Voigtlander ULTRON L 28mm F1.9 Aspherical
フォクトレンダー・ウルトロン28mm F1.9 ASPH.のレビューと写真作例
目次
ギャラリー
- Rollei 35RFとKODAK Kodachrme64(PKR)で撮影しDiMAGE Scan Multi PROでスキャン
- LEICA M9で撮影
レビュー
ULTRON 28mm F1.9(初代28mmウルトロン)は、コシナ・フォクトレンダーがリリースした大口径広角レンズ。
オリジナルフォクトレンダーのULTRONは50mm / F2で、本レンズは開放F1.9でオリジナルウルトロンのF2に近いという以外まったく関連性が無いレンズである。
プアマンズライカと呼ばれることもあるCOSINA / Voigtlanderレンズだが、このレンズも例に漏れず、ほぼ同スペックのSUMMICRON 28mm F2と比べると、1/5程度の価格で入手できるので買いやすいレンズである。
写りを含めスペック的に遜色はなく、鏡筒の作りは上品でヘリコイドもスムーズに廻る、R-D1、LEICA M8、LEICA M9の距離計で使用しても十分な精度であり、周辺光量も豊富で少し絞ると周辺まで十分な解像度を持っている。
また、標準で付属する縮緬加工のフードがとてもかっこよく、これが付属していないと価値は半減するだろう。個人的にはレンズとフードをあわせてULTRON 28mm F1.9(初代28mmウルトロン)は、コシナ・フォクトレンダー史上、最も美しいレンズだと思っている。
COSINA/Voigtlanderの大口径28mmレンズは3世代あり、2代目は非球面レンズを採用していないVMマウントのULTRON 28mm F2(2008年8月5日発売)、3代目はふたたび非球面レンズを採用したULTRON Vintage Line 28mm F2 Aspherical(2021年6月10日発売)がリリースされている。
3代それぞれで鏡筒デザイン、レンズ構成が異なり興味深い。
初代は非球面レンズの扱い方が今一でボケが堅いとの話をみたことがあるが、自身が使用した限りでは気になるような大きな破綻をした画像を見たことはない。
仕様
項目 | 初代ウルトロン | 二代目ウルトロン | 三代目ウルトロン | ズミクロン28mm ASPH. |
非球面レンズ | 採用 | 非採用 | 採用 | 採用 |
焦点距離(mm) | 28 | 28 | 28 | 28 |
最大絞り | 1.9 | 2 | 2 | 2 |
最小絞り | 22 | 22 | 22 | 16 |
絞り羽根 | 10 | 10 | 10 | 10 |
レンズ構成 | 5群7枚 | 8群10枚 | 7群10枚 | 6群9枚 |
最短撮影距離(m) (距離計連動) | 0.7 | 0.7 | 0.7 | 0.7 |
レンズ長(mm) | 63.1(フード込み/L39) | 51.2(フードなし/Mマウント) | 36 | 40.8(Mマウント) |
レンズ最大径(mm) | 55.8 | 55 | 51.4 | 53 |
フィルター径(mm) | 46 | 46 | 39 | 46 |
重量(g) | 265 | 244 | 190/230 | 270 |
リリース年 | 2001.4 | 2008.8.5 | 2021.6 | 2000. |
価格(定価・税別) | 75,000(銀色)/78,000(黒色) | 75,000(黒色) | 100,000 (3種共通) | – |
参考文献・参考リンク
更新履歴
- 2024.1.29:PKR作例追加
- 2023.9.10:初稿
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