Last updated on 2026-04-19
LEICA SUMMICRON M 50mm F2(フード内蔵)をLEICA M-P typ240、LEICA M9とLEICA M8で使用したレビューと写真作例
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目次
ギャラリー
写真作例の撮影は以下のカメラを使用した。
- LEICA M-P typ240
- LEICA M9
- LEICA M8
レビュー


1.概要
LEICA SUMMICRON M 50mm F2(フード内蔵)は、1979年に古い鏡筒のレンズがリリースされ、1994年に鏡筒形状が現在の形にリニューアルされた。レンズ構成は1979年から同一のままであり、旧鏡筒と新鏡筒をあわせて10万本以上生産されている長寿のレンズである。
絞り羽根は8枚で通常の8角形、フードは引き出し式でロック機構はない。フィルター径は39mmで、ネジ径は従来のズミクロン50mmから変更なく、以前のレンズから踏襲されている。
ズミクロンM35mm ASPH.、ズミルックスM50mm、APO SUMMICRON 90mmなどと同様に、ブラック、シルバー、チタンの3色で展開されている。チタンとシルバーは真鍮製の鏡筒を採用しており、アルミ製のブラックよりも重い。
また、フード内蔵のズミクロン50mmには、バルナックライカ向けのシルバー鏡筒のL39スクリューマウント版もある。こちらは、バルナックライカの標準最短撮影距離に合わせて、最短撮影距離が1.0mとなっている。
L/M変換リングを使えば、Mマウントのライカカメラでも使用できる。ただし、この場合、最短撮影距離が1mと長くなり、被写体に近づけなくなるため、注意が必要だ。
2.使用感
LEICA SUMMICRON M 50mm F2(フード内蔵)のレンズ構成は、1968年ごろから変わっていない。レンズコーティングは、時代とともに進化していると考えられる。
作例に使用した3つのM型デジタルライカカメラは、LEICA M-P Typ 240とLEICA M9が35mmフルフレームセンサーを搭載した2,000万画素クラスのデジタルカメラ、LEICA M8はAPS-Hサイズセンサーを搭載した1,000万画素クラスのデジタルカメラである。APS-Hサイズセンサーの35mmフィルム換算焦点距離は67mmで、標準レンズよりもやや望遠寄りの画角となる。
M型ライカレンズの中で基準となるSUMMICRON F2の最新型は、絞り開放から解像感とボケのバランスが良く、使いやすいレンズに仕上がっている。また、明暗のコントラストが比較的はっきりしている点が個人的に好みである。
さらに、絞り込んでも描写が大きく変わることはないため、絞り優先モードを持つデジタルM型ライカで撮影する際に絞りに追従してシャッタースピードが自動的に変化する。これにより、撮影者は描写のブレを気にせずに必要なシャッタースピードを維持しつつ、構図に集中できるというメリットがある。
作例はすべて絞り開放で撮影している。開放F2の明るさにより、M型ライカの距離計でピント位置を決めやすく、速写時の安定性が高い。
対照的なのは、同じライカの1段明るいズミルックス50mmASPH.を絞り開放で使う場合。そのピント幅はカミソリ刃のように薄く、狙った位置と撮影結果を合わせるにはそれなりの練度と慎重さが必要だ。
レンズ前方に絞りリング、中間にフォーカスリングという配置は踏襲されており、ズミクロンに慣れた撮影者であれば戸惑うことはない。しかし、レンズ鏡筒に2代目のモデルや3代目のモデルには存在した指掛かりがなくなっているため、指掛かりを始点として使う撮影者は戸惑うかもしれない。
使用したことのある2本のフード内蔵型ズミクロンは、マニュアルフォーカスレンズにしてはフォーカスリングの回転感が軽かった。それほどくたびれていない2本のレンズでそうだったので、フォーカスリングが軽いのは仕様と考えられる。
3.まとめ
「SUMMICRON 50mm F2 フード内蔵」をまとめると、鏡筒やレンズコーティングなどを変更しながらも、従来のレンズ構成を維持している長寿レンズである。
標準レンズとして完成されており、使用して不満はないが、撮影者によっては面白みに欠けると感じるかもしれない。
仕様・考察など
M型ズミクロンには、沈胴型の初期ズミクロン、メガネ付きズミクロン、フード内蔵型の3種類がある。いずれも描写に不満を感じる場面はほとんどなく、ズミクロン以前の50mmレンズと比べると、ズミクロンシリーズは完成されたレンズと感じる。そのため、初代と本レンズの中間にリリースされたレンズは手に入れることなく今に至っている。
ズミクロンの世代カウントには、鏡筒の変化で分類する方法とレンズ構成の変化で分類する方法があり、このレンズは4thであったり5thであったりする。参考リンクのケンロックウェルのサイトでは鏡筒の変化で分類しているため5th-type5となっており、LEICA WIKIではレンズ構成の変化で分類しているため4つに分類されている。
私はこのレンズを4th-type4と認識していたが、分類の仕方は人それぞれで誤解を招きそうなので、フード内蔵型と呼んでいる。趣味の道具の分類は各人の好みやポリシーによるものなので、表記する際はそれを踏まえる必要がある。
このレンズは、2013年に「APO SUMMICRON 50mm ASPH.」としてリリースされた。APO仕様、非球面レンズの採用など、現代のライカレンズの仕様をすべて備えたレンズである。性能も価格も通常のズミクロンとはまったく別物となっている。
ライカはロングセラー商品を地道に改良するため、2023年リリースの最新型ズミルックスMと同様に、最短撮影距離の短縮や非球面レンズの採用といった改良が実施される可能性がある。この場合、レンズ構成が変わらないため、名称の付け方に苦労する。
| 項目 | ズミクロン(沈胴) | DRズミクロン | ズミクロン |
| 焦点距離(mm) | 50 | 50 | 50 |
| 最大絞り | 2 | 2 | 2 |
| 最小絞り | 16 | 16 | 16 |
| レンズ構成 | 6群7枚 | 6群7枚 | 4群7枚 |
| 絞り羽根 | 10 | 10 | 8 |
| 撮影距離(m) | ∞〜1.0 | ∞〜1.0 | ∞〜0.7 |
| 眼鏡使用時(m) | – | 0.9〜0.48 | – |
| レンズ長(mm) | ? | 43 | 43.5 |
| レンズ最大径(mm) | 48 | 53 | 53 |
| フィルター径(mm) | 39 | 39 | 39 |
| フード | SOOFM / ITDOO / IROOA | SOOFM / ITDOO / IROOA | Build in |
| 重量(g) | – | 339 | 240:Black 335:Silver,Titan |
| 眼鏡重量(g) | – | 52 | – |
| リリース年 | 1951 | 1956 | 1994 |
| 製造本数 | 253,314 | ? | 94,573+ (1977-2005 ) |
参考情報
- ライカWikiによるSUMMICRON 50mm・フード内蔵の説明
- ライカWikiによるSUMMICRON 50mm・フード別つけの説明
- ライカWikiによるSUMMICRON 50mm・沈胴式の説明
- ケンロックウェル・ズミクロン 50mm比較ページ
- 沈胴鏡筒レンズ SUMMICRON M 5cm F2・Shige’s hobby
- 2焦点レンズ DR SUMMICRON M 50mm F2・Shige’s hobby
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更新
- 2026.2.12
- 2024.11.11
- 2023.03.01:改稿
- 2023.07.02:初稿


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