LEICA SUMMICRON M 50mm (4th)
ライカ・四代目ズミクロン 50mm F2のレビューと写真作例
目次
ギャラリー
- ライカ 50mm F2 写真例(Leica M9)
レビュー
ズミクロン M 50mm 4代目は1979年にリリースされ、おそらく10万本以上作られている息長いレンズ。
絞り羽根は8枚で通常の8角形、フードは引き出し式でロックはない。
ズミクロンM35mm ASPH.、ズミルックスM50mm、APO SUMMICRON90mmなどと同様に、ブラック、シルバー、チタンの3色展開がおこなわれていた。チタン、シルバー色は真鍮製の鏡筒を採用しており、アルミ製鏡筒のブラック色よりも重い。
通常M型ズミクロンの完成形で、1979年にこの形になってから2024年も現役ラインナップで40年以上経過するが、サファリカラーなどの限定特色がリリースされる以外はレンズスペック、外観形状などの仕様に大きな変更はない。2013年にAPO SUMMICRON 50mm ASPH.がAPO仕様、非球面レンズ採用のフルスペックでリリースされたが性能も価格も完全に通常のズミクロンとは別物だ。
M型ズミクロンは、沈胴型の初期、メガネ付き、この四代目と使用したが、いずれも不満を感じることは少なく、いずれも完成されたレンズだと感じる。そのため二代目、三代目を手に入れることなく今に至っている。四代目はシルバーを2回買売しているが両個体ともにフォーカスリングは軽かったのでそういう仕様と思われる。
開放F2の明るさは、M型ライカの距離計でピント位置を決めることは容易で、スナップ撮影のように気軽な使い方でもそれほどピント位置が意図に反することはなく、ズミルックス50mm ASPH.のカミソリのようなピントとは異なり使い易いレンズだった。
ライカはロングセラー商品は地道に改良をするため、2023年リリースのズミルックス M 最新型と同様に最短撮影距離の短縮、非球面レンズの採用などの改良がおこなわれる可能性はあると思う。
仕様
項目 | 値 | 備考 |
焦点距離(mm) | 50 | |
最大絞り | 2 | |
最小絞り | 16 | |
絞り羽根 | 8枚 | |
レンズ構成 | 4群6枚 | |
最短撮影距離(m) | 0.7 | |
レンズ長(mm) | 43.5 | |
レンズ最大径(mm) | 53 | |
フィルター径(mm) | 39 | |
重量(g) | ブラック:240 シルバー、チタン:335 | |
リリース年 | 1979 |
参考文献・参考リンク
更新
- 2023.03.01:改稿
- 2023.07.02:初稿
広告
- いくつかの外部リンクは広告となっており、クリックするとサイト管理者に収入が発生する可能性があります。