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低価格・フィルムスキャナー MINOLTA DiMAGE Scan Dual III

Last updated on 2026-05-25

2002年発売のミノルタ製フィルムスキャナーのエントリーモデル、DiMAGE Scan Dual IIIを2024年現在のスキャン環境など含めてレビューする。

目次

ギャラリー

スキャンしたフィルムはコダック製カラーネガフィルム COLOR PLUS 200、撮影カメラはLEICA R8である。

レビュー

Before imageAfter image

1.概要

DiMAGE Scan Dual IIIは、2002年の製品でUSB2.0での接続に対応している。
Dualシリーズの3代目でスキャン解像度は2820dpi、入出力共に16bitでおこない、定価は4.5万円だった。
35mm判フィルム(36.32 x 24.21mm)を2820dpiでスキャンすると、横方向は36.32/25.4*2820=4032ピクセル、縦方向は24.21/25.4*2820=2687ピクセル、約1000万画素の画像を得ることができる。

ミノルタ製スキャナの特徴である、フィルムをフィルムキャリアにのせてからスキャンする方式を採用し、スキャナの動作にはACアダプターが必要である。

スキャナのスペックの違いは、スキャナ仕様比較をご覧いただきたい。

2.使用感

DiMAGE Scan Dual IIIで、6コマ記録されたスリーブフィルムを最高解像度(2820dpi)で6コマ連続スキャンしたところ、スキャン完了に12~15分程度かかった。

36枚撮りのフィルム1本の場合、スリーブが6本から7本になる。スキャンのために、スリーブフィルムをスキャン用のプラスチック枠であるフィルムキャリアに詰め替える作業の時間などを含めると、1時間半程度は必要だ。スリーブフィルムのスキャニングにおいては、フィルムキャリアを使わずにスキャンできるニコン製のフィルムスキャナーの方が優れている。

このスキャナーはUSB 2.0端子を搭載しているため、USB端子のついたPCであればOSを問わず接続できる。

スキャンにはソフトウェアが必要で、純正のスキャナソフトウェアは、WindowsではWindows XP(32bit)まで、MacではMac OS X 10.4 Tigerに対応している。雄志では、新しいバージョンのWindows OSで使用するためのソフトウェアを配布している。

また、有償スキャンソフトのVueScanは、2024年現在最新OSに対応している。同じく有償スキャンソフトのSilverFastバージョン6.6は、Mac OS X 10.6 Snow LeopardとWindows XP(32bit)までに対応している。

スキャン結果は、ネガフィルムや白黒フィルムのスキャンには十分なスペックだ。
なお、スライドフィルムのスキャンには解像度が物足りなく感じられる可能性があるため、スライドフィルムを多用する場合は、より上位機種のElite 5400シリーズを選ぶのがよいだろう。

横浜山手・Yokohama YamateAfter image

使用上の注意としては、廉価なフィルムスキャナであるため、Digital ICE機能がない。そのため、フィルムに埃や傷がある場合は、スキャン結果から自身で修正する必要がある。また、スキャナの構造上、スキャン時にフィルム面が上に来るため、作業場所は埃が少ないクリーンな環境が望ましい。

2023年に中古で購入したDual IIIには、スリップフィルム用のフィルムキャリアとACアダプター以外の付属品がなかったため、枠付きスライドフィルムをこのスキャナで試すことはできなかった。その後、DiMAGE SCAN Elite IIとMulti PROを購入し、Dual IIIは売却したため、手元にはない。

3.まとめ

DiMAGE Scan Dual IIIをまとめると、USB2.0接続で手軽に使えるフィルムスキャナ。

スキャン面が上を向くことと、ハードウェアとしてのゴミ取り機能がないため、スキャナ環境は埃がないことが望ましい。

仕様・考察など

ミノルタのディマージュスキャンは、大きく3つのラインがあり、廉価なDual、35mmフィルム+APSフィルムに対応した高機能モデルのElite、大判フィルムのスキャンが可能なMultiだ。

Dualはゴミ取り機能ICEが非搭載で、EliteとMultiはゴミ取り機能ICEを搭載している。ICEのバージョンは下表を参照のこと。

下表の古い機種は光源が不明だが、おそらく2000年より前の機種は、3波長蛍光灯(熱陰極管)を採用していると考えられ、2000年以降の機種は3波長蛍光灯(冷陰極管)を採用し、Elite 5400 IIは白色LEDを採用している。5400はmurauchi.comの記載では3波長蛍光灯(冷陰極管)となっているが5400(AF-5400)の情報は極端に少なく正確な情報を確認できない、外観含め部品はほぼ同じに見える5400 IIと同じ白色LEDかもしれない。

機器名称DiMAGE Scan DualDiMAGE Scan EliteDiMAGE Scan Multi
型番Dual
Dual II(AF-2820U)
Dual III(AF-2840)
Dual IV(AF-3200)
Elite
Elite II(AF-2920)
Elite 5400(AF-5400)
Elite 5400II(AF-5400-2)
Multi(F-3000)
Multi II(F-3100)
Multi PRO(AF-5000)
解像度(dpi)2820(Dual,Dual II,Dual III)
3200(Dual IV)
2820(Elite,Elite II)
5400(Elite 5400,Elite 5400II)
2820(Multi,Multi II)
4800(Multi PRO)
センサーRGB3ラインCCD
光源不明(Dual)
3波長蛍光灯(冷陰極管)(Dual II,III,IV)
不明(Elite)
3波長蛍光灯(冷陰極管)(Elite II,5400)
白色LED(5400II)
3波長蛍光灯(熱陰極管)(Multi / Multi II)
3波長蛍光灯(冷陰極管)(Multi PRO)
スキャン方式原稿固定
光学系移動式平面走査1パススキャン
A/D変換12bit(Dual I,II)
16bit(Dual III.IV)
12bit(Elite)
16bit(Elite II)
16bit(Elite 5400)
16bit(Elite 5400 II)
不明(Multi II)
12bit(Multi II)
16bit(Multi PRO)
出力16bit
Digital
ICE
なし不明(Elite)
ICE 3(Elite II)
ICE 4(Elite 5400)
ICE 4(Elite 5400 II)
不明(Multi)
ROC(Multi II)
ICE 3(Multi PRO)
インタフェースSCSI(Dual I,II)
USB 2(Dual III,IV)
?(Elite)
USB 1/IEEE1394(II)
USB 2/IEEE1394(5400,5400 II)
?(Multi)
SCSI(Multi II)
SCSI/IEEE1394(Multi PRO)
自動送り6
スライド対応有り
大判フィルムなしあり
電源ACアダプタ内蔵
重量(kg)1.5(すべて同じ)不明(Elite)
1.5(Elite II)
2.5(Elite 5400)
1.5(Elite 5400 II)
不明(Multi)
不明(Multi II)
4(Multi PRO)
オプション35mmフィルム FH-U1
スライド SH-U1
Elite /II
 35mmフィルム FH-U1
 スライド SH-U1
Elite 5400/5400II
 35mmフィルムFH-M20
 スライドSH-M20
35mmフィルム SH-M2
スライド FH-M1
ブローニ MH-M1
価格(税抜き)不明(Dual)
6.48万円(Dual II)
4.48万円(Dual III)
3.5万円(Dual IV)
不明(Elite)
9.8万円(Elite II)
10.5万円(Elite 5400)
7万円(Elite 5400 II)
29.8万円(Multi)
31.8万円(Multi II)
35.8万円(Multi PRO)
リリース年1997(Dual)
2000(Dual II)
2002(Dual III)
2004(Dual IV)
1999(Elite)
2001(Elite II)
2003(Elite 5400)
2005(Elite 5400 II)
1998(Multi)
2000(Multi II)
2001(Multi PRO)

Digital ICE3 ™、Digital ICE4 ™、Digital ICE ™は米国EASTMAN KODAK COMPANYの商標であり技術です。

参考情報

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更新履歴

  • 2025.8.18
  • 2024.11.21
  • 2023.12.24

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