高速連写APS-Cセンサーカメラ CANON EOS 7D(2009)

高速連写APS-Cセンサーカメラ CANON EOS 7D(2009)

キヤノン製デジタル一眼レフカメラ・CANON EOS 7DをCONTAX N VARIO SONNAR 24-85とLEICA Rマウントレンズで使用したレビューと写真作例

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目次

ギャラリー

写真作例の撮影は以下のレンズを使用した。

レビュー

CANON EOS 7DCANON EOS 7D +CONTAX N VARIO SONNAR 24-85mm

1.概要

CANON EOS 7Dは、2009年に発売されたAPS-Cサイズセンサーを搭載したキヤノン製デジタル一眼レフカメラ。

APS-Cサイズセンサー搭載のデジタル一眼レフカメラとしてはキヤノンのハイエンドカメラだ。

画素数は1800万画素、専用電池 LP-E6Nで駆動し、記録メディアはコンパクトフラッシュカードに対応。

キヤノンのAPS-Cサイズセンサーは、ニコン、ソニー、ペンタックス、富士フイルム(概ね23.5×15.7mm)よりもほんの少し小さな(22.3×14.9mm)となっているため、装着レンズの35mm版換算係数が異なる。

  • キヤノンは1.6倍
  • ニコン、ソニー、ペンタックス、富士フイルムは1.5倍

センサーサイズのサイズ比較は以下図のとおりである。

具体的に記すと焦点距離50mmレンズを使用する場合、キヤノンは80mm相当となり、ニコン、ソニー、ペンタックス、富士フイルムは75mm相当となる。

所有しているRマウントレンズの換算係数は以下のとおりだ。下表を見てわかるとおり、換算係数が小さい方が広角レンズをより広角で使えることは間違いない。

レンズ名実焦点距離CANON APS-C
換算係数 x1.6
CANON APS-H
換算係数 x1.3
SUPER ELMARIT,SUPER ELMAR152419.5
Fisheye ELMARIT1625.620.8
ELMARIT1930.424.7
SUPER ANGULON2133.627.3
ELMARIT2438.431.2
ELMARIT2844.836.4
SUMMICRON,ELMARIT355645.5
SUMMICRON,SUMMILUX508065
Macro ELMARIT609678
SUMMILUX80128104
ELMARIT,SUMMICRON,APO SUMMICRON90144117
ELMAR,APO ELMARIT100160130
HEKTOR125200162.5
ELMARIT135216175.5
ELMAR,APO TELYT,ELMARIT,APO ELMARIT,SUMMICRON180288234
APO TELYR,ELMARIT280448364

2.使用感

CANON EOS 7Dの導入目的は仕様・考察の最後に述べているとおり、ライカRマウントをレンズを使うためである。
所有しているオートフォーカスレンズはCONTAX NマウントをEFマウントに改造した、CONTAX VARIO SONNAR N 24-85mmのみで、これはアメリカでNマウントからEFマウントに改造されたレンズを絞り機構が壊れているため格安で入手したものだ。

EOS 7Dで使用した場合、38mm〜136mmと一昔前のズームレンズの撮影範囲となる。

EOS 7Dのオートフォーカスに関しては、CONTAX VARIO SONNAR N 24-85mmで使っただけだが、十分な速度を持っている。怪しげな改造レンズなので精度に関しては撮影結果をみると、オートフォーカスを信用すると思ったところに合っていないことも散見される。これに関してはレンズ側がよろしくない可能性もあり、キヤノン純正レンズではもっとよい結果が得られるかもしれないが、今のところEFマウントレンズを追加する気が無い。

LEICA Rマウントレンズを使うため、フォーカスに関してはマニュアルフォーカスで使うことになる。
その際EOS 7Dのファインダーは視度調整を適切におこなうことにより、ピントの山はある程度把握できるところまで追い込むことができるが、被写体によっては合っているか合っていないかの判別がし辛いケースもあり撮影者がファインダーのくせに慣れる必要がある。
やはり、ミラーレスカメラに搭載された高精細な電子ビューファインダーがマニュアルフォーカスレンズに関しては圧倒的にピント位置を合わせやすい。

EOS 7Dはライブビューが使えるため、背面液晶での確認にはなるがピントが不安なときは補助手段としてピント位置を追い込むことができる。背面液晶をみながらの撮影は手ブレの可能性が高くなるため、三脚を使うのがベターだが、手持ち撮影の場合はシャッター速度、ISO感度を上げるなど手ぶれ防止の措置が必要となる。

カメラ形状はオーソドックスなデジタル一眼レフの形状で、適度に深いグリップは手に馴染み手が小さな自分でも扱いやすい。縦位置グリップも入手したが、カメラが大きくなるためほとんど使用することはない。

露出調整に関しては、いずれのモードでも背面のダイヤルでダイレクトに露出補整が可能で操作に戸惑うことはない。

3.まとめ

結論としてCANON EOS 7Dをまとめると、2025年現在も画質面において実用的な一眼レフカメラ。
しかし、一眼レフカメラというシステムがミラーレスカメラに劣る点が多いため、使用用途をはっきりさせてから購入するのが望ましい。

撮影時のミラー、シャッター音を好む撮影者もいるが、そこは好みの問題だろう。

一眼レフカメラの弱点とミラーレスカメラの優位性

  • ファインダー表示自由度のなさ →EVFによる情報表示の多彩さ、暗所における明るさの調整
  • 機械シャッターとミラー機構により動作音が五月蠅い →電子シャッターによる静音撮影
  • レンズを含むカメラシステムが大型になりやすい →シャッター機構がないためカメラとレンズを小型化できる

仕様・考察など

ライカRマウントレンズ

CANON EOS 7D +LEICA SUMMILUX R 50mmCANON EOS 7D +LEICA ELMARIT R 28mm

CANON-EFマウントはマウントアダプターを介してさまざまな他社レンズを装着できる便利なマウントだ。しかし、ライカRマウントの一部レンズはレンズ後玉がミラーに近い位置にあるため、35mm判フルサイズセンサーを搭載したEOSデジタル一眼レフカメラは装着レンズによってはカメラがエラーとなり使えないことがある。

一時、CANON EOS 1Ds Mk-IIIをライカRマウントのボディとして使用したが、焦点距離50mmより広角のレンズはほぼすべて使うことができなかった。

このライカRマウントレンズとEOSデジタルカメラのエラーについてはリンク先にまとめた表が記載されているので、参照していただけると、カメラ毎に使用可能なレンズがわかるようになっている。そのなかでも、より小さなAPS-Cサイズセンサーを搭載したEOSデジタル一眼レフカメラは、ミラーが小さいため、ライカRマウントレンズを使用する際の不具合が発生する確率はかなり低くなっている。

もちろん、ライカRマウントレンズをミラーレスカメラで使用すれば不具合はほとんど無いわけだが、ライカRマウントは一眼レフカメラマウントであるため、一眼レフカメラで使いたいという個人的わがままを実現するために、EOS 7Dを購入した。

もちろん、APS-Cサイズセンサー搭載カメラで使う場合、35mm判本来の焦点距離は望めないが、古いレンズでありがちな周辺部分の描写の乱れを強制的にカットして撮影できるのはメリットにもなり得る。所有しているライカRマウントレンズをEOS 7Dで使っていく。使った感想については、各レンズのページに結果を追記していく。

EOS 7D以降のAPS-Cサイズセンサー搭載デジタル一眼レフカメラ

CANON EOS 7Dは、コンシューマ向けのデジタル一眼レフカメラとして、初めて8コマ/秒を達成したカメラとなる。プロ向けでも8コマ/秒を達成しているのはニコンのD一桁シリーズとキヤノンの1Dシリーズだけなので、EOS 7Dの発売はそれなりにインパクトがあった。一眼レフカメラ時代のライバルであるニコンが連写可能なAPS-Cサイズセンサー搭載のNIKON D500を発売するのは2016年なので、2009年に発売されたEOS 7Dは当時画期的であったことがわかる。

このようにAPS-Cサイズセンサー搭載カメラの上位モデルとして発売したカメラだが、デジタルカメラの悲しさ、その後に発売された中級カメラのEOS-70D、EOS-80D、EOS-90Dは一部機能においてEOS 7Dより高性能となっている。
とくにEOS-70Dからオートフォーカス機構にデュアルピクセルCMOS AFを搭載しており、オートフォーカスがワンランク進化している。デュアルピクセルCMOS AFはその後のキヤノンカメラの標準的な装備になっている。

後継カメラとして、2014年にEOS 7D Mark-IIが発売され、このカメラはコマ速が秒10コマに向上し、オートフォーカスに最新のデュアルピクセルCMOS AFを搭載して、キヤノンAPS-Cサイズセンサー搭載デジタル一眼レフカメラの最終形と言えるカメラとなった。しかし、一眼レフカメラの肝であるファインダー回りはEOS 7Dと仕様は変わっておらず、画素数も400万画素アップの2200万画素と、一般的な使用用途においては大きな差を見出すことは難しい。

EOS 7Dはよく売れたカメラで中古カメラは、EOS-70DやEOS Kiss X4などのミドル、エントリーカメラよりも安価に売られていることが多い。このカメラはシャッター使用回数が多い酷使されたカメラがみられるため、シャッター回数が公開されているカメラ、非公開の場合はノートパソコンを持ち込んでシャッター回数を調べてから購入するのが無難だ。

キヤノンデジタル一眼レフカメラシャッター数カウント

シャッター回数のカウントは、キヤノンカメラはカメラとPCをUSB接続して確認する必要がある。
確認には専用ソフトウェアが必要で、WindowsはSourceforgeに登録されているフリーソフトウェアの「Canon EOS DIGITAL Info」が無償ソフトとして公開されている。

Macの場合は有償のソフトウェアしか無く、「ShutterCount」、「Free Shutter Count」ともに有償登録をしないとシャッター数の確認ができない。後者の「Free Shutter Count」はソフト名称にフリーと付いているが、無償で確認できるのはシャッター数の下3桁のみという紛らわしいソフトウェアだ。チェック結果を載せようと思ったのだが、ファームウェアが2.03の時は接続できたが、2.06にアップデートするとカメラとソフトウェアが接続できなくなった。

シャッター数の確認だがニコン製カメラは撮影画像にシャッター数が記録されており、確認が容易なのとはキヤノンと対称的だ。どちらの方法も数値が正確かは言い切れないことがあり、また、シャッター数が少なくても故障する場合はあるため、シャッター数はカメラ健全性の一つの目安と考えておくのが無難だ。

項目CANON EOS 7DEOS 7D Mark-II
カメラ有効画素数18002200
センサーCMOSCMOS
センサーサイズ22.3×14.9mm22.3×14.9mm
マウントCANON-EFCANON-EF
背面液晶3.0型/約92万ドット(VGA)ワイド 3.0 型 (3 : 2) / 約 104 万ドット
ファインダーペンタプリズム使用、アイレベル式 上下/左右とも約100% 約1.0倍(50mmレンズ・∞・-1m-1)ペンタプリズム使用、アイレベル式 上下/左右とも約100% 約1.0倍(50mmレンズ・∞・-1m-1)
コマ速8コマ/秒10コマ/秒
画像処理エンジンデュアルDIGIC 4デュアルDIGIC 6
オートフォーカスTTL 二次結像位相差検出方式専用AFセンサーによるTTL二次結像位相差検出方式
(デュアルピクセルCMOS AF)
バッテリー LP-E6N / LP-E6 LP-E6N / LP-E6
記録メディアコンパクトフラッシュコンパクトフラッシュ&SDXC
外形寸法(mm) 幅 x 高さ x 奥行148.2 × 110.7 × 73.5148.6  × 112.4 × 78.2
重量(g)820910
リリース年2009年10月2014年10月

オプション

参考情報

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更新履歴

  • 2025.9.19

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