FUJIFILM X-Pro 1

フジ・ミラーレスカメラの祖

FUJIFILM X-Pro 1のレビューと写真作例

目次

ギャラリー

  • 写真作例の撮影は、メタボーンズ・スピード・ブースターとライカRマウントレンズ

レビュー

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1.概要

X-PRO1は、2012年に発売されたフジフィルム製APS-Cサイズセンサー搭載のレンズ交換式デジタルカメラ。

センサーサイズはAPS-C(35mm判換算1.5倍)で、1630万画素のX-Trans CMOSセンサーを搭載する。

SDXC規格のSDカードを使用できる。

バッテリーはNP-W126(1260mAh、7.2V)もしくは、後継のNP-W126Sを使用する。
後継バッテリーNP-W126Sはリチウムイオン電池の経年劣化による膨らみを考慮して中央部分があらかじめ少し凹んでいる。電池容量は両者同じである。

このカメラの大きな特長は、ハイブリッドマルチビューファインダーで、液晶ビューファインダー(以下、EVF)と光学ファインダー(以下、OVF)を切り替えることができる凝ったファインダーをそなえている。

2.使用感

X-Pro1は2014年に中古ボディをマウントアダプターで使用ために購入した。
購入したマウントアダプターは以下の通りで、とくにフォーカル・レデューサー /ワイドコンバーター、メタボーンズ・スピード・ブースター(以下、スピード・ブースター)はライカRマウントレンズを本格的に集めるきっかけになったものだ。

写真作例もスピード・ブースターを使用した例を載せている。

  • ライカM-FX
  • コンタックスG-FX
  • ライカR-FX
  • ライカR-FX Speed booster(Metabones)

スピード・ブースターで使用したライカRマウントレンズは以下の通りである。
スピード・ブースターは、テレコンバータの逆の作用をして、レンズとカメラの間に挟むことにより、元レンズの焦点距離を短縮し、絞りを明るくする作用がある。
この道具は万能ではなく、元レンズの素性が描写に影響し、イメージサークルが大きく周辺部に余裕があるレンズほど撮影画像の描写の劣化は少ない。
中央部はよほどひどいレンズでなければ、いずれのレンズも不満ない描写をする。

  • LEICA SUMMILUX R 35mm F1.4
  • LEICA SUMMILUX R 50mm F1.4
  • LEICA APO MACRO ELMARIT R 100mm F2.8(AME100)
  • LEICA SUMMILUX R 80mm F1.4

マウントアダプターでひとしきり遊んだ後は、XF 18mm F2R、XF 23mm F1.4R、XF 27mm F2.8、XF 56mm F1.2の4本の純正レンズを手に入れて、X-Pro1の特徴であるOVFを使ってみたが、CONTAX Gと同様の仕組みで、ファインダーではピント面がわからないため、構図の確認だけおこない、ピントはAFの合焦表示にまかせてシャッターを押す撮影スタイルだ。このスタイルはAFがよほど賢くないとノーファインダーで撮っているのとほぼ同じで狙ったところにピント位置を合わせるのは訓練が必要になる。
専用レンズでもEVFが便利なためOVFを使うことは無くなり、X-Pro1の特長を生かした撮影スタイルは私には向かないことがわかった。

3.付加情報

X-Pro1特徴であるファインダーだが、OVFはマウントアダプターを経由した撮影ではほとんど役に立たないため常時EVFで撮影していた。

そこで、EVFしか使用しないのであればEVFしかないX-E1の方が軽くて、使い勝手がよいのではないかと想像して、実物を確認せずにX-Pro1と交換で購入した。
X-E1はEVFのスペックが有機ELディスプレイ、解像度236万ドットとなっており、X-Pro1の液晶ディスプレイ、解像度144万ドットを上回っているため期待したが、リフレッシュレートの問題だろうか?ファインダーを見たときの追従性など、総合的にファインダーとしての見え方がX-Pro1よりもよくない印象でがっかりした。このときX-E1とともに購入した専用レンズもすべて手放したので、X-Pro2を購入するまではXシリーズから離れることになった。

当時はデジタルカメラの価格もそれほど高くなく中古は2年もすれば半額程度の価格になっていたので気楽に購入できた。その代わり売値も安かった。中古の玉不足で定価と同じかプレミアム価格になることとどちらがよいかは微妙である。

仕様

項目X-Pro1X-Pro2X-Pro3
画素数163024302610
センサータイプX-Trans CMOSX-Trans CMOS IIIX-Trans CMOS 4
センサーサイズAPS-CAPS-CAPS-C
OVF電子式ブライトフレームファインダー(逆ガリレオ式) 撮影範囲フレーム視野率約90%
ファインダー倍率約0.37倍/約0.60倍
電子式ブライトフレームファインダー(逆ガリレオ式) 撮影範囲フレーム視野率約92%
ファインダー倍率約0.36倍/約0.60倍
電子式ブライトフレームファインダー(逆ガリレオ式) 撮影範囲フレーム視野率約95%
ファインダー倍率約0.52倍
EVF0.47型TFTカラー液晶
約144万ドット
視野率約100%
0.48型TFTカラー液晶
約236万ドット
視野率約100%
0.5型有機EL
約369万ドット
視野率約100%
背面液晶333
背面液晶解像度123万162万162万
バッテリーFW-126 / FW-126SFW-126 / FW-126SFW-126S
メディアSDXCSDXCSDXC
サイズ
幅 x 高さ x 奥行
139.5 x 81.8 x 42.5140.5 x 82.8 x 45.9140.5 x 82.8 x 46.1
重量(g)
(メモリーカード、バッテリ含む)
450495497
リリース年2012.2.182016.3.32019.11.28
カラーブラックブラック
グラファイト
ブラック
DRブラック
DRシルバー

オプション

  • ハンドグリップ:HC-XPro1
  • レザーケース:LC-XPro1
  • クリップオンフラッシュ
    • EF-X20
    • EF-20
    • EF-42
  • Thumbs Up:EP-7S /CSEP-2

参考文献・参考リンク

更新履歴

  • 2024.12.25
  • 2024.04.15

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