Definitive Img Comparison slider Press "Enter" to skip to content

2001年標準ズームレンズ SIGMA 28-105mm F2.8-4 Aspherical

Last updated on 2026-05-25

2000年頃発売の標準ズームレンズ SIGMA 28-105mm F2.8-4 Asphericalをデジタル一眼レフカメラ SIGMA SD9で使用したレビューと作例

目次

ギャラリー

写真作例の撮影は以下のカメラを使用した。

  • SIGMA SD-9

レビュー

SIGMA 28-105mm F2.8-4 Aspherical SIGMA 28-105mm F2.8-4 Aspherical BOX

1.概要

SIGMA 28-105mm F2.8-4 Aspherical」は、2001年にリリースされた焦点距離28mm〜105mm・絞り開放値F2.8〜4の標準ズームレンズレンズである。

レンズ名に「Aspherical」が付いており、SIGMAレンズの命名規則によると、「Aspherical」は非球面レンズを採用している。

このレンズは、記載は無いが、AF時にフォーカスリングが回転しない方式を採用している。ただし、焦点距離を調整する際には、鏡筒が前後方向に伸び縮みする。

主な仕様は以下の通りで、詳細は表に示している。

  • 開放F値 2.8〜4
  • レンズ構成 11群12枚
  • 非球面レンズ1枚
  • 絞り羽根 8枚
  • 最短撮影距離 0.5m(ズーム全域)
  • フード 専用花形レンズフード

2.使用感

SIGMA 28-105mm F2.8-4 Aspherical」は、2000年代に多くの種類がラインアップされた標準ズームレンズの1本です。このレンズの特徴は、広角端が28mm、絞り開放F値がF2.8と、より安価な標準ズームレンズのF3.5よりも半段明るく、また、望遠端を105mmに伸ばしているにもかかわらず、絞り開放F値はF4と、こちらもやや明るい値を採用していることだ。

ちょうど、28-80mm F3.5-F5.6と28-135mm F3.8-F5.6の間を埋める存在で、この3本はほぼ同じ価格で売られていた。本レンズの狙いは、安価な標準ズームレンズの中で少し明るいレンズというポジションである。フィルムカメラ時代には、ノイズの少ない画面を得るためにISO100の低感度フィルムを使う必要があり、半段でも明るいレンズが重宝された。このため、本レンズはラインナップされたと考えられる。また、レンズとしては格上となる、ズーム全域で絞り開放F値をF2.8としたレンズは本レンズの倍程度の価格だったため、廉価でかつ明るいレンズという需要は一定数あったと考えられる。

このレンズは、デジタル一眼レフカメラの「SIGMA SD9」で使用していた。SD9は、2000年代のデジタル一眼レフカメラであり、2020年代のデジタルカメラのようにISO感度を上げることができないため、基本的にISO100での撮影が求められる。そのため、少しでも明るいレンズを求めて購入した。

SD9は、35mmフィルム判よりも小さなAPS-Cサイズのセンサーを搭載しているため、撮影時の35mmフィルム判の焦点距離は、換算係数1.7をかけた50-180mmとなり、望遠寄りの撮影範囲となる。

本レンズには花形フードが標準添付されており、フォーカスリングが回転しない仕様のため、PLフィルターが使いやすくなっている。これはフィルムカメラで使用する際に利点となるが、デジタルカメラでは画像処理で代替できる場合もある。

最短撮影距離はズーム全域で0.4mであり、焦点距離105mmでは拡大倍率1:5.5と、より安価なズームレンズよりも被写体に近づける仕様となっている。

作例はすべてシグマ製デジタル一眼レフカメラの300万画素 x3のFOVEONセンサーを搭載しているSIGMA SD9を使用した。日中の撮影なので、絞りは適宜絞って撮影している。この時代のレンズは、光量があれば絞った方が画質が良くなるためである。

作例1枚目と2枚目は広角寄りで、焦点距離28mm(50mm相当)と34mm(50mm相当)では、周囲を取り込んだ撮影がそれなりに可能で、SD9の描写と相まって偽色のでやすい木々も精緻に描写されている。この時代のレンズとしては十分な性能と言えるが、これはセンサーサイズの小ささによりレンズ中央部分だけの描写を見ているためとも言える。

作例3枚目と4枚目は望遠寄りで、焦点距離75mm(128mm相当)と105mm(180mm相当)では、望遠レンズらしい圧縮効果が見られる写真になっている。しかし、3枚目の桜の後ボケを見ると、古いズームレンズらしく、ザワついた描写で美しくはない。0.4mまで近接撮影が可能だが、背景描写に難がある場面もあるため、背景がすっきりとした人工物や、背景が暗く形状が写らない場面での使用が無難である。これはデジタルカメラ特有の解像感の高さによる影響も大きく、フィルムカメラで撮影すれば背景はよりマイルドに描写されるため、ボケのざわつきは気にならない可能性が高い。

3.まとめ

SIGMA 28-105mm F2.8-4 Aspherical」をまとめると、フィルム時代のズームレンズであり、描写もフィルムでの使用を前提に考えられている。そのため、2020年代において中古で非常に安価に売られているのも納得できるレンズだ。

デジタルカメラで使用する際は、APS-Cサイズセンサーでの使用が適している。ライバルとなるAPS-Cサイズセンサー専用の焦点距離18mm程度から始まる廉価ズームレンズと比べると、このレンズの方がレンズ中央の描写が優れているため、望遠側を重視するのであれば選択肢の一つとして検討してもよいだろう。

難点の一つは、仕様上は最短撮影距離0.4mと頑張っているものの、ボケの汚さが目立つ場面があることだ。しかし、APS-Cサイズセンサー向けの廉価ズームレンズもそれほど良くはないため、比較対象が単焦点レンズでなければ勝負になると思われる。

仕様・考察など

2000年頃のシグマは焦点距離28mmからはじまる標準ズームレンズは以下の9本ラインアップしている。このあと2008年くらいになると3本程度に整理されるので、2000年代前半のシグマの標準ズームレンズはカオスと言える。シグマは2000年代の古いレンズの情報は公式ページから削除されているので、WebArchiveで探すと情報が出てくる。

  1. 28-70mmF2.8 EX ASPHERICAL
  2. 28-70mmF2.8-4 UC
  3. MINI ZOOM MACRO 28-80mm F3.5-5.6 ASPHERICAL HF
  4. MINI ZOOM MACRO 28-80mmF3.5-5.6
  5. 28-105mmF2.8-4 ASPHERICAL
  6. 28-105mmF3.8-5.6 UC-III ASPHERICAL IF
  7. 28-135mm F3.8-5.6 ASPHERICAL IF MACRO
  8. 28-200mmF3.5-5.6 DL ASPHERICAL HYPERZOOM MACRO
  9. 28-300mmF3.5-6.3 DL ASPHERICAL IF HYPERZOOM
項目28-70mmF2.8 EX ASPHERICALMINI ZOOM MACRO 28-80mm F3.5-5.6 ASPHERICAL HF28-105mmF2.8-4 ASPHERICAL
対応センサー35mmフルフレーム35mmフルフレーム35mmフルフレーム
焦点距離(mm)28-7028-8028-105
最大絞り2.83.5-5.62.8-4
最小絞り322222
絞り羽根988
レンズ構成12群15枚7群7枚11群12枚
最短撮影距離(m)0.40.5/(0.25)0.5
レンズ長(mm)・(SAマウント)1017179.5
レンズ最大径(mm)・(SAマウント)83.57077
フィルター径(mm)775572
重量(g)・(SAマウント)600255405
フード花形フードバヨネット円筒フード花形フード
リリース年2000年頃2000年頃2000年頃
対応マウントSIGMA-SA CANON-EF NIKON-F α(DG) PENTAXSIGMA-SA CANON-EF NIKON-F α(DG) PENTAXSIGMA-SA CANON-EF NIKON-F α(DG) PENTAX
価格(税別)¥65,000¥33,000¥39,000

参考情報

寄付のお願い・Request for donations

広告

Rakuten Affiliate link
Rakuten Affiliate link
Yahoo Shopping Affiliate link
Amazon Affiliate link
Amazon Affiliate link

更新

  • 2026.5.23

Be First to Comment

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


Shige's hobby