Last updated on 2026-02-17
Voigtlander PROMINENT向けNOKTON 50mm F1.5をLEICA M8.2とEPSON R-D1xで使用したレビューと写真作例
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目次
ギャラリー
写真作例の撮影は以下のカメラを使用した。
- LEICA M8.2
- EPSON R-D1x
レビュー

1.概要
Voigtlander PROMINENT向けNOKTON 50mm F1.5は、1952年頃にVoigtlanderから発売されたプロミネント専用バヨネット標準レンズ。
- 開放F値 1.5
- レンズ構成 6群7枚
- 絞り羽根 15枚
- 最短撮影距離 1.0m
- ライカMレンジファインダーカメラ距離計連動 1.0m(マウントアダプターに依存)
- フード 専用被せフード
- レンズカラーバリエーション シルバー
このレンズはVoigtlander PROMINET向けのレンズでLEICA Mマウントカメラに装着するためには、マウントアダプターが必要になる。マウントアダプターは、KIPON、Ms-Optics、他から発売され、所有していたのはLマウントズミターレンズを改造してプロミネントマウントを装着可能にした特製のマウントアダプターで、距離計に連動する優れものだった。しかし、このためにズミターレンズが1本潰れているはずだ。

2.使用感
Voigtlander PROMINENT向けNOKTON 50mm F1.5は35mmフィルム判対応レンズだが、今回はAPS-Hサイズセンサー搭載のLEICA M8.2とAPC-Cサイズセンサー搭載のEPSON R-D1xを使用した。
センサーサイズが35mmフィルム判よりも小さなAPS-HサイズセンサーのLEICA M8.2は、35mm版換算焦点距離67mmとなる。よりセンサーサイズの小さいAPS-CサイズセンサーのEPSON R-D1xは、35mm版換算焦点距離75mmとなる。
これらのカメラでは、標準レンズよりも画角は狭くなり、レンズの粗が見えやすい周辺部がカットされる。APS-Hサイズセンサーはそれほど違和感なく標準レンズとして使えるが、APS-Cサイズセンサーは中望遠レンズの範疇となり、撮影範囲は狭く感じられる。
EPSON R-D1シリーズは等倍ファインダーを搭載しているため、被写体をファインダー無しでみている時と同様で違和感が少ない。
次にレンズの描写について記すと、作例はすべて絞り開放で撮影しており、光線状態によってはフレア掛かった描写となる。デジタルカメラの場合コントラストを少し高くするとフレア症状は改善されるため、後処理前提で考えるとこの症状は問題にならない。また、絞ればフレア傾向も影を潜め、ピント面も広がり使い易いレンズとなる。
ボケに関しては、3枚目の「タチアオイ」の描写に見てとれるように、中央部でも丸ボケの形が歪んでおりあまり美しくない。丸ボケがでない状況では極薄のピントから前後に崩れるようにボケていき描写は美しい。
F1.5におけるピント位置の薄さは、以下のサンプルがわかりやすく、両方とも猫にピントを置いたが、左は猫にピント合致し、右は猫の手前にピントがきている。二重像の合致とヘリコイドの回転角の違いはわずかであり、撮影時に気を抜くとピント位置が狂う。
絞り開放でノーファインダー撮影する事はほとんど無いが、実際にやった結果をみると目測でピントを合わせることは難しい。
難しいことがわかる。
このレンズはフィルター径は内径が45mmで外径47mmとなっており、内径の45mmは適合するフィルターが少なくケラレの可能性があるため、Ms-Opticsが販売していた45mmスリットフードを装着するのが良い。このフードはフード内側に49mmフィルター、フード先端に55mmフィルターを装着できるためケラレの心配が無い。
3.まとめ
Voigtlander PROMINENT向けNOKTON 50mm F1.5は、マウントアダプターも比較的探しやすく、入手が容易なレンズだが、イメージサークルが35mmフィルム判でさえギリギリで描写の古さも否めない。レンジファインダー向けの個性的な標準レンズは相当な種類がリリースされているため、このレンズにこだわる必要性は低く、高価なLマウント版はコレクションのため以外に入手する価値はない。
仕様・考察など
レンジファインダーカメラ PROMINETに装着可能な標準レンズは以下の3本存在する。
- NOKTON 50mm F1.5:変形ダブルガウス
- ULTRON 50mm F2:ダブルガウス
- COLOR SKOPAR F3.5:テッサー
レンズ構成が豪華なNOKTONがもっとも高価で、PROMINENTだけにバンドルされたが中古市場でそれなりにみかけるレンズである。NOKTON 50mmは少数のライカLマウントバージョンが存在し、こちらは非常に高価である。
ULTRONはNONTONよりも安い製品ラインのレンズで、COLOR SKOPARは普及カメラVitoに装着されていたレンズを交換レンズに変更した物と思われ、こちらは数が少なくみかける機会はほとんど無い。
3本ともに、20年くらい前にかなり安く手に入れたので、今も手元に置いておけばよかったと思うレンズの一つだ。
レンズ構成図は以下PDFから引用した。レンズ構成は6群7枚の表記もみかけるが、下図を見ると5群7枚に見えるためそちらを採用している。
“Voigtländer: known the world over (brochure)” (PDF). Pacific Rim Camera, Reference Library. Voigtländer.

| 項目 | NOKTON | ULTRON | COLOR SKOPAR |
| 焦点距離(mm) | 50 | 50 | 50 |
| 最大絞り | 1.5 | 2 | 3.5 |
| 最小絞り | 16 | 16 | 22 |
| 絞り羽根 | 15 | 15 | 15 |
| レンズ構成 | 5群7枚(Double Gauss) | 5群6枚(Double Gauss) | 3群4枚(Tessar) |
| 最短撮影距離(m) | 1 | 1 | 1 |
| レンズ長(mm) レンズヘッドのみ | ? | ? | ? |
| レンズ最大径(mm) | 49 | 49 | 49 |
| フィルター径(mm) | 45/47 | 45/47 | 45/47 |
| 重量(g) | ? | ? | ? |
| リリース年 | 1952〜 | 1952〜 | 1952〜 |
参考情報
- “Voigtländer: known the world over (brochure)” (PDF). Pacific Rim Camera, Reference Library. Voigtländer.
- まろたけ氏のVoigtlander PROMINENTに関するページ
- LEICA M8.2・Shige’s hobby
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更新履歴
- 2026.2.11


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