LEICA SUMMILUX M 75mm

Mマウント・大口径中望遠レンズ

ズミルックス 75mm F1.4のレビューと写真作例

目次

ギャラリー

  • 写真作例はLEICA M9で撮影

レビュー

  1. 概要
  2. 使用感
  3. マウントアダプター

1.概要

ライカ・ズミルックス75mmはライカMマウント用の明るい中望遠レンズで、1980年にリリースされ2007年までに1.5万本程度製造された。前期型はフードが後付けでNoctilux 50mmの2代目と共通のフードで後期型はフード組み込みになっている。

前期型は不明だが、後期型はマウント部分が一般的なネジ止めであるため、デジタルM型ライカで使用できるレンズ認識用6bitコードを追加することができる。

最短撮影距離は0.75mと焦点距離の10倍の法則を堅持している。

ズミルックス 75は、2018年3月にノクチルックス 75mm F1.25が発売されるまでは、ライカ純正Mマウントの中望遠レンズでもっとも明るいレンズだった。

2.使用感

本レンズを所有していた当時はLEICA M9を使用しており、M9のファインダーでは絞り開放F1.4のピント合わせが難しく、また、ボディが軽めなM9に装着するとレンズ先端部の重みをずっしりと感じるため、撮影時の重量バランスはよいとはいえなかった。

フィルムカメラの時代は絞って使うか。フィルム代を無視して手動フォーカスブラケットでピント位置をずらしたカットを撮影しておくぐらいしかピント問題に関する回避方法がなかった。
デジタルカメラであればフォーカスブラケットのコストはほぼゼロなので、ピント位置に不安があるときは二重像が合致した位置から若干ずらして撮影し、ピントの合った写真を選ぶこともしていた。
合わせたいピント面の芯とそこから背景へとボケていく画像は中望遠大口径レンズを使う醍醐味を味わえる。

明るい中望遠レンズは、レンジファインダーカメラよりも一眼レフカメラでの使用が一般的な時代で、本レンズと兄弟と思われるSUMMILUX R 80mmを手に入れたことも影響して、ズミルックスM 75の稼働率はさらに落ちていき防湿庫の肥やしに長くなっていた。

それでも使わないレンズだったので何かのレンズを買う際にその肥やしとなって手元から無くなった。売却価格は購入価格は上回っていたと記憶しているが、2020年代に売却していれば購入価格の倍くらいにはなったはずなので惜しいことをしたかもしれない。

3.マウントアダプター

Mマウントなので、純正のL用Mレンズアダプター、ブラック18771、シルバー18765を使用して、Lマウントボディに装着する以外に、各社ミラーレスカメラ向けにマウントアダプターが発売されているため、他のMマウントレンズ同様に使用ボディに関しては汎用性の高い。

フルサイズミラーレスカメラ、LEICA M typ240のVISOFLEXが使える時期に所有していれば、稼働率の結果は変わったかもしれない。
大口径でレンズとしてのロマンはあるが価格高騰のこともあるため、ふたたび入手することはないが、より大口径のノクチルクス 75mmは200万円ほどするのでそれに比べるとリーズナブルなレンズだ。

仕様

項目SUMMILUXNOCTILUX MSUMMILUX R
焦点距離(mm)757580
最大絞り1.41.25
最小絞り16
絞り羽根10911
レンズ構成5群7枚6群9枚5群7枚
最短撮影距離(m)0.750.850.8
レンズ長(mm)80
(Mマウント面より)
91
(Mマウント面より)
69
(Rマウント面より)
レンズ最大径(mm)697475
フィルター径(mm)606767
重量(g)5601055700
製造数14,752 *112,250 *1
リリース年19802018.3
*1:数値はLEICA WIKIより転載

参考文献・参考リンク

更新履歴

  • 2024.9.15
  • 2024.2.10:改稿
  • 2022.05.08:初稿

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