中村 萌 個展 「connect connect」 / ポーラミュージアムアネックス

中村 萌 個展 「connect connect」 / ポーラミュージアムアネックス

中村 萌 個展 「connect connect」の感想

目次

展概要

  • 展題:中村萌 connect connect
  • 日付: 2025年8月19日­(火)- 9月28日(日)
  • 開廊時間: 11:00-19:00
  • 休廊日:8/27休廊(ワークショップ&作家トーク)
  • 場所:ポーラミュージアムアネックス

本展では新作彫刻7点、ドローイング6点と制作途中の作品を含むアトリエ再現を一番奥に展示している。

感想「木彫とペイントの素敵な関係」

2025年8月23日と8月27日に鑑賞した、「中村萌 connect connect」の感想。

まずはじめに、8月27日参加したトークについて記す。それなりに以前から中村さんの作品は鑑賞しているが、彫刻だけでなく絵画もしっかり描けると感じていた。
質問の時間でそれをうかがえればと思っていたら、今回のトーク中に回答を聞くことができた。

作家は女子美では油画専門で学びながら、彫刻は並行して個人的に制作をしていたとのことで、絵画もしっかりしていることに納得できた。
そして、作家にとって彫刻の表面はペイントするためのキャンパスのような存在で、チェンソーやノミで最終的な形を作って、それにペイントするのがとても楽しいとのことで、彫刻とペイントという要素がからみあって今の作品がになっていることを知った。また、ドローイングは彫刻前に描いていると思っていたが、彫刻をつくったあとに描くことが多いとのことで、想像していた制作プロセスと異なることに驚いた。

その他にトークでは、今回の展示制作全般、作品の表情、作品の造形的な特徴、今後の展示予定など多岐にわたる興味深いお話を伺うことができたのでとても充実した時間をすごせた。

今回の展示はすべて2025年の新作と言うことで、過去の作品と繋がるところもあれば、新たな一面をがみられるところが混在していた。一番奥にはアトリエを再現した一角もあり、彫刻という支持体以外の場所はすべて眺めることができるという特性を存分に生かした作品と展示となっている。

もっとも印象的だったのは、今回の展覧会名にもなっている《Connect》という大きな作品。その大きさのインパクト、複雑な髪の表現と表情、異なる表面の凹凸が大迫力でドーンとせまってきて見応えがある。

トークの作品解説では、作品がいくつかに分離できること、そして丸の内ストリートギャラリーで展示されているパブリック作品《Whirling Journey》の原型で、それはブロンズ鋳造を彩色しているとのことだ。
2つの作品の色の違いなど、見比べて欲しいとのことを語っていた。

最後に、ポーラミュージアムアネックスから徒歩10分程度にあるギャラリー椿にて、本展に出品されている彫刻作品のドローイング、ミニチュア版を見ることができるので、合わせて足を運んで欲しいとのことでした。

左から《Connect》、三人衆(《Haze》《Drift》《Still》)

参考情報

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撮影

更新履歴

  • 2025.8.28

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