淺井裕介・制作ボランティア(1)

2024.8.22「土採集と顔料作り」

川崎市岡本太郎美術館・淺井裕介ボランティア・2024.8.22

目次

2024.8.22の活動記録

ボランティア初日、自宅最寄り駅からJR・溝の口駅に着いたら土砂降りの雨、溝の口駅から向ヶ丘遊園行きの川崎市営バス・溝19に乗り、岡本太郎美術館最寄りの生田緑地入口バス停へ移動した。バスから見る道中はご覧のとおりものすごい雨である。

生田緑地入口バス停から、岡本太郎美術館までは軽い上り坂を10分程度歩く。傘は持っていたがそんな物は役に立たない土砂降りの雨にうたれて、ずぶ濡れになりながら美術館に着いた。

美術館スタッフからタオルを貸していただいて、一通り水気を拭ったが服に染みこんだ水気はなかなか抜けないため、涼しい季節だと風邪をひくところであった。幸い真夏で気温が高かったので体を冷やすようなことはなかった。

本日午前のボランティア参加者は5名で自己紹介をして、今日やる作業の段取りを淺井さんから聞く。作品の制作に入る前に以下5つを数日かけておこなう。

制作前にやる準備

  1. 近隣の土採取 →泥絵の原料になる。
  2. 土の乾燥 →採取済して水分を含んだ土を乾燥させる。
  3. 精製用の砕き石の採取 →精製のときに使う、握れるサイズで丸い石が良い。
  4. 土の精製 →乾燥済みの土からゴミを取り除き、砕いてこして、泥絵用顔料を作る。
  5. 絵具作り →精製した土、水、アートグルー(糊)を混ぜて絵具を作る。
やることリスト
乾燥済みの土

本日は雨のため「土採取」「土の乾燥」「精製用の砕き石の採取」は難しそうなので、すでに乾燥済みの土から「土の精製」をおこなうことになった。

土砕き中

上写真の淺井さんは、ちょうどよい砕き石がなかったため、ハンマーで土を砕いている。硬い岩のような土も砕いて絵具の顔料となる。石で土を砕くことは古代から絵具作りでおこなわれてきたことで、砕きながら過去同じように絵具を作った人々に思いをはせたり、土によって異なる堅さを楽しみながら作業してください。また、土を砕く作業は粉砕機などの機械を使って済ませることもできるけれど、ボランティアの皆様には手で作業する感覚を味わって欲しいとのことでした。

精製に使うこし器は目が細かいほど、均一な顔料を得ることができるけれど、目が細かいほど採れる顔料が少なくなり作業量が増えるので、どこまで細かくするかはケースバイケースとのことでした。

上記のような淺井さんの話を聞きながら、12時半まで土を砕いてこす作業をおこなった。

午前で帰られるボランティアさんが数名いて、午後も残る方はお昼ご飯を会議室でいただくか、外に食事に行った。13時半近くになると午後から入るボランティアさんがやってきて、午後からは7名で作業を再開した。午後からは雨が上がったので午後から参加の方は濡れずに美術館に到着された。

雨止んだ

午後は雨が上がったため、美術館敷地内の野外に「土採取」と「精製用の砕き石の採取」をすることになった。雨上がりなので敷地内の土のありそうなところはかなり水っぽいが、いくつかの場所から土を採取した。砕き用の石は敷地内にはよい石がなく、後日学芸員さんが河原で拾ってくるとのことになった。生田緑地は整備された山公園なので、河原にあるような丸い石は見当たらなかった。

土採取中
カタツムリ

土採取、石探しから返ってきて、残りの時間は、以下作業を実施した。

  1. 未乾燥の土を新聞紙の上に広げて乾燥させる。
  2. 乾燥済みの土を精製する。

ボランティアが作業をしている間、淺井さんは参加者に声をかけつつ、PCでの作業や少量の絵具を作って小作品を描いたりしていた。相変わらず手早く仕上げていくのは本当にスゴイ。

乾燥と精製、奥に淺井さん
作品を描く淺井さん

創作アトリエは打ち合わせなどにも使われるスペースなので、土を砕いた際にでた土埃をはいて、雑巾がけをするなど掃除をして、机の配置を元に戻して8月22日の作業は終了した。

活動リンク

展覧会概要

川崎市市制100周年・開館25周年記念 「岡本太郎に挑む 淺井裕介・福田美蘭」展

会期:2024年10月12日(土)~2025年1月13日(日)
開館時間:9:30-17:00(入館16:30まで)
休館日:月曜日(10月14日、10月21日、10月28日、11月4日、11月11日、1月13日を除く)、10月16日(水)、12月29日(日)~1月3日(金)
観覧料:一般1,000(800)円、高・大学生・65歳以上800(640)円、中学生以下は無料 ※( )内は20名以上の団体料金
主催:川崎市岡本太郎美術館

更新履歴

  • 2024.10.14:ページ作成

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