LEICA S with HC f4 80mm

中判デジタル・お散歩向け撮影セット

LEICA S typ 007とHASSELBLAD HC80mmのレビューと写真作例

目次

ギャラリー

Ferris Wheel Minatomirai
HASSELBLAD HC80mm
LEICA S Typ007
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レビュー

HASSELBLAD HC80mm(以下、HC80)の詳細はリンク先に詳細を記している。リンク先ではカメラボディにX2D-100Cを使用しているため、レンズはマニュアルフォーカスでの使用となるが、HC80をLEICA SにLEICA S adapter Hを経由して装着すると、HASSELBLAD Hカメラ同様にオートフォーカスで撮影することができる。

HC80をオートフォーカスで使用した感想は、合焦速度は現代のカメラと比べると遅いがLEICA Sの中央一点のみのフォーカスポイントを使い中央で合わせる限りフォーカス精度は満足できる。よほどコントラストが無い被写体以外はきちんと合焦する。合焦位置から構図を変えるためにレンズを移動させるとピント位置が変わるため、そこは撮影者がファインダーを見ながら補正する必要がある。最新の多点フォーカスポイントのように好きな場所でカメラが勝手にピントを合わせるという器用なことは期待できない。
F2.8の絞り解放はピント面はそれなりに薄く、狙った場所に合わせるためにはコツをつかむための修練が必要と考える。

カメラ重量=1.3kg、レンズ重量=0.5kg、LEICA H adapter C=0.3kgの総重量2.1kgと中判レンズとの組み合わせでは軽い機材だ。2kg付近を軽量と言えるところが中判中毒であろう。

HC80と近い中判レンズはCONTAX 645用のPLANAR 80mm F2(C645-P80)が考えられる。HC80とCONTAX 645 PLANAR 80mmはダブルガウス型を採用しており、両者共にレンズは6枚でのレンズ構成は貼り合わせ面の違いはあるが似ている。C645-P80は開放F値が半段明るい分、前群のレンズが大口径化されている。最短撮影距離は両者ともに0.7mであるため使い勝手に違いは無い。2024年現在、PLANAR 80mm F2は30万円程度と高騰しており入手が難儀になっている。

また、HASSELBLAD VマウントのCシリーズレンズのPLANARは、クローム色のレンズについて1956~1961年頃のnonT*は『6枚玉』、1960~1973年頃のnonT*は『7枚玉』、1971~1972年頃のT*は『7枚玉』と分類され、その後の黒いCレンズ、CFレンズは『7枚玉』で、CBレンズになってオーソドックスなプラナー形式の6枚玉に回帰する。初期の6枚玉とCBの6枚玉が同じ構成かは不明が、CBの6枚玉はC645-P80とほぼ同じレンズ構成を持っている。

HC80mmレンズ構成図(HASSELBLAD公式より引用)

PLANAR 80mm F2 for CONTAX645(ZEISS公式より引用)

PLANAR 80mm F2.8 for CB(ZEISS公式より引用)
PLANAR 80mm F2.8 for CF(ZEISS公式より引用)

参考文献・参考リンク

更新履歴

  • 2024.9.14
  • 2023.6.28

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