MINOLTA DiMAGE Scan Elite II

ミノルタ製フィルムスキャナー、ディマージュ・スキャン エリート IIのレビューとスキャン作例

目次

ギャラリー

LEICA R8 +コダックゴールド 200で撮影したフィルムをDiMAGE Scan Elite IIでスキャンした。
スキャンに成功したのは数枚だけなので、サンプルの数は少ない。また、最後の画像のようにゲルハルト・リヒターの《ストリップ 》のようになることもあった。

レビュー

DiMAGE Scan Elite IIは2023年に中古で購入したが、連続スキャンができないため初期不良で返品となった。そのためDiMAGE Scan Dual III、DiMAGE Scan Multi PROとミノルタスキャナーテストを続行することになった。
ミノルタ製スキャナは、いずれの機種もスリップフィルム、スライドともに、プラスチックの枠に嵌めてから使用する。スリップフィルムであればダイレクトスキャンできるNIKON製スキャナと比べるとスキャン作業に一手間かかる。

Elite IIは35mm専用の中では高性能な機種に入りDualシリーズには搭載されていないDigital ICE機能が搭載されている。スキャン速度は連続スキャンができなかったので、計測していない。

最終的には機器の不調と言うことがわかるわけだが、機器到着後のUSB接続でスキャナの認識がよろしくなく、機器不良か接続の相性かを見極めるために、IEEE1394接続もテストした。
古いMac Book Air 11のThunderbolt2端子付きを引っ張り出して、Thunderbolt-FireWireアダプター(MD464ZMA)を経由してスキャナに接続するとスキャナを認識した、スキャンしてみるとUSB接続と同じで1枚目はかろうじてスキャンできることもあるが、2枚目以降は確実に失敗することがわかり、返品されることになった。中古にしてはキャリア等はフル装備だったので、備品目的で置いておいてもよいかと思ったが、大きくてかさばるし他のスキャナを買うつもりをしてしまったので、返品することにした。
USB接続の場合、Mac-OS-X(Monterey)+ParallesにインストールしたWindows XP 32bit版で純正ソフトウェアでの動作も確認した。こちらも1枚だけスキャンできて2枚目以降はスキャンに失敗した。

MINOLTA DiMAGE SCANシリーズについて、Web上にある情報をまとめた。中古を購入する際の参考にしてもらえれば幸いだが、記述に誤りがある可能性があるため、最終的な判断をする前にはご自身で調べることをお勧めする。記述の訂正箇所があれば教えていただけると確認して訂正したい。

DiMAGE Scan Elite II
DiMAGE Scan Ellite II 背面

ソフトウェアは、VueScanを購入してマックで使っている。そちらのソフトはWindows版/Linux版もあり、PCがLinux/Windowsのときはそちらを使っていた。インターフェースは同じで両者の使い勝手に差は無い。シリアル番号も共通で使える。
VueScanは老舗のスキャンソフトで、様々なスキャナとフィルムカラーシミュレートに対応している。
こちらは相当前にオンラインで永久無料バージョンアップ代金を払ってから、バージョンアップは続いており追金を払っていないのはありがたい。

仕様

DIMAGE Scan Elite IIは、2001年の製品でUSB1.1とIEEE1394接続に対応している。
2820dpiでスキャンすると、約4000 x 2700ドットの画像を得ることができる。
Mac book Air 11の2015最終版のThunderbolt2ポートに、Thunderbolt-FireWireアダプター(MD464ZMA)を経由して接続したところ、VueScanはDimage Scan Elite IIを認識した。おそらく問題なく使えるはずである。NIKON COOLSCAN 4000 EDなどFireWireポートしかない機種もThunderbolt 3(USB-C)- Thunderbolt 2アダプタ(MMEL2AM/A)を接続すれば、USB-CになったMacでもFireWire接続のスキャナが接続して使える。
純正のスキャナドライバは、WindowsはWindows XP-32bitまで、MacはMac-OS X 10.4Tigerに対応している。
VueScanは2023年現在継続対応
SilverFast バージョン6.6でMac-OS X 10.6 Snow Leopard、WindowsはWindows XP-32bitまで対応している。

下表の古い機種は光源が不明だが、おそらく2000年より前の機種は、3波長蛍光灯(熱陰極管)を採用していると考えられ、2000年以降の機種は3波長蛍光灯(冷陰極管)を採用し、Elite 5400 IIは白色LEDを採用している。5400はmurauchi.comの記載では3波長蛍光灯(冷陰極管)となっているが5400(AF-5400)の情報は極端に少なく正確な情報を確認できない、外観含め部品はほぼ同じに見える5400 IIと同じ白色LEDかもしれない。

機器名称DiMAGE Scan DualDiMAGE Scan EliteDiMAGE Scan Multi
型番Dual
Dual II(AF-2820U)
Dual III(AF-2840)
Dual IV(AF-3200)
Elite
Elite II(AF-2920)
Elite 5400(AF-5400)
Elite 5400II(AF-5400-2)
Multi(F-3000)
Multi II(F-3100)
Multi PRO(AF-5000)
解像度(dpi)2820(Dual,Dual II,Dual III)
3200(Dual IV)
2820(Elite,Elite II)
5400(Elite 5400,Elite 5400II)
2820(Multi,Multi II)
4800(Multi PRO)
センサーRGB3ラインCCD
光源不明(Dual)
3波長蛍光灯(冷陰極管)(Dual II,III,IV)
不明(Elite)
3波長蛍光灯(冷陰極管)(Elite II,5400)
白色LED(5400II)
3波長蛍光灯(熱陰極管)(Multi / Multi II)
3波長蛍光灯(冷陰極管)(Multi PRO)
スキャン方式原稿固定
光学系移動式平面走査1パススキャン
A/D変換12bit(Dual I,II)
16bit(Dual III.IV)
12bit(Elite)
16bit(Elite II)
16bit(Elite 5400)
16bit(Elite 5400 II)
不明(Multi II)
12bit(Multi II)
16bit(Multi PRO)
出力16bit
Digital
ICE
なし不明(Elite)
ICE 3(Elite II)
ICE 4(Elite 5400)
ICE 4(Elite 5400 II)
不明(Multi)
ROC(Multi II)
ICE 3(Multi PRO)
インタフェースSCSI(Dual I,II)
USB 2(Dual III,IV)
?(Elite)
USB 1/IEEE1394(II)
USB 2/IEEE1394(5400,5400 II)
?(Multi)
SCSI(Multi II)
SCSI/IEEE1394(Multi PRO)
自動送り6
スライド対応有り
大判フィルムなしあり
電源ACアダプタ内蔵
重量(kg)1.5(すべて同じ)不明(Elite)
1.5(Elite II)
2.5(Elite 5400)
1.5(Elite 5400 II)
不明(Multi)
不明(Multi II)
4(Multi PRO)
オプション35mmフィルム FH-U1
スライド SH-U1
Elite /II
 35mmフィルム FH-U1
 スライド SH-U1
Elite 5400/5400II
 35mmフィルムFH-M20
 スライドSH-M20
35mmフィルム SH-M2
スライド FH-M1
ブローニ MH-M1
価格(税抜き)不明(Dual)
6.48万円(Dual II)
4.48万円(Dual III)
3.5万円(Dual IV)
不明(Elite)
9.8万円(Elite II)
10.5万円(Elite 5400)
7万円(Elite 5400 II)
29.8万円(Multi)
31.8万円(Multi II)
35.8万円(Multi PRO)
リリース年1997(Dual)
2000(Dual II)
2002(Dual III)
2004(Dual IV)
1999(Elite)
2001(Elite II)
2003(Elite 5400)
2005(Elite 5400 II)
1998(Multi)
2000(Multi II)
2001(Multi PRO)

Digital ICE3 ™、Digital ICE4 ™、Digital ICE ™は米国EASTMAN KODAK COMPANYの商標であり技術です。

参考文献・参考リンク

更新履歴

  • 2024.01.03

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