淺井裕介・制作ボランティア(3)
2024.9.11「企画展示室臨時アトリエ」
目次
2024.9.11の活動記録
1週間ぶりの活動、朝の9時半に岡本太郎美術館の創作アトリエに、淺井さん、制作補助スタッフ、ボランティアが集まり今日の活動がはじまる。壁画制作が本格的にスタートするため、ボランティア以外に制作補助スタッフさんが助っ人として現れた。
スケジュールを見ると本日が9月11日なので、月曜日の休館日を除いて、17日で作品を完成させることになる。
本日の作業は以下3点で、4つめはおまけ。
1.絵具
サンプルと同じ要領で実際に泥絵に使用する絵具を作成する。精製済みの土、水、アートグルーを決められた比率で混ぜ合わせ、3つの素材が馴染むように割り箸で攪拌する。
絵具を作ったコップには、淺井さんが各土に名付けた「Y1」「R1」など絵具の色ラベルをマスキングテープに記入して貼り付ける。淺井さんの基本法則では、1が薄い色で、数が大きくなるほど濃い色となる。
また、今回の現場ではアルファベット+10番以降の土について、川崎市の土が指定されている。ベーシックな土と近隣の土をわかりやすく分別している。分別方法については現場によって変わることになるのだろう。
この日は、ボランティアとスタッフで絵具を80カップくらい作った。絵具は使いながら継ぎ足しをして作品完成まで使用する。
2.色見本看板
色見本帳を切り出して、色見本看板に貼り付ける。色見本看板は自立して持ち運べるようになっており、必要とする人が持ちだして使用する色の参考にしたり、淺井さんが壁画着色の色指示をするときに使っていた。
3.原画縮小
今回の展示の新作として、愛知県美術館に収蔵されている「淺井裕介《その島にはまだ言葉がありませんでした》2020年 土・ペンキ・墨、画布・H444.2 × W367 cm」の青色バージョンを作成する。
この作品はキャンバス8枚で構成されており、今回制作する青バージョンは愛知県美術館収蔵作品と対になる。
制作のための下絵として、愛知県美術館がオリジナルのキャンバスと同サイズのモノクロコピー版を出力して用意してくれたのだが、実際のキャンバスにモノクロコピー版を当てると、モノクロコピー版はキャンバスに対してすこし大きいことがわかった。
これはキャンバスに絵の主要部分の輪郭を転写するために用意しているので、このままではキャンバスとサイズが合わないため転写ができない。そこで、モノクロコピー版のサイズを測定しキャンバスに対する比率を算出して、その比率で縮小コピー版をつくりキャンバスに合致するサイズの下絵を作ることになった。
サイズを測ると、モノクロコピー版はキャンバスに対して約3%大きいので、3%縮小したコピー版が必要なことがわかったが、縮小したコピー版を作成するために以下の問題があった。
愛知県美術館から送られてきたモノクロコピーは、A3以上でA2よりも小さいサイズで、こちらから再度コピーを業者に頼むのは時間的なロスも多いので、岡本太郎美術館のコピー機を使って縮小することにしたが、美術館のコピー機は読み取りサイズ、出力サイズ共に最大A3までしか扱えない。
そこで、まずモノクロコピー版をA3でコピーできるように、2分割することにして作業をはじめた。全部で8枚のモノクロコピー版があるので、合計16枚の紙に分割する。分割した紙を3%縮小コピーし、不要部分をカットして転写用の原画とすることにした。これは本日中に作業が終わらなかったので、明日引き続き作業することになった。
4.アトリエにあったものたち
しかの革はフレームに貼られた状態で、これから作品が作られていく。
本日は企画展示室臨時アトリエでの作業だったので、軽く掃除をして9月11日の作業は終了した。
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- 2024.8.22「土採集と顔料作り」(1)
- 2024.8.23 不参加
- 2024.9.3 休館日
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- 2024.9.9 休館日
- 2024.9.10 不参加(企画展示室にアトリエ作り)
- 2024.9.11「絵具作り、原画縮小1」(3)
- 2024.9.12「原画縮小2、マスキングプラント」(4)
- 2024.9.13「マスキングプラント、乾燥、泥絵」(5)
- 2024.9.14 不参加
- 2024.9.15 不参加
- 2024.9.16「マスキングプラント、泥絵」(6)
- 2024.9.17 休館日
- 2024.9.18「過去作品整理、泥絵」(7)
- 2024.9.19「泥絵・背景塗り1」(8)
- 2024.9.20「泥絵・背景塗り2」(9)
- 2024.9.21「泥絵・背景塗り3」(10)
- 2024.9.22 不参加(制作公開日)
- 2024.9.23「泥絵」(11)
- 2024.9.24 休館日
- 2024.9.25「泥絵・カメあらわる」(12)
- 2024.9.26「泥絵・くり抜き・縁取り」(13)
- 2024.9.27「泥絵、設営、足塗り」(14)
- 2024.9.28「仕上げ」(15)
- 2024.9.29 不参加(仕上げ、アトリエ片付け)
- おまけ:2024.10.6「創作アトリエ見学」
- 2024.10.18:展示鑑賞
- 川崎市岡本太郎美術館への道
展覧会概要
川崎市市制100周年・開館25周年記念 「岡本太郎に挑む 淺井裕介・福田美蘭」展
会期: | 2024年10月12日(土)~2025年1月13日(日) |
開館時間: | 9:30-17:00(入館16:30まで) |
休館日: | 月曜日(10月14日、10月21日、10月28日、11月4日、11月11日、1月13日を除く)、10月16日(水)、12月29日(日)~1月3日(金) |
観覧料: | 一般1,000(800)円、高・大学生・65歳以上800(640)円、中学生以下は無料 ※( )内は20名以上の団体料金 |
主催: | 川崎市岡本太郎美術館 |
更新履歴
- 2024.10.15:ページ作成
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