LEICA APO MACRO ELMARIT TL 60mm
ライカ、アポ・マクロ・エルマリート TL 60mm F2.8のレビューと写真作例
目次
ギャラリー
- 写真作例の撮影はLEICA T(Typ701)とLEICA SL(Typ601)
レビュー
ライカ T、TL、APS-Cカメラ用レンズで唯一のマクロレンズ。
といってもライカAPS-Cカメラ用レンズはわずか7本だけである。
このレンズ見た目はSUMMILUX-TL 35mmと同じく筐体はファットだが、実際持ってみるとアルミと思われる鏡筒とAPS-C向けの小径レンズで重量320gとSUMMILUX-TL 35mmより100g軽くなっている。
撮影結果は、近接の柔らかいボケと遠景のすっきりした描写が同居するライカマクロらしいレンズである。
LEICA Tで使ったところ、オートフォーカス(以下、AF)の合焦速度がTLレンズ7本の中で最も遅く、合焦精度もよろしくない。とくにマクロレンズの活躍する近接撮影時の合焦精度に難があり、一度ピントを外すとレンズの移動距離が大きいため、往復して正しいピント位置に戻るのに時間がかかる上、一度目でピントを外すような被写体は二度目にピントが合うことも少なく、目視でピントが合っているのがわかっているのに、レンズが合焦を判定して止まらないのは非常にもどかしく、結局マニュアルフォーカス(以下、MF)するしかないと諦めの境地にいたるレンズだ。
LEICA Tの背面液晶を使って撮影する場合、背面液晶の通常表示ではピント位置が非常にわかりづらいため、拡大表示してピントを確認する必要がある。そのため、静止した被写体以外での使用は非常に困難で使っていてストレスがたまるレンズであった。
MFで使う場合はLEICA SLのような拡大しなくてもピントが認識できる、高精細EVFを装備した一眼タイプのカメラが良いと思う。このレンズをLEICA SL typ601でもAFを試したが、合焦精度はTシリーズとほとんど変わりは無く、ボディの大きなLEICA SL typ601を持ちだした甲斐もほとんど無かった。
仕様
- <ライカAPS単焦点レンズ>
レンズ名 | ELMARIT | SUMMICRON | SUMMILUX | APO MACRO ELMARIT |
焦点距離(mm) | 18 | 27 | 35 | 60 |
35mm換算焦点距離 | 27 | 35 | 50 | 90 |
最大絞り | 2.8 | 2 | 1.4 | 2.8 |
最小絞り | 16 | 16 | 16 | 32 |
レンズ構成 | 6群8枚 | 6群9枚 | 8群12枚 | 9群10枚 |
最短撮影距離(m) | 0.3 | 0.35 | 0.4 | 0.16 |
レンズ長(mm) | 21 | 37 | 77 | 134 |
レンズ最大径(mm) | 62 | 63 | 70 | 70 |
フィルター径(mm) | E39 | E52 | E60 | E60 |
重量(g) | 80 | 154 | 428 | 320 |
リリース年 | 2017.12 | 2014.5.26 | 2016.3.31 | 2016.9.24 |
価格(税別) | ¥142,500 | ¥230,000 | ¥310,000 | ¥320,000 |
参考文献・参考リンク
更新履歴
- 2024.07.01
- 2024.03.06
- 2022.11.25
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