CONTAREX BIOGON 21mm F4.5
コンタレックス用広角レンズ、ビオゴン 21mm F4.5をデジタルカメラで使用した記録
目次
<ギャラリー>
LEICA M9 / EPSON R-D1
<レンズの印象>
個人的なM/Lレンズグルメの最後期に使用したレンズ。
このレンズは本来、コンタレックスカメラ用のレンズだが、ライカMの距離計非連動マウントアダプターが付属した状態で売られていた。2023年現在でもこの形態で売られていることを見かける。
前述の通りマウントは距離計非連動なので、レンジファインダーカメラで利用する場合は目測で撮影することになる。最近のミラーレスカメラではまったく問題にならないだろう。
フィルムカメラで使う場合は問題ないが、M9の35mmフルサイズCCDセンサーで使用した場合、周辺減光をおこし、太陽光線の状態によっては周辺にカラーキャストが発生する。
R-D1/M8/M8.2はセンサーが小さい分、上述のネガがかなり緩和される。
フィルムカメラ、モノクローム撮影では上記問題はない。
レンズ単体では0.9m程度にしか寄れないため撮影の応用性が低いが、ソニー系のミラーレスカメラであれば補助ヘリコイドでより近接が可能なので、その欠点も解消される。
レンズ後玉にはレンズガードが装着されているが、測光センサーの邪魔になりそうだったことと、カメラ内部に突起物が侵入するのは精神的によろしくないので、レンズ後端のガードは外して使用していた。このレンズガードはネジ止めなので精密ドライバーでネジを緩めれば簡単に外れる。外でレンズを外さない、保管時は底の深いリアキャップを装着することを徹底できればこのガードはなくても、レンズ運用に問題はないと思う。
他のレンズでは、CONTAX-G BIOGON21mm、RUSSAR 20mmでも発生する対称型の光学系の広角レンズでは一般的な現象だ。
ギャラリーは絞り開放ばかりだが、中央部分のキレは古いレンズとは思えないほどに解像している。
「氷」のようなと言われた表現はあたっていると思う。




<レンズの仕様>
1958年にリリースされたコンタレックス用広角レンズ。
対称型の光学系を採用しているため、後玉がフィルム面に近くなる。
バヨネット式の21mm~35mm 兼用メタルフードがある。
項目 | 値 | 備考 |
焦点距離(mm) | 21 | |
最大絞り | 4.5 | |
最小絞り | 22 | |
絞り羽根 | 8 | |
レンズ構成 | 8群11枚 | |
最短撮影距離(m) | 3feet | 91cm |
レンズ長(mm) | 35 | Mマウント面からの距離 |
レンズ最大径(mm) | 55 | |
フィルター径(mm) | 49 | B56 |
重量(g) | 271 | レンズのみ |
<参考文献・参考リンク>