AF Biogon T* 28
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CONTAX G BIOGON 28をCONTAX G1で使用したレビューと写真作例
目次
ギャラリー
- 写真作例の撮影はカメラボディにCONTAX G1、フィルムにフジフィルム TOREBI 100 リバーサルフィルムを使用した。
- フィルムスキャンはCOOLSCAN 5 EDを使用した。
レビュー
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1.概要
CONTAX G BIOGON 28mmは、1994年にリリースされたCONTAX G向けオートフォーカスレンズ。
主な仕様は、焦点距離28mm、絞り開放値 F=2.8、最短撮影距離0.5m。
CONTAX G1とともにリリースされた広角レンズだ。
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2.使用感
ビオゴン28mmはCONTAX G1とデジタルカメラで使用した。
CONTAX G1でピント合わせはオートフォーカスで可能だ。CONTAX G1,G2のファインダーは焦点距離28mmの範囲をカバーしているため、構図の決定は内蔵のファインダーでおこなう。
CONTAX Gのファインダーはピント位置がわからないので、内蔵ファインダーで構図を決めながら、フォーカスはカメラ任せで撮っていくのが一般的な撮影スタイルになる。
マニュアルフォーカスを使う場合は面倒で、レンズ鏡筒に距離を示す表示がないため、カメラのファインダーに表示される距離計を頼りにカメラ上部のフォーカスリングで撮影距離を調整して撮影する。
晴天下ではF5.6程度に絞って撮影していたので、オートフォーカスで意図したピント位置から外れた場所で合焦することはほとんどなかった。そのため上記面倒なマニュアルフォーカスを使うことはほとんど無かった。
ビオゴン28mmは、後玉がカメラ内部に入り込む設計なので、測光が不安になるが、純正ボディのCONTAX Gシリーズの、TTL(Through the Lens)実絞り測光(中央重点平均測光)は不満の無い精度で露出決定をしていた。
Ms-opticsで改造したレンズの作例はデジタルカメラで撮影した結果をアップしている。
専用フードはGG-1でプラナー35mm、バリオ・ゾナー 35-70mmと共通になっている。
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3.付加情報
ビオゴンの名前を持つ35mm判向け焦点距離28mmレンズは2本発売されている。CONTAX Gのビオゴン28mmは唯一のオートフォーカスレンズで、残りの1本は絞り開放値も同じスペックのカールツァイスが設計しコシナが製造しているビオゴン 28mm ZMだ。ビオゴン 28mm ZMは2005年に発売され、レンズ構成の対称性をG ビオゴンよりも意識したレンズとなっている。
BIOGON 28mmがCONTAX G1と同時発売であり、カメラと同時購入する場合、28mmと45mmが汎用的に使うのに都合のよい焦点距離で、カメラ+レンズ1本で考えると、標準レンズを好む撮影者は45mm、広角レンズを好む撮影者は28mmの選択になるのは自明であろう。
ビオゴン28mmの価格推移は、2000年代は中古在庫も豊富で低価格で入手できたが、2020年代に入り28mmは4万円程度まで上昇している。後玉がフィルム面に入り込む設計なので、カメラの機種によっては画像周辺部でカラーキャストをおこす可能性があるため、購入前には試写をするなど注意が必要だ。
状態のよいレンズは減っているため、今後も極端に値下がりすることはないと考えられる。
仕様
項目 | BIOGON G | BIOGON ZM |
焦点距離(mm) | 28 | 28 |
最大絞り | 2.8 | 2.8 |
最小絞り | 22 | 22 |
絞り羽根 | 6 | 10 |
レンズ構成 | 5群7枚 | 6群8枚 |
最短撮影距離(m) | 0.5 | 0.5 |
レンズ長(mm) | 30.5 | 38 |
レンズ最大径(mm) | 56 | 53 |
フィルター径(mm) | 46 | 46 |
重量(g) | 150 | 220 |
フード | GG-1 | Carl Zeiss レンズシェード 25mm/28mm |
マウント | G | ZM |
リリース年 | 1994年 | 2005.4.29 |
定価(¥/税別) | ¥57,000 | ¥95,000 |
参考リンク
- Wikipediaによる、コンタックス Gの説明
- Biogon T*2,8/28 ZM・コシナ公式ページ
- CONTAX G BIOGON 28mm・Shige’s hobby コンテンツ
- CONTAX G2・Shige’s hobby コンテンツ
- CONTAX G1・Shige’s hobby コンテンツ
更新履歴
- 2024.2.26
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