LEICA M8.2

LEICA M8.2 レンジファインダー・デジタルカメラのレビューと写真作例

目次

ギャラリー

レビュー

LEICA M8.2は、LEICA M8のマイナーチェンジ版で、センサー性能はM8とまったく同じで、両者の違いは細かな意匠の変更、サファイアガラスの採用、シャッターの静音化のため、シャッター速度の上限が1/8000から1/4000へ低下した。この最大シャッタスピードはデジタルM型ライカの標準最高シャッタースピードとなる。

ライカ M8.2のシャッター音はM8の比較的大きな音に比べると、少し大人しく(甲高い感じが緩和された)なったが、M typ240以降のシャッター音と比べると大きな音がする。
M8リリースから2年の進化ではUV/IR問題を改善できず、その改善はM9に持ち越される。M9はM9でセンサーのカバーガラスの破損という固有の問題があり、カメラとしてはM TYP240からやっと安心して使えるカメラになったと思う。

M8.2の1000万画素センサーが記録する画像は今でも十分に通用する。
M8.2はM8よりも高価で取引されているが、撮影結果から考えると価格差に見合う価値があるかは疑問である。デジタルはほぼ生ものなのに、修理不能のカメラが高値で取引される現状は、不思議な感じがする。
数年前にM8.2サファリを適価で購入できる機会があったが、そのときは金銭問題で見送ってしまった。今では市場で見ることも無く、市場に出てもプレミア価格必至なので残念なことをしたと思う。
M-P(Typ240)サファリ、M10-Pサファリと違い、サファリカラーに赤バッジが付いた意匠はライカマニアの心をくすぐるものであった。

ライカはM8ユーザーにたいしてM8.2相当アップグレードを24万円で提供したが、それほど需要がなかったためか少したつと12万円の半額キャンペーンをおこなっていた。
日本のメーカーでもために実施される、カメラの有償アップグレードの微妙なところは、アップグレード価格がそれなりに高価なことと、人気機種であれば下取りにだして新機種を購入する方が、新機種の入手+新たな保証期間を得られるメリットを考えると、アップグレードしてまで使い続けるメリットが少ないと思われるところだろう。また、フィルムカメラと違い、デジタル機器は使い捨ての部分が多いことも影響していると考えられる。

仕様

項目備考
カメラ有効画素数10.3-Megapixels
マウントLEICA Mマウント 6bitコード検出
映像素子APS-H Size (27 x 18mm)
Kodak KAF10500
背面液晶2.5型 LCDモニター23万ドット/サファイアガラス採用
ファインダー倍率0.68倍
最高シャッター速度1/8000
記録メディアSDカード4GB SDカード使用可能
バッテリー Leica 14464バッテリー(Ads by 楽天)
外形寸法幅 x 高さ x 奥行 139x80x37mm突起部を除く
重量(g)約545 (本体+バッテリー)

モデル比較・歴代モデル

モデル名R-D1
R-D1s
R-D1x
M8M8.2M9
カメラ有効画素数6.1-Megapixcels10.3-Megapixels18.0-Megapixels
映像素子不明Kodak KAF10500KAF-18500
センサーサイズAPS-C
23.7 x 15.6mm
APS-H Size
27 x 18mm
35mm Fullsize
35.8 × 23.9 mm 
背面液晶サイズR-D1:2.0
R-D1s:2.0
R-D1x:2.5
2.5
通常ガラス
2.5
サファイアガラス
2.5
通常ガラス
ファインダー倍率10.680.68
最高シャッター速度1/20001/80001/40001/4000
バッテリーEPALB1 Leica 14464
メディアSDSDSDSDHC
リリース年2004.7.302006.112008.92011.6.30
サイズ142.0 x 88.5 x 39.5139 x 80 x 37
重量570g (本体のみ)545585
カラーブラックブラック・シルバー・ホワイトブラック・シルバー・サファリブラック・グレー

オプション

  • LEICA M8/M8.2/M9/M9-P ハンドグリップ(下面カバーを取り替え)
  • サムズアップ

参考文献・参考リンク

更新履歴

  • 2024.02.20
  • 2023.10.18

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