LEICA Hektor 28mm (L39)

ヘクトール 28mm F6.3のレビューと写真作例

目次

ギャラリー

  • HEKTOR 28mm F6.3の写真作例(LEICA M6 / 静岡県の三嶋大社 & LEICA M9)

レビュー

ヘクトール28mmは、1935年から1950年まで製造された広角レンズ。15年間に11255本作られている。

レンズ構成はトリプレットレンズの派生型で3群のレンズのうち、前玉と後玉が貼り合わせになっている。

外装は通常のクロームバージョンとがニッケルバージョンがあり、ニッケルバージョンは製造数が少ないためか高価格で中古市場に出てくる。古いレンズなので、前玉と後玉の貼り合わせ面にバルサム切れが発生して曇っている個体も多い。

作例にあるように、フィルムカメラで露出を切り詰めて、落とすところは落として使うと味が出る。
レンズの厚み25mmなのでコンパクトさは魅力だが、開放F値が暗いためフィルムカメラでは日中野外でしか使う気にならない。

2020年代のデジタルカメラでは高ISOが常用できるのでどこでも使えるレンズになっている。
周辺光量落ちはほとんどみられないが、周辺部の描写の甘さなど古いレンズなりの欠点も見えてくる。
F値の関係上センサー上のゴミが目立つのでその点は中が必要であろう。

1990年台から2000年初頭にかけては、開放F値が暗く不人気レンズでかなり安く購入できるレンズであったが、2020年台になり先述のデジタルカメラの高ISO対応やオールドレンズの価格高騰に引きずられて本レンズの価格も上昇している。画質面などから考えると高価なプライスに見合うだけの価値があるかは所有者次第であると思う。

SONY NEX-5に装着
EPSON R-D1に装着

仕様

項目備考
焦点距離(mm)28
最大絞り6.3
最小絞り25
レンズ構成3群5枚
絞り羽根6枚
最短撮影距離(m)1.0全域カメラ距離計連動
レンズ長(mm)25マウント面からの距離
レンズ最大径(mm)50フォーカスレバーを除く
フィルター径(mm)34mmA36のかぶせタイプも使用できる。
重量(g)110
製造本数11,255
リリース年1935〜1950年

参考文献・参考リンク

更新

  • 2023.03.01:改稿
  • 2022.05.24:初稿

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