LUMIX GM5
パナソニック製デジタルカメラ・DMC-GM5のレビューと写真作例
目次
ギャラリー
レビュー
LUMIX GM5は、2014年にリリースされた、マイクロフォーサーズ思想のコンパクトさを突き詰めたカメラと筆者は勝手に思っている。
極小ボディにEVF搭載、写真撮影にファインダーが必要というカメラ世代に刺さるプロダクト。
背面ギリギリまで広げた液晶ディスプレイ、外観からはMINOLTA CLEの再来のように感じられる。
しかし、このカメラ販売は振るわなかった。デジタルカメラの売れ筋はスマホのような大型モニターを見ながら撮るスタイルが主流のいま、EVF付きコンパクトの市場人気はとてもニッチなものということを露呈させ、EVF付きコンパクトはGM5だけで商品ラインから消えた。
これを書いている2024年現在10年落ちのカメラとなるが、1600万画素のセンサーもあり、普段使いには不満を感じることはないが、オールドレンズとの相性はそれほどよくなく、怪しげな色が見られることがある。
純正の12-32mmズームは悪いレンズではないがコンパクトズームの粗が見えるし、、パナソニックライカの単焦点レンズは、ズミルックス 15mm F1.7がかろうじて許容範囲だが、他のレンズは総じてサイズが大きい。
MFで焦点距離8mm〜12mm程度の極小レンズがあればより楽しめると思うが、手持ちのレンズではMs-optics(宮崎光学)の17mmが最広角で35mm判換算焦点距離では34mm相当になる。やはり24mm程度となるレンズが欲しいと思う。
パナソニックのマイクロフォーサーズカメラは、ラインナップは絞られ、ビデオ用途に振ってきている感もあり、レンズのリリースもほとんど無いので、マイクロフォーザーズの止め時をはかっているように思われるのがは念なところである。
オリンパス(現・OMデジタルソリューションズ株式会社)のPEN-Fがかろうじてこの系譜と感じるが、GM5と比べるとボディサイズ(幅x高さx奥行 124.8×72.1×37.3 mm)は一回り大きくなる。
ニッチで需要はないかも知れないが、ボディサイズを維持したまま、PEN-F相当の画素数2000万画素、EVFを200万ドットに改良した後継機がリリースされることを望む。継続してこそプロダクトは熟成するため現状は残念な状態である。
仕様
項目 | 値 | 備考 |
カメラ有効画素数 | 1600万画素 | |
レンズマウント | マイクロフォーサーズマウント | |
撮像素子 | 4/3型Live MOSセンサー 総画素数1684万画素 | |
EVF | カラー液晶 ライブビューファインダー 0.2型 約116万ドット相当 | |
バッテリー | DMW-BLH7 | 互換バッテリー(Ads by amazon) |
外形寸法 | 幅 x 高さ x 奥行 約98.5 × 約59.5 × 約36.1mm | (突起部を除く) |
重量(g) | 約211 (本体、バッテリー、メモリーカード含む) |
ボディ+レンズギャラリー
オプション
- ハンドグリップ DMW-HGR1(シルバー/ブラック)
- サムレスト COTTA CT-SRGM001(シルバー/ブラック)
- Novoflexマウントアダプター Ads by amazon.
参考文献・参考リンク
更新
- 2023.03.03:改稿
- 2022.04.11:初稿
広告
- いくつかの外部リンクは広告となっており、クリックするとサイト管理者に収入が発生する可能性があります。