Ms-optics PERAR 35mm
PERAR 35mm F3.5(SUPER TRIPLET)のレビューと写真作例
目次
ギャラリー
- 写真作例の撮影はLEICA M9
レビュー
Ms-opticsが3製品目としてリリースした焦点距離35mmの広角レンズ。
レンズ構成が3群3枚で初めてのPERAR銘が与えられたレンズである。その後、PERAR-28mm、PERAR-24mm、PERAR21mmとリリースされる。
鏡筒は宮崎氏こだわりの沈胴式で、フード無しの状態で沈胴させるとレンズ部の出っ張りがなくなりマウント部分の厚みの4mmにおさまりボディキャップのようになる。
写りはガラス枚数が少なさから、抜けの良い描写をするのは他のPERARとも共通する。
M9のフルサイズセンサーにおいても、周辺部まで乱れのない像を得ることができる。
これは宮崎氏のレンズ設計データの記述から、中心部の画質を少し犠牲にして周辺部の画質向上にまわしたためと読み取ることができる。
明るさが不要な日中であれば、このレンズは風景から生物まで十分に活躍を期待できる。最短撮影距離が0.8mと一般的なレンジファインダーカメラの範疇にあるが、これはレンズがリリースされた年を考えれば仕方がないところであるが、0.5m程度まで寄れたら、広角マクロ的に使えて万能なレンズになったと思える。
2024年現在は、カメラ側で高ISOが使えることになったこと、ミラーレスカメラであれば、最短撮影距離を補うために補助ヘリコイドの活用も考えられるため、上記懸念のほとんどは払拭されている。
本頁を最初に書いたころはレンジファインダーカメラでのみの使用を想定していたのでそのように記述していた。
2010年の発売すぐに購入し長らくⅠ型を使っていたが、2017年頃に中古カメラ店でII型を発見したので購入した。I型とII型を比べたところ、目に見える違いはレンズ銘とフード形状だけであった。説明書も同じだったので、レンズに変更は加えられていないと考える。
仕様
項目 | 値 | 備考 |
焦点距離(mm) | 35 | |
最大絞り | 3.5 | |
最小絞り | 22 | |
レンズ構成 | 3群3枚 | |
絞り羽根枚数 | 10 | |
最短撮影距離(m) | 1.0 | 0.8mまで繰り出し可能 |
レンズ長(mm) | 17.5 | マウント面からの距離 |
レンズ最大径(mm) | 48.6 | フォーカスレバーなど突起を除く |
フィルター径(mm) | 19 | 逆付け(ライカ・エルマー35mmと同じ) |
重量(g) | 70 | |
リリース年 | 2010.5 | |
定価(円・税別) | 44,000 |
参考文献・参考リンク
更新履歴
- 2024.03.12:改稿
- 2022.06.01:初稿
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