LOMO LCA MINITAR 1 32mm(modified-lens)
ロモ・LC-A ミニター1 32mmのレビューと写真作例
目次
ギャラリー
- 作例はSONY α7SIIを使用
レビュー
中古店にて、MINITAR 1として売っていたレンズ、lomographyがリリースしているMINITAR-1とはあきらかに違う無骨なデザインで重量もlomo版の55gと比べて約3倍の189gと小さいレンズにしてはずっしりと重い。マウント部分はL39マウントになっているが、距離計との連動機構はないので、ミラーレス用に近年つくられたレンズと思われる。無限は正しくでておりEVFであわせたるかぎりピント精度に問題は無い。
後玉のガードがカメラ側に張り出しているが、α7SIIに装着する分には特に問題は無かった。
lomoのミニターと比べるとあきらかにクラシックな写りをするので、LC-AかLC-A+のレンズを鏡筒に組み込んでレンズに仕立てた物と推測される。
写りは歪み方が独特、逆光でもないのにコントラスト低下をおこしたり、オートホワイトバランスであきらかにおかしな色が出たりと、カラー撮影には不向きなのかもしれない。モノクロームはよい味を出しそうな気がするが、距離計が連動しないので、レンジファインダーカメラで使用するにはピントに不安がある。
手作りっぽい趣があるレンズで、普通のレンズにはない面白さはあるけれど飽きるのも早いような気がする。
2023年に中古市場に現れたレンズでシリアル番号は打ってあるので、ある程度まとまった数がつくられたようで、このレンズの140番台以外に120番台を中古市場で見かけた。どのような経緯でどの程度つくられたレンズかは不明である。
価格も出品者によって幅があるようで、個人的には3万円税別で購入したので物のクオリティと価格で納得感があるが、5万円程度のプライスになると高すぎると感じる。
仕様
項目 | MINITAR Art Lens | MINITAR | PERAR 35 |
焦点距離(mm) | 32 | 32 | 35 |
最大絞り | 2.8 | ← | 3.5 |
最小絞り | 22 | ← | ← |
レンズ構成 | 4群5枚 | ← | 3群3枚 |
絞り羽根 | 8 | 10 | ← |
最短撮影距離(m) | 0.8 | ← | 0.7 |
レンズ長(mm) | 18 | 22 | 17.5 |
レンズ最大径(mm) | 51 | 60 | 48.6 |
フィルター径(mm) | 22.5 | ← | ← |
フード | – | – | 円筒型ねじ込みフード |
リリース年 | 2015 | – | 2010 |
製造本数 | – | – | – |
重量(g) | 55 | 189 | 70 |
価格(税別) | 28,900 | 30,000(中古実売) | 44,000 |
参考文献・参考リンク
更新履歴
- 2024.02.19
- 2023.12.26
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