淺井裕介・制作ボランティア(2)

2024.9.4「顔料作り・リモート指示」

川崎市岡本太郎美術館・淺井裕介ボランティア・2024.9.4

目次

2024.9.4の活動記録

本日は淺井さんは、所要のため美術館に来館できないとのことで、午前と午後の開始時にリモートで本日の作業指示があった。最初の写真は精製した土から泥絵具を作る方法を説明している。

本日の作業は以下4点だ。

  1. 土の乾燥 →採取済みの水分を含んだ土を乾燥させる。
  2. 土の精製 →乾燥土からゴミを取り除き、砕いてこして、絵具顔料を作る。
  3. 精製した土から絵具作り →土、水、アートグルー(糊)を混ぜて絵具を作る。
  4. 作成した絵具から色見本を作成する。

1.土の乾燥

今回の壁画制作のために川崎市内からあつめられた土、採取後で水分を含んだ状態でジップロックに納められているため、新聞紙に広げて乾燥させる。晴れた日であれば天日干しさせると比較的短時間で乾燥が終わる。

未乾燥の土
広げて乾燥

2.土の精製

軟らかい土は簡単に細かい粒子にすることができるため短時間で達成感を味わえる作業。しかし、下写真のようなほぼ石のような硬い土は、平らなコンクリートの上に土を置いてハンマーでたたいて砕いていく。なかなか細かく砕けないので肉体的にも気持ち的にもしんどい作業。

硬い土を粉砕中
砕き石

砕いた土は、こし器にかけて大きさを分別する。こし器からふるい落とされた粒が泥絵の塗料の元となる。2024.10.12から美術館に砕いて精製した土が瓶に入れて展示されている。

こし器、ホウキ、ちりとり
精製済みの土

3.精製した土から絵具作り

精製済みの土、水、アートグルー(糊)を混ぜて絵具を作る。
土、糊、水は基本の比率があり、基本比率で作成してから試し書きをして、土の性質によって、水、糊の量を調節して使い易い絵具にする。

4.作成した絵具から色見本を作成する。

泥絵具は乾くと色味が変わる土もあるため、絵具のサンプルを作成して、どの土が乾燥後にどの色になるかの色見本を作成する。色見本は各土で濃い色と薄い色の2色を作成する。

作成した色は以下の4つに分類する。

  • R:赤系
  • B:黒系
  • C:シアン系
  • Y:黄系

CとYは比較的近い色味で、どちらに分類するか迷った土については、ボランティアで協議して分類を決めた。最終的な色分類については淺井さんが判断する。

色見本
色見本

本日も創作アトリエでの作業だったので、土を砕いた際にでた土埃をはいて、雑巾がけをするなど掃除をして、机の配置を元に戻して9月4日の作業は終了した。次回参加日から企画展示室での作業となる。

展覧会概要

川崎市市制100周年・開館25周年記念 「岡本太郎に挑む 淺井裕介・福田美蘭」展

会期:2024年10月12日(土)~2025年1月13日(日)
開館時間:9:30-17:00(入館16:30まで)
休館日:月曜日(10月14日、10月21日、10月28日、11月4日、11月11日、1月13日を除く)、10月16日(水)、12月29日(日)~1月3日(金)
観覧料:一般1,000(800)円、高・大学生・65歳以上800(640)円、中学生以下は無料 ※( )内は20名以上の団体料金
主催:川崎市岡本太郎美術館

更新履歴

  • 2024.10.14:ページ作成

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