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2009年発売のSONY α330 デジタル一眼レフカメラをαマウントレンズで使用したレビューと写真作例
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目次
ギャラリー
写真作例の撮影は以下のレンズを使用した。
- MINOLTA AF 35-105mm F3.5-4.5
- SONY DT 18-55mm F3.5-5.6
レビュー

1.概要
SONY α330は、2009年6月にソニーから発売されたペンタミラーを採用したデジタル一眼レフカメラのエントリーモデルである。外観デザインが変更され、α100とα200よりも軽量化されたこのカメラは、外観と重量以外の基本的な性能は、以前のモデルとほとんど変わらない。
下表に仕様の詳細を記載しているが、概要は以下の通りである。ミノルタ製αレンズが使用できるαマウント(Aマウント)を採用し、総画素数1,000万画素のAPS-Cサイズセンサーとボディ内手ぶれ補正機能を搭載している。
カメラの寸法は、幅12.8cm、高さ9.7cm、奥行7.1cmで、重さは490gである。
カメラを構えた状態では、右肩に撮影モードダイヤル、左肩にファンクションダイヤル、背面右手側にはメニュー操作用の十字キーがあり、操作に必要な物理的なダイヤルとボタンは必要最低限用意されている。
上位機種のようなファインダーのスクリーンマットの交換には対応していない。
ライブビュー機能が搭載されているが、ファインダーは光学式のため、ライブビューの表示機能はなく、背面液晶で確認する。
記録メディアは、SDカードとメモリースティックの排他使用となる。スロットそばにあるスイッチで、SDカードとメモリースティックを切り替えて使用する。SDカードは、32GBまでのSDHC規格に対応している。
ファームウェア1.10がリリースされており、ソニー公式サイトからダウンロード可能だ。アップデートはメモリーカードのトップに解凍したファームウェアをコピーし、MENUボタンを押しながら電源をオンするとアップデートメニューが表示される。
2.使用感
SONY α330は、エントリーレベルのデジタル一眼レフカメラであり、標準レンズや小型の広角レンズを使用するのに適したボディだ。
カメラの重量は490gで、以前使っていたα100より60g軽くなっている。外観デザインでは、グリップ部の形状変更がポイントで、コンパクトな見た目に貢献している。このグリップデザインは、カメラのホールド感としては悪くないが、小指が余る感覚がある。これは使っていくうちに慣れるのかもしれない。
残念な点としては、α330のファインダー倍率は、以前使用したα100の0.83倍から0.74倍に下がったことだ。この変更により、α330のファインダーは、マニュアルフォーカスでピントを合わせるのが難しくなり、オートフォーカス向けのファインダーとなってしまった。ファインダーについては「使用・考察など」で詳しく述べている。
オートフォーカスの精度と速度は、今回使用したレンズを使う限り、エントリーレベルのカメラとしては問題ないレベルだ。ただし、オートフォーカスが苦手とする、作例3枚目のような近接撮影や金網越し、藪越しの場合はオートフォーカスが迷うことがあるため、マニュアルフォーカスを使いたくなる。しかし、ファインダーの性能が今ひとつなので、マニュアルフォーカス撮影ではピント位置がわかりにくく、ストレスを感じることがある。
今回の作例では、APS-Cサイズセンサー専用の「DT 18-55mm F3.5-5.6」と35mmフィルム判向けの古いオートフォーカスレンズ「AF 35-105mm F3.5-4.5」の2本のレンズを使用した。
今回使用した2本のレンズはマニュアルフォーカス割り込みに対応していないため、カメラ側のAF/MFスイッチでフォーカスモードを変える必要がある。これも地味に面倒に感じる。
作例1枚目は、APS-Cサイズセンサー専用のDT 18-55mm F3.5-5.6の広角端(35mm判換算27mm相当)で東京駅の遠景を撮影したもので、廉価なズームレンズと1000万画素の組み合わせながら、細部まで描写できている。ただし、周辺部では解像感が低下している。
作例2枚目はAF 35-105mm F3.5-4.5の広角端、35mm判換算27mm相当で、直線基調の被写体をシャープに捉えている。それに対して3枚目は、35mm判換算150mm相当、最短撮影距離85cmでの撮影で、フレアがかかって少し幻想的な写真となっている。
これらの結果から、1000万画素あればレンズの味を表現できると言える。
α330で電子接点のないマニュアルフォーカスレンズを使用するには、モードダイヤルをM(マニュアル)に設定する。すると、電子接点のない状態でシャッターが切れるようになる。α NEXシリーズのように、メニュー内に「レンズなしレリーズ」のON/OFFという項目はない。
そして、α330のマニュアルモードでは、絞り、シャッター速度、ISO感度といった撮影に関する設定をすべて撮影者が行う必要がある。つまり、一切のプログラム撮影支援機能を拒否する「ガチ」モードになっており、これくらいの設定ができない人は電子接点のないレンズを使う資格がないとメーカーが宣言しているようにも受け取れる。
気の利いたカメラなら、撮影者が絞りを決めるAモードに設定しておけば、レンズを通して入ってきた光からシャッター速度とISO感度を自動で決めて撮影できる。しかし、α330はAモードでもシャッターを切れない。最も利用する可能性が高いAモードですらこの状態なので、電子接点のないレンズを装着すると、マニュアルモード以外はシャッターを切れない。
撮影時にもっとも不満に感じたのは、露出補正の操作方法だ。α330の露出補正は、カメラ右肩の露出補正ボタンを押してから、カメラ右前のダイヤルで露出の±を変更する方式となっている。ボタンを押さずにダイレクトに露出補正をしたいが、メニューを見る限りではそれはできないようだ。Aモード時において、露出値をダイヤルで変える設定は可能だが、これはあくまで露出値を変更する機能であり、露出値に応じて適正露出になるようにシャッタースピードが変化してしまう。そのため、露出をオーバーにしたりアンダーにしたりするには、露出補正ボタンを押して露出値の±を指定する必要がある。
シャッター音については、ミラーが小さく連写速度も2.5コマ/秒なのでそれほど大きな音はしないが、ミラーレスカメラのような無音撮影はできないため使用する場所には注意が必要だ。
バッテリーは、このカメラから採用されたNP-FH50で、この後のミラーレスカメラで採用されたNP-FW50とほぼ同じサイズだ。しかし、形状に互換性はないため、相互に融通することはできない。
カードスロットにはスライドカバーが付いており、凝ったギミックになっている。ここにはコストがかかっているように思われる。中古で入手したカメラだが、スライドカバーに劣化は感じられず、しっかりとカバーできている。

3.まとめ
SONY α330はエントリーレベルのデジタル一眼レフカメラであり、1,000万画素の解像度を持つ。2020年代でも、ある程度の撮影はこなすことができる。
操作性に関してはエントリーモデルらしくかゆいところに手が届かないものの、ある程度妥協すれば我慢できるレベルだ。
ただし、マニュアルフォーカス時のファインダーの見づらさについては個人差が大きいので、実際にファインダーをのぞいてから判断するのがよいだろう。
仕様・考察 など
SONYのデジタル一眼レフカメラのファインダーについて記すと、このエントリーカメラであるα330を購入する層は、マニュアルフォーカスなんてしないとはいえ、ミノルタ時代はエントリー向けカメラでもそれなりのファインダーを搭載していた。SONY化が進むことによって、そのファインダーへのこだわりは失われていく。
このカメラの3か月後に日本で発売されるα550は、SONY製最後の一眼レフカメラとなる。日本ではいち早くファインダーを廃し、電子ビューファインダーを装備したカメラへと移行し、ミラーレスカメラへとつながっていく。海外では1モデルだけデジタル一眼レフカメラが継続されるが、日本と同様にミラーレスカメラへ切り替わっていく。
ミノルタがこだわった光学ファインダー技術は、2008年のα900を最後に失われた、いわゆる「ロストテクノロジー」となった。
| メーカー | SONY | SONY |
| モデル名 | α100 | α330 |
| カメラ有効画素数 | 1020万画素 | 1020万画素 |
| センサーサイズ | APS-C | APS-C |
| 背面液晶サイズ | 2.5・ 23万ドット | 2.7・ 23万ドット (クリアフォト液晶、チルト可動式〈上約135°、下約55°〉) |
| ライブビュー | なし | あり |
| ファインダー | ルーフミラー式、アイレベル固定式 | ペンタダハミラー使用、アイレベル固定式 |
| ファインダー倍率 | 0.83 (50mmレンズ、無限遠時) | 0.74 (50mmレンズ、無限遠時) |
| 最高シャッター速度 | 1/4000 | 1/4000 |
| コマ速 | 3コマ/秒 | 2.5コマ/秒 2コマ/秒(ライブビュー) |
| ISO感度 | 100-1600 | 100-3200 |
| バッテリー | NP-FM55H / NP-FM500H | NP-FH50 |
| メディア | CF | SD/MS |
| リリース年 | 2006.7.21 | 2009.6.25 |
| サイズ(mm) | 133.1×94.7×71.3 | 128 × 97× 71.4 |
| 重量(g)・本体のみ | 545 | 490 |
オプション
- 外部フラッシュHVL-F56AM、HVL-F36AM
参考情報
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更新履歴
- 2026.5.24


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