スコータイへ行きタイ・2012(2日目その2)

2012年にタイのバンコクからスコータイを旅した記録、全部で4つのページに分かれている。
目次
- 旅程概略
- トップページ
- 1日目:バンコクからピッサヌロークへ
- 2日目その1:ピッサヌローク市街散策
- 2日目その2:スコータイ歴史地区
- ワット・マハタート(Wat Mahathat)
- ワット・マンコーン(Wat Mangkorn)
- ワット・ソラサック(Wat Sorasak)
- ラームカムヘーン国立博物館(Ramkhamhaeng National Museum)(別料金)
- ワット・チェトゥポン(Wat Chetuphon)
- ワット・シー・サワイ(Wat Sri Sawai Sukhothai)
- ワット・トラパン・グーン(Wat Trapang Ngoen)
- ワット・サー・シー(Wat Sra Sri)
- ワット・プラ・パイ・ルアン(Wat Phra Pai Luang)
- ワット・シー・チュム(Wat Si Chum)(別料金)
- ワット・サパーン・ヒン(Wat Saphan Hin)(別料金)
- 参考リンク
- 更新履歴
2日目:スコータイ歴史地区
ピッサヌローク市街を9時過ぎに出て、11時前に本旅の目的地であるスコータイ歴史地区に着いた。朝ご飯はホテルでたんまり食べてきたので、昼は抜いて観光にいそしむ。
まず、歴史地区入口付近のレンタル自転車を借りて、5時間20バーツくらいだったかな?ついでに、夕方スコータイ空港に行く個人タクシーのような約束を取り付ける交渉をする。
空港までの足代として500バーツだすと言ったら、「15時くらいにここに戻ってきたら、空港まで連れて行ってやる。」と言われた。17時の飛行機に乗れればいいので、スコータイ歴史地区からスコータイ空港までは40kmくらい、2時間あれば余裕のような気がした。(価格は2012年次)
スコータイ歴史地区の遺跡説明は、タイ国観光庁の公式ページ、Wikipediaの内容を参考している。
- 城壁に入るのに料金が必要
- 城壁内のラームカムヘーン国立博物館は別途料金が必要
- 城壁外のいくつかの遺跡も別途料金がいる場合がある。
- 城壁外北側 ワット・シー・チュム・Wat Si Chum
- 城壁外西側 ワット・サパーン・ヒン・Wat Saphan Hin
ワット・マハタート(Wat Mahathat)
城壁内の西側にあり、レンタル自転車をこぎ始めてすぐに眼に入った大きな遺跡、中心部だから修復の手も入っているのだろうが、比較的良好な状態の遺跡を眺めることができる。
多くの遺跡があり、主仏塔チェディ(ベル型仏塔)、ヴィハーン(御堂)、中央の仏塔の両側方向にある高さ12mの2体のプラ・アッタロート (Phra Attharot)と呼ばれる立像なども見事で、さすが中心部の遺跡という貫禄がある。
遺跡の堀には蓮が咲いており、日差しはきついが優雅な気分になれる。この遺跡の近くにスコータイの最盛期を築いたラームカヘーン大王の銅像があるみたいだけれど見損ねた。


ワット・マンコーン(Wat Mangkorn)
そこから何も考えず、自転車で西に走ると歴史公園西側ゲートについた。ゲートと言ってもとくに入退場の検札があるわけではなくフリーで行き来ができる。
歴史公園外の西側も無料鑑賞でき、遺跡は綺麗に保たれているが、積極的な復元の手が回っていないようで朽ちるにまかせており、城壁内の遺跡とは違う「侘び寂び」の景色がある。
道ばたに点在する、ワット・トゥク(Wat Tuk)、ワット・マンコーン(Wat Mangkorn)、ワット・パ・サック(Wat Pa Sak)、ワット・ノン・パ・ポン(Wat Nong Pa Phong)などを見てきた。
ワット・マンコーン(Wat Mangkorn)からさらに奥に進んでいくと、旅の最後に行く「ワット・サパーン・ヒン」に続いていることを後で地図を見返して気がついた。
西部の遺跡は「ワット・サパーン・ヒン」の情報は多くあるが、それ以外の小さな遺跡は意外は日本では紹介されることが少ない。




歴史公園中央部から歴史公園外の遺跡までは東西南北いずれも3km程度離れており、各地区の遺跡もそれなりに距離があるので、移動は自転車かバイクを使うのがベターだろう。
時期にもよるが日差しのさす日中に徒歩で向かうのは無謀だ。歴史公園外は訪問時もそれほど鑑賞者はおらず、場所によっては治安が悪いとの情報もあるので、ひとり旅の場合は身の回りに気をつける必要だ。今回は考えが足りなかったので、中央→西→中央→南→中央→北→西→中央と廻る非効率な回り方をしている。そのため東に行くのを忘れている。
旅に効率を求めてもしょうがないが、無駄な体力を使ったことは確かだ。中央部を全部見てから、トゥクトゥクなどで外周を廻るのが効率のよいやり方と旅慣れたページには書いてあった。
ワット・ソラサック(Wat Sorasak)
スコータイ歴史公園の城壁内の北側にある小さな遺跡。仏塔の土台の四方に計24頭の象の彫刻が飾られており、ずいぶん綺麗に残っているなと思ったら、象の彫刻は復元らしい。
ここを見て城壁外の東側にある「ワット・チャン・ローム・Wat Chang Lom」を見たのと勘違いして、城壁外東には行かなかったのは悔やまれる。


ラームカムヘーン国立博物館(Ramkhamhaeng National Museum)(別料金)
1964年に開館した歴史ある博物館で、スコータイとその周辺で発掘された品々を展示している。
館内撮影可と思われるが、個人的なフォルダに館内の写真が残っていないのは、館内が撮影可か不可かわからなかったので撮っていないからだ。
当時は知らなかったが海外の博物館は日本より館内の撮影に対して寛容なところが多く、日本同様に撮影禁止の場所は大きな撮影禁止のマークがついている。禁止マークのないところで注意されたことはない、というかアジアにある博物館、美術館は巡回している人を見かけることは少ない。
東京国立博物館で2017年に開催された、日タイ修好130周年記念特別展「タイ ~仏の国の輝き~」
2017年7月4日(火) ~ 2017年8月27日(日)にて、スコータイの展示品としてラームカムヘーン国立博物館から4点作品が東京国立博物館に貸し出された。


ワット・チェトゥポン(Wat Chetuphon)
ラームカムヘーン国立博物館で休憩しているときに地図を見返して気がついたのだが、どうやら自分は歴史公園の中心部と西側の一部を廻っただけで、主要な遺跡のある北、南、西の歴史地区外に行っていないことに気がついた。総面積70平方キロメールのスコータイ歴史地区の広さを甘く見ていた。
気を取り直して歴史公園外の南側、ワット・チェトゥポン(Wat Chetuphon)、ワット・チェディ・シーホン(Wat Chedi Sii Hong)、ワット・トンチャン(Wat Ton Chan)を見にいく。
歴史公園外の南側も西側同様に無料鑑賞でき、こちらの遺跡も綺麗に保たれているが、積極的な復元の手が回っていないようで朽ちるにまかせている。南部の遺跡も日本では紹介されることが少ない。




ワット・シー・サワイ(Wat Sri Sawai Sukhothai)
歴史公園外南側から歴史公園内にもどり、ワット・シー・サワイを見学。
こちらはヒンドゥー教の寺院として12~13世紀ごろに建立され、特徴的なトウモロコシのような仏塔はクメール様式とのことで、スコータイでは珍しい仏塔だ。
形状的に鳩の住み処になっているのか、何度か鳩が塔の周りを飛び回ることがあった。


ワット・トラパン・グーン(Wat Trapang Ngoen)
ワット・トラパン・グーンは、ワット・シー・サワイから北に少し行った池のそば、ワット・マハタートの少し西にある。ワット・マハタートなどを含めて観光の中心地で人も多い。


ワット・サー・シー(Wat Sra Sri)
城壁内ワット・サー・シーは、ワット・トラパン・グーンの少し北にあり、ワット・マハタートにも近い。「夕陽が沈む景色が美しい」とのことだが、昼間見ても十分に美しい。このあたりは観光客が多いエリアで情報もいっぱいある。


ワット・プラ・パイ・ルアン(Wat Phra Pai Luang)
歴史公園外の北側にある遺跡で、スコータイでもっとも古い寺院後で、スコータイ王朝初期、このあたりに最初の集落が形成され、つづいて寺院が建立されたと伝わっているとのこと、こちらも修復の手があまり入っていないようで、朽ちた景色が哀愁を漂わせている。


ワット・シー・チュム(Wat Si Chum)(別料金)
ワット・シー・チュムは歴史公園外の北側にあり、 ワット・プラ・パイ・ルアンから西に1km程度言ったところにあり、入口にチケットセンターがある。
スコータイの象徴の一つ、巨大なアチャナ仏は高さ15m、幅11.30mあり、ほんとうに大きな仏像だ。
「動かぬもの、変わらぬもの」という意味のパーリー語


ワット・サパーン・ヒン(Wat Saphan Hin)(別料金)
ワット・サパーン・ヒンは歴史公園外の西側にあり、ワット・シー・チュムからも西に2.5kmくらい行ったところになる。大通りのある北側からアプローチすると途中に料金所がある。中央部からは向かう場合は4km~5km離れている。西ゲート側からアプローチすると料金所を通らないような気もするが実際に行っていないので不明である。
遺跡にたどり着くためには、麓で乗り物を降りて徒歩にてサパーン・ヒン(石橋)と呼ばれる石の敷かれた傾斜道を標高200mまで登る。登っていくと徐々に目線の先に大立像がみえてくる。12.5mありレンガ造りの壁を背にして立っており間近まで行くとかなり迫力がある。丘を登り切って振り返るとスコータイ歴史地区を一望できる。
眼下の景色を見て、最後にここに来てよかったと心から思えた。


15時少し前にワット・サパーン・ヒン(Wat Saphan Hin)を出て、15分くらい自転車を漕いで、自転車の返却と空港への送迎をして貰うために最初に立ち寄った店に戻ってきた。
案の定というか車がまだきていない。じゃっかんそわそわしていると、店のおばあちゃんに、「マイペイラン」と声をかけて貰い、慌ててもしかたないさと車が帰ってくるのを待つ。
15分ほどしたら、店の主人とおぼしき人物が、でっかいピックアップトラックがやってきた。
料金は最初に払い済みなので、空港に連れて行ってもらう。
ここでも、タイ式運転で荒れた道をガンガン飛ばしていく。距離が40km程度なので30分ほどで空港に着いた。荒れた道を時速80kmくらいで走るんだからたいしたものだと思う。
空港に着いたら、パスポートとチケットを見せて、荷物検査をして搭乗手続き完了。
タイ国内線だけあって、とくにチェックイン後の場所と一般場所が分かれているような感じは無かった。カメラの動作確認をしていたら、その先に荷物検査装置があったみたいで、係員に「写真を撮るな」と注意され、「撮ってないよ」と返して事なきを得たが、空港内で怪しげな動きをするのは危険だとあらためて思った。
空港内のとても簡易なお土産屋で、ビスケットとハーブティーを購入した。飛行機の出発までビスケットを食べて空腹を紛らせる。


定刻通りに飛行機は出発するようで、滞在5時間程度のスコータイとお別れをした。スコータイで一泊したいところだったが、スケジュールの都合もあり慌ただしくもスコータイを離れることになった。
定刻通りに離陸した飛行機は、1.5時間程度でバンコク・ドンムアン空港に着く。飛行機を予約した際に、ミールが付くとのことで予約を入れておいたら、予約通りのスパゲッティがやってきた。これで腹を満たして、バンコクに戻った。
到着したバンコクで一泊して翌日帰国の忙しさ、スコータイ遺跡も巡り損ねたところがあるし、夜の景色も眺めたく再び訪れたいところだが、どうなることやら。


参考リンク
- タイ国政府観光庁・発行・スコータイガイドブック(PDF)
- The Grand Riverside Hotel
- Asia Historical Architecture・Sukhothai, Thailand
- タイ航空
- タイ国有鉄道
- タイ・バンコク・ファランポーン駅・Wikipedia
- スコータイの案内
- 白地図FAQ
更新履歴
- 2025.3.14
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