MINOLTA DiMAGE Scan Dual III

ミノルタ製フィルムスキャナー、ディマージュ・スキャン デュアル IIIのレビューとスキャン作例

目次

ギャラリー

LEICA R8で撮影しScan Dual IIIでスキャンした。

レビュー

DiMAGE Scan Dual IIIは2023年に中古で購入した。
2000年頃はフィルムカメラをよく使っていたので、DiMAGE Scan Elite 5400も所有していたが、フィルムから遠ざかるときに友人に譲ってしまい手元にはない。
ミノルタ製スキャナは、いずれの機種もスリップフィルム、スライドともに、プラスチックの枠に嵌めてから使用する。スリップフィルムであればダイレクトスキャンできるNIKON製スキャナと比べるとスキャン作業に一手間かかる。その代わりニコンのスキャナはスライドフィルムは1枚ずつスキャンする必要がある。

Dual IIIは廉価なスキャナでDigital ICE機能が無いため、フィルムに埃や傷がある場合はスキャン結果から画像編集ソフトで修正する必要がある。
6枚のスリップフィルムを最高解像度の2820dpiで6枚連続でスキャンしたところ12〜13分程度かかった。フィルムのプラスチック枠への詰め替え作業の時間などを含めると、36枚撮りの場合、1.5時間程度かかると考える。
購入した中古品は、スリップフィルムの枠以外付属品がなかったので、枠付きスライドフィルムについてはこのスキャナでは試せていない。
DiMAGE SCAN Multi PROを購入したのでDual IIIはお役御免の予定。

MINOLTA DiMAGE SCANシリーズについて、Web上にある情報をまとめた。中古を購入する際の参考にしてもらえれば幸いだが、記述に誤りがある可能性があるため、最終的な判断をする前にはご自身で調べることをお勧めする。記述の訂正箇所があれば教えていただけると確認して訂正したい。

DiMAGE Scan Dual III
DiMAGE Scan Dual III 背面

ソフトウェアは、VueScanを購入してマックで使っている。そちらのソフトはWindows版/Linux版もあり、PCがLinux/Windowsのときはそちらを使っていた。インターフェースは同じで両者の使い勝手に差は無い。シリアル番号も共通で使える。
VueScanは老舗のスキャンソフトで、様々なスキャナとフィルムカラーシミュレートに対応している。
こちらは相当前にオンラインで永久無料バージョンアップ代金を払ってから、バージョンアップは続いており追金を払っていないのはありがたい。

仕様

DIMAGE Scan Dual IIIは、2002年の製品でUSB2.0接続に対応している。
純正のスキャナドライバは、WindowsはWindows XP-32bitまで、MacはMac-OS X 10.4Tigerに対応している。
VueScanは2023年現在継続対応している。
SilverFast バージョン6.6でMac-OS X 10.6 Snow Leopard、WindowsはWindows XP-32bitまで対応している。

下表の古い機種は光源が不明だが、おそらく2000年より前の機種は、3波長蛍光灯(熱陰極管)を採用していると考えられ、2000年以降の機種は3波長蛍光灯(冷陰極管)を採用し、Elite 5400 IIは白色LEDを採用している。5400はmurauchi.comの記載では3波長蛍光灯(冷陰極管)となっているが5400(AF-5400)の情報は極端に少なく正確な情報を確認できない、外観含め部品はほぼ同じに見える5400 IIと同じ白色LEDかもしれない。

機器名称DiMAGE Scan DualDiMAGE Scan EliteDiMAGE Scan Multi
型番Dual
Dual II(AF-2820U)
Dual III(AF-2840)
Dual IV(AF-3200)
Elite
Elite II(AF-2920)
Elite 5400(AF-5400)
Elite 5400II(AF-5400-2)
Multi(F-3000)
Multi II(F-3100)
Multi PRO(AF-5000)
解像度(dpi)2820(Dual,Dual II,Dual III)
3200(Dual IV)
2820(Elite,Elite II)
5400(Elite 5400,Elite 5400II)
2820(Multi,Multi II)
4800(Multi PRO)
センサーRGB3ラインCCD
光源不明(Dual)
3波長蛍光灯(冷陰極管)(Dual II,III,IV)
不明(Elite)
3波長蛍光灯(冷陰極管)(Elite II,5400)
白色LED(5400II)
3波長蛍光灯(熱陰極管)(Multi / Multi II)
3波長蛍光灯(冷陰極管)(Multi PRO)
スキャン方式原稿固定
光学系移動式平面走査1パススキャン
A/D変換12bit(Dual I,II)
16bit(Dual III.IV)
12bit(Elite)
16bit(Elite II)
16bit(Elite 5400)
16bit(Elite 5400 II)
不明(Multi II)
12bit(Multi II)
16bit(Multi PRO)
出力16bit
Digital
ICE
なし不明(Elite)
ICE 3(Elite II)
ICE 4(Elite 5400)
ICE 4(Elite 5400 II)
不明(Multi)
ROC(Multi II)
ICE 3(Multi PRO)
インタフェースSCSI(Dual I,II)
USB 2(Dual III,IV)
?(Elite)
USB 1/IEEE1394(II)
USB 2/IEEE1394(5400,5400 II)
?(Multi)
SCSI(Multi II)
SCSI/IEEE1394(Multi PRO)
自動送り6
スライド対応有り
大判フィルムなしあり
電源ACアダプタ内蔵
重量(kg)1.5(すべて同じ)不明(Elite)
1.5(Elite II)
2.5(Elite 5400)
1.5(Elite 5400 II)
不明(Multi)
不明(Multi II)
4(Multi PRO)
オプション35mmフィルム FH-U1
スライド SH-U1
Elite /II
 35mmフィルム FH-U1
 スライド SH-U1
Elite 5400/5400II
 35mmフィルムFH-M20
 スライドSH-M20
35mmフィルム SH-M2
スライド FH-M1
ブローニ MH-M1
価格(税抜き)不明(Dual)
6.48万円(Dual II)
4.48万円(Dual III)
3.5万円(Dual IV)
不明(Elite)
9.8万円(Elite II)
10.5万円(Elite 5400)
7万円(Elite 5400 II)
29.8万円(Multi)
31.8万円(Multi II)
35.8万円(Multi PRO)
リリース年1997(Dual)
2000(Dual II)
2002(Dual III)
2004(Dual IV)
1999(Elite)
2001(Elite II)
2003(Elite 5400)
2005(Elite 5400 II)
1998(Multi)
2000(Multi II)
2001(Multi PRO)

Digital ICE3 ™、Digital ICE4 ™、Digital ICE ™は米国EASTMAN KODAK COMPANYの商標であり技術です。

参考リンク

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