SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM
シグマ・50mm F1.4 EX DG HSMのレビューと作例
目次
ギャラリー
- 写真作例の撮影はSIGMA SD quattro
レビュー
50mm F1.4 EX DG HSMはシグマがリリースした、大口径標準レンズ。
レンズ名にEX DG HSMがついており、”EX”記号はシグマの中でグレードが高いレンズ、”DG”はデジタル対応、”HSM”は超音波モーター搭載、レンズ名には入っていないが、非球面レンズを採用しており、標準レンズとしては贅を尽くしたレンズだ。
SD Quattroで使用したところ、オートフォーカス(以下、AF)のフォーカス速度はカメラ側の性能によるところが大きいため、ものすごく合焦速度が早いわけではないがスムーズで静かに合焦する。
解像力も十部に備えており、後継のArtレンズでなくとも十分だ。
シグマSAマウント版は、カメラ側から絞り値を操作するため、フォーカスリングと、AF/MFの切り替えスイッチだけのシンプルな鏡筒である。レンズ位置指標はプラスチックカバーに覆われたm表記の目盛りがレンズ側面に備えられている。
本レンズはレンズ直径がレンズマウントとほぼ同じ径で全長もそれほど長くないため、カメラバックへの収納性はよい。2014年に発売された後継のArt 50mm F1.4は、レンズ性能を追い求めたためか、本レンズよりも30mm長くなり(68.2mm→99.9mm)、300g重くなった(505g→815g)ことはコンパクトなレンズを好むユーザーには残念な変更だ。
他社カメラへのレンズ提供をしている日本の3社における、焦点距離50mm レンズのリリース状況を見ると、シグマは昔からマクロ 50mm、2008年からの50mm F1.4、2024年にミラーレス向けに50mm F1.2と標準焦点距離を製品ラインにのせている。タムロンは焦点距離50mmのレンズが製品ラインにない。トキナーは2018年にオペラ 50mm F1.4をリリースするまでは製品ラインの空白地帯であった。
この3社にとっては、50mmという焦点距離はズームレンズの焦点範囲でカバーできること、また、カメラメーカー純正の50mm F1.4クラスのレンズが安く売られているとの理由から販売に消極的になっていると考えられる。3社の中ではシグマは近年カメラメーカーとしての立ち位置を確立しており、自社向けにレンズを供給する立場から50mm F1.2というより大口径レンズを販売するなど、レンズ開発は全方位でおこなっている。
仕様
項目 | EX DG HSM | Planar | SUMMILUX(I) | SUMMILUX(II) |
焦点距離(mm) | 50 | ← | ← | ← |
最大絞り | F1.4 | ← | ← | ← |
最小絞り | 16 | ← | ← | ← |
絞り羽根 | 9 | ← | ← | 8 |
レンズ構成 | 6群8枚 | 6群7枚 | 6群7枚 | 7群8枚 |
最短撮影距離(m) | 0.45 | ← | 0.5 | ← |
レンズ長(mm) | 68.2(SA) | 44(ZF) | 50.6 | 51 |
レンズ最大径(mm) | 84.5 | 66 | 68.5 | 70 |
フィルター径(mm) | 77 | 58 | E55 | E60 |
重量(g) | 505 | 330(ZF) | 395 | 490 |
フード | 花型フード LH829-01 | 円筒バヨネットフード | 組み込み | ← |
リリース年 | 2008.06.14 | 2006.4.30 | 1989 (Model 11777) | 1997 |
対応マウント | CANON EF NIKON-F SIGMA-SA PENTAX-K SONY-A | Nikon-AI Pentak-K M42 EF | LEICA R | ← |
価格(税別) | 60,000- | 59,500- | – | – |
参考文献・参考リンク
更新
- 2025.05.09
広告
- シグマ(リンク先はアマゾンアフィリエイトリンク)
- シグマレンズ(リンク先はアマゾンアフィリエイトリンク)
- シグマ書籍(リンク先はアマゾンアフィリエイトリンク)
- シグマ SD14(リンク先はアマゾンアフィリエイトリンク)
- シグマ SD15(リンク先はアマゾンアフィリエイトリンク)
- シグマ SD1(リンク先はアマゾンアフィリエイトリンク)