ELMARIT-R 1:2.8/19(II)
ライカR用広角レンズ、ELMARIT-R 19mm F2.8 II型をデジタルカメラで使用した記録
目次
<ギャラリー>
- LEICA R8 +DMR(Digital module R)
- CANON EOS-1DsMKIII
<レンズの印象>
よく補正された広角レンズで通常使用には全く不満はない、フードをしていても逆光状態では怪しい色が出るときがあり光線状態には気をつかう必要がある。また、絞り開放では周辺減光がみられる。
最短撮影距離は30cmで十分に寄ることができる。
DMRで使用すると、19×1.37=26mm相当の焦点距離となり、広すぎない広角レンズになってちょうど良かった。
全体的に渋めの発色をするレンズなので、コントラストを少しあげると見栄えが良くなる。
光学ファインダーで本レンズを使用していると、衰えた目とEOSのファインダーの相乗効果か、広角レンズ特有のピントあわせづらさをを感じる。以前使用していたLeica SLではEVFは拡大機能で確実にピントが確認できた。確実なピント合わせという点ではEVFは光学ファインダーを超えている。
古い型の19mm F2.8 I型も短期間所有したが、図体がでかいことから同じ焦点距離であれば新しいII型を使うことが多いので売ってしまった。
本レンズを自身が所有しているESO-1Ds MKIIIで撮影すると1枚撮るごとにエラー20(Err20)が発生する。このエラーが発生するのはSUMMILUX-R 35mm F1.4に続いて2本目である。レンズ外して電源切れば再度撮影ができるが1枚ごとに実施するのは面倒なため1DsMKIIIでは使わないレンズである。


<レンズの仕様>
ライカR用19mm広角レンズ、2代目は現代的な鏡筒を与えられ立派な角形フードが付属している。
Fisheye Elmarit-R 16mm同様に、レンズ先端に回転式のフィルター変更機能(NDx1、Or、YG、KB12の4種類)が備わっている。
レンズ先端にネジ溝がないことと、フード内にシリーズフィルターを入れることもできないため、フィルターは装着できない、この仕様は残念だ。レンズ前面保護のためにフードとフードキャップは欠かせない。
項目 | 値 | 備考 |
焦点距離(mm) | 19 | |
最大絞り | 2.8 | |
最小絞り | 22 | |
レンズ構成 | 10群12枚 | |
最短撮影距離(m) | 0.3 | |
レンズ長(mm) | 60 | マウント面からの距離 |
レンズ最大径(mm) | 71 | |
フィルター径(mm) | 装着不可 | カラーフィルターを4色内蔵 |
重量(g) | 560 |

<参考文献・参考リンク>
参考文献:R型ライカのすべて(2003年版)/著者:中村信一/朝日ソノラマ編
参考リンク:ELMARIT-R 19mm F2.8(II) Leica wiki