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F1.9&非球面レンズ Voigtlander ULTRON 28mm F1.9

Last updated on 2026-04-12

Voigtlander ULTRON L 28mm F1.9 Aspherical L39マウントをLEICA M フィルムカメラとデジタルカメラで使用したレビューと写真作例

目次

ギャラリー

写真作例の撮影は以下のカメラを使用した。

レビュー

Before imageAfter image

1.概要

Voigtlander ULTRON 28mm F1.9(初代28mmウルトロン)は、コシナがフォクトレンダーブランドで2001年にリリースしたL39スクリューマウントを採用した焦点距離28mmの広角レンズ。

主な仕様は以下の通りで、詳細な仕様は表に載せている。

  • 開放F値 1.9
  • レンズ構成 7群9枚
  • 非球面レンズ1枚
  • 絞り羽根 10枚
  • 最短撮影距離 0.7m
  • ライカMレンジファインダーカメラ距離計連動 0.7m
  • フード 専用横ネジ止めフード
  • レンズカラーバリエーション シルバーとブラック

2.使用感

Voigtlander ULTRON 28mm F1.9は、L39スクリューマウントを採用しており、レンジファインダーの距離計と連動する。最短撮影距離は、ライカMマウントで標準的な0.7mを採用。ライカMマウントのカメラで使用するには、L/M変換リングが必要となる。

操作感は、新品のレンズを使用していたこともあり、フォーカスリングはスムーズに回り、絞りリングも遊びなく設定値で止まる。

新品レンズには、フォーカスリングの回転補助としてピン状の指かかりが付属しており、フォーカスリングに取り付けられる。しかし、中古でレンズのみが売られている場合は、このピン状の指かかりを見ることはほとんどない。ウルトロンのフォーカスリングは、回転リングの幅に余裕があるため、このピンがなくても困ることはない。

L39スクリューマウントを採用しているため、古いバルナックライカや日本製ライカコピーカメラで使用できる。ただし、鏡筒の大きなレンズであるため、バルナックライカに装着すると距離計窓にレンズ鏡筒が被さり、カメラの見た目が大げさに感じられる。

この初代ウルトロンは、非球面レンズの扱い方が洗練されておらず、ボケが硬いという記事を読んだことがある。しかし、私が使用した限りでは、気になるような大きな破綻をした画像を見たことはない。この情報はソースを示せないため、明確ではない。

最後に、このレンズは初期フォクトレンダーレンズの中でも鏡筒の作りが良いと思う。とくに標準で付属する縮緬加工のフードを装着した姿は、コシナ・フォクトレンダーのレンズ外観トップ5に入る完成度だ。

■フィルムレンジファインダーカメラ

フィルムカメラ「LEICA M6」のファインダー倍率は0.72倍。広角28mmレンズなので、視野とピント精度ともに問題はない。

撮影結果は周辺光量も豊富で、周辺減光を感じることはない。少し絞ると、周辺まで十分な解像感がある。コダクローム64のこってりとした発色との相性も良い。

■デジタルレンジファインダーカメラ

LEICA M9は、1,800万画素の35mmフルフレームセンサーを搭載したデジタルレンジファインダーカメラ。絞り開放時のF1.9で、2重像合致式のファインダーによる十分なピント精度を実現している。

空を含む風景を撮影しても周辺減光は感じられず、1,800万画素のセンサー解像度を十分に生かし切れている。

LEICA M8.2は、1,000万画素のAPS-Hサイズセンサーを搭載したデジタルレンジファインダーカメラです。センサーサイズが小さいため、このレンズを使用すると、28mm×1.33=37mm相当のレンズとなります。

解像度はM9と同様だが、周辺部がクロップされるため画像の安定感が増す。猫の毛並みや色合いも良く、LEICA M8シリーズのファインダーは28mm枠(35mm判換算37mm)に対応しているため、外付けファインダーがなくてもピント合わせと構図確認を同時に行えるため、使いやすいレンズだ。

レンズサイズもLEICA M8.2にちょうどよいサイズで、装着した際の外観は、純正レンズとは異なるテイストで新鮮な見た目になる。

EPSON R-D1は、600万画素のAPS-Cサイズセンサーを搭載したデジタルレンジファインダーカメラである。このカメラはセンサーサイズが小さいため、本レンズを使用すると、28mm×1.5=42mm相当のレンズとなる。

EPSON R-D1は等倍ファインダーを搭載しており、本来28mmは見えにくくなるが、センサーサイズが小さいため42mmのファインダー枠で十分であり、視野に問題なくピントを合わせやすいというメリットがある。画角は少し狭くなるものの、広角レンズの雰囲気を保った写真が撮れる。

600万画素という低画素でも、ネガフィルムのような味わいがあるため、フィルムユーザーに受け入れられやすい画質だ。

■ミラーレスカメラ

SONY α NEX-3はAPS-Cサイズセンサーを搭載したミラーレスカメラで、センサーサイズが小さいため、本レンズを使用すると28mm*1.5=42mm相当のレンズとなる。これはEPSON R-D1と同じセンサーサイズとなる。

画素数が1400万画素とR-D1の600万画素と比べて倍以上の画素数がある。ULTRON 28mmは1400万画素は問題なく、より高画素な2400万画素程度までは十分に行かせると思われる。

NEX-3の問題点は電子ビューファンダーを装着できないことで、液晶画面だけを頼りの撮ると、作例のようにわずかにピント位置がずれてしまう。

Before imageAfter image

3.まとめ

Voigtlander ULTRON 28mm F1.9をまとめると、非球面レンズを採用した初期の大口径28mmレンズであり、ズミクロン28mmよりも低価格でありながら、描写性能も申し分ない。

入手する際は、フードが付属していることを確認したい。フードは後から探しても見つかりにくく、見つかったとしても高価な場合が多いからだ。

仕様・考察など

コシナ・フォクトレンダーの大口径28mmレンズには3つの世代があり、2代目は非球面レンズを採用していないVMマウントのULTRON 28mm F2(2008年8月5日発売)、3代目は再び非球面レンズを採用したULTRON Vintage Line 28mm F2 Aspherical(2021年6月10日発売)がリリースされている。

「スナップシューターの盟友」というキャッチコピーのついた3代目のULTRON Vintage Line 28mm F2 Asphericalは、下のレンズ構成図を見て分かるとおり、初代の非球面ULTRONをベースに、大幅に小型・軽量化されたレンズとなっている。
特に、Typ-Iは、重量が190gと、レンズ長36mmと相まってコンパクトさが際立っている。

このレンズサイズであればバルナック・ライカにも似合いそうだが、マウントはVMマウント(Mマウント互換)となっている。

Before imageAfter image

COSINAはより大口径の28mmレンズとして、2024年1月19日にNOKTON Vintage Line 28mm F1.5 Asphericalを発売している。

項目ULTRON 1stULTRON 2ndULTRON Vintage line
焦点距離(mm)282828
最大絞り1.922
最小絞り222222
絞り羽根101010
レンズ構成7群9枚8群10枚7群10枚
非球面レンズ採用非採用採用
最短撮影距離(m)
(距離計連動)
0.70.70.5
0.7(距離計連動範囲)
レンズ長(mm)63.1(フード込み/L39)51.2(フードなし/Mマウント)36
レンズ最大径(mm)55.85551.4
フィルター径(mm)464639
レンズフード専用花形専用円筒形LH-4N(別売)
LH-12(別売)
重量(g)265244190g(Type I)
230g(Type II)
マウントL39VMVM
リリース年2001.42008.8.52021.6
価格(定価・税別)75,000(銀色)
78,000(黒色)
75,000(黒色)100,000 (3種共通)

参考情報

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更新履歴

  • 2025.11.19
  • 2025.3.25
  • 2024.1.29
  • 2023.9.10

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