Ms-optics PERAR 21mm

ペラ 21mm F4.5(MS-Optics / 宮崎光学)のレビューと写真作例

目次

ギャラリー

  • ペラ 21mm F4.5 写真例(Leica M8)

レビュー

ペラ 21mm F4.5は、MS-Optics(宮崎光学)のレンズ形式にトリプレット型を採用した広角レンズ。
ペラは21mm、24mm、28mmと3種類あり、トリプレット3兄弟と呼んでいる。とくに24mm、21mmはレンズ厚さが5mmととても薄い。

本レンズはコンパクトなためLUMIX GM5などの小さなカメラトの相性がよい。
レンズが3枚のトリプッレット形式のため描写の抜けは良いが、ライカM typ240のような造りの古い35mmフルサイズセンサーを搭載したカメラではNew Russar+、Super Angulon、CONTAX-G-Biogonなどの21mm程度の広角レンズと同様に周辺部でカラーキャストをおこす可能性が高い。最新のセンサーを搭載したカメラか、センサーサイズの小さいAPS-HのLeica M8、APS-Cのライカ Tシリーズ、マイクロフォーサーズで使うのが回避策の一つだろう。
最短撮影距離は0.5m(0.8mより近接はカメラ距離計と連動しない)となっており、EVFを使用すれば距離計連動カメラよりも被写体に寄った撮影が可能だ。

本レンズのスペックである21mm/F4クラスのレンズは、フォクトレンダーの21mm-Pタイプとロシアのルサールが近く、両者も十分コンパクトなレンズだが、比較表を見て分かるとおりPERARはそれらと比べてもっとも小さい。

コンパクトなレンズだが操作性に問題はなく、ピントは鏡筒下部のピントレバーをスライドさせてスムーズなピント合わせができる。絞りは鏡筒前部にあるため、そこに装着したフードを回すことにより変更できる。絞りにクリックストップはないため、正確な絞り値は目盛りを目視で確認する必要がある。

フルサイズセンサーカメラ以外で使用する場合、35mm判の焦点距離に換算するとLeica M8のAPS-Hでは28mm相当、APS-Cでは31.5mm相当、マイクロフォーサーズでは42mm相当にトリミングされる。

宮崎光学 MS-PERAR 21mm F4.5
PERAR 21mm +GM5

仕様

項目備考
焦点距離(mm)21.5
最大絞り4.5
最小絞り16
レンズ構成3群3枚トリプレット型
最短撮影距離(m)0.5∞〜0.8mはカメラ距離計連動
レンズ長(mm)5.212.3mm(+専用フード)
レンズ最大径(mm)50.0
フィルター径(mm)25
重量(g)4555g(+専用フード)

<競合レンズとの比較>

製造Ms-opticsCOSINALOMO x ZENIT
名称PERAR
(21mm)
COLOR SKOPAR
P-Type
(21mm)
New Russar+
(20mm)
絞り4.545.6
絞り羽根10106
構成3群3枚6群8枚4群6枚
最短
距離(m)
0.650.50.5 *1
長さ
(mm)(*2)
5.225.423
フィルター径
(mm)
253949
重量(g)(*3)45136112
焦点距離21mmクラス・M/Lマウントレンズの仕様比較
  • *1:全域カメラ距離計非連動
  • *2:マウント面からの距離
  • *3:Mマウントレンズはレンズのみ、L39マウントレンズはL/Mアダプタを含めた重量

参考文献・参考リンク

更新履歴

  • 2024.03.09:改稿
  • 2022.04.26:初稿

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