長(mm) マウント面からの距離 | 99 | 75 |
レンズ最大径(mm) | 80 | 81 |
フィルター径(mm) | 72 | 72 |
重量(g) | 821 | 500 |
リリース年 | 1999 | 2001 |
定価 | 288,000- | 150,000- |
参考文献・参考リンク
更新履歴
- 2023.03.02:初稿
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