Ms-optics SONNETAR 50mm(F1.3)

ゾンネタール 50mm F1.3のレビューと写真作例

目次

ギャラリー

  • SONNETAR 50mm F1.3 写真例(Leica M-P使用)

レビュー

ゾンネタール 50mm F1.3は、Ms-opticsが初めてリリースしたMS-MODE-S 50mm F1.3を改良したレンズだ。

MS-MODE-Sでは絞れば高解像度だが、絞り開放では撮影像のふわふわが目立つ場面が散見されることがあったが、本レンズは絞り開放時、絞ったときの両方で解像度が上がりキレが良い差が増しているように感じる。これはレンズ構成に変更はないが細かい部分のブラッシュアップが効いているように思われる。
大きな仕様の変更としては、最短撮影距離が1mから0.7mに短縮されたことがうれしい。
絞りはMs-opticsではおなじみのクリックレスの絞りで、絞り位置に不満はないが所有している個体は絞り環がスムーズすぎで不用意に変化することがあり、もう少し重さがあればより使い易くなる。

以下は新旧の50mm / F1.3を比べると、右の新型は専用鏡筒を使っており外観に洗練されている。左の旧型は2009年のリリース(13年前)でレンズとマウントを分離することができて、マウント部はL39とSマウントの2つが提供されており、交換できるように作られている。実際には破損が恐ろしくて交換したことは無い。
L39/Mマウントではマウント・ヘリコイド部分は市販の50mmレンズをL39/Mマウント改造するときに使用する既成のMS-51.6を使用している。
旧型50mm / F1.3については、別記事であらためて紹介する。

左:MS-MODE-S 50/1.3 右:SONNETAR 50/1.3

後玉部にコマ収差を補正をする機能がついている。標準では3mに位置しており、この位置ではライカレンジファインダーの距離計連動が可能である。
コマ収差補正機能には、0.75、1、1.5、3、∞位置に指標が打ってあり、ミラーレスカメラの場合、収差の違いによる描写の違いを楽しむことができる。

仕様

  • 焦点距離(Focal length):50 mm
  • 絞り範囲(Aperture range):1.3 〜 16
  • レンズ構成(Lens elements):4群5枚(ゾナー型)
  • 最短撮影距離(Minimum distance object to film):0.7 m(0.8mまでレンジファインダー距離計連動)
  • レンズ長(Length) / レンズ径(Diameter):35.7 mm / 50 mm
  • 重量(Weight):123 g(レンズ単体) / 143 g(レンズ+フード)
  • フィルター径(Filter diameter):49 mm(逆付け)
  • リリース年 2022.2
SONNEATR 1.3/50 レンズ構成図(図はレンズ付属の説明書からスキャンしトレース)

参考文献・参考リンク

更新履歴

  • 2024.07.09:改稿
  • 2024.02.16:改稿
  • 2022.03.08:初稿

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