CONTAX Planar G T* 35mm(Ms-optics)

Kyocera CONTAX Gマウント プラナー 35mmのレビューと写真作例

目次

ギャラリー

  • CONTAX G1 +AGFA CT Precisa 100(リバーサルフィルム)
  • Leica M-P typ240

レビュー

プラナー 35mmの京セラ/コンタックス製Gシリーズ向けは、CONTAX G2と同時にリリースされた広角レンズ。紹介するレンズはMS-Opticsにて、CONTAX G用のAFレンズをLeica Mマウント(距離計連動)に改造されている。

本レンズの鏡筒の一部はMS-35というMs-opticsが開発した共通ヘリコイドを使用している。所有している個体のMS-35ヘリコイドは旧型でレンズ付け根の角度で浅くレンズに対して指のかかりが悪くレンズの着脱が非常にしづらい、MS-35はC・TESSのようなコンパクトカメラの非常に小さなレンズを想定した構造になっており、本レンズのようにレンズ鏡筒が大きくなることは想定していなかったように思われる。別ページで紹介する、Planar 45mm F2で使用されるMS-45はレンズの付け根が直角で、それなりの幅があるためレンズの着脱に苦労しない。新型のヘリコイドMS-35はこの付け根部が改良してあることを知り、ヘリコイド部分の変更をMs-opticsに依頼したところ、オーナーの宮崎氏から改造済みレンズのヘリコイドを入れ替えるのはレンズの構造上無理との言葉をいただき諦めた。

レンズの絞りにクリックストップがないのは、MS-Opticsレンズの仕様である。

プラナー形式なので、レンズ後玉とマウント面がほぼ同じ位置にあり、さまざまなカメラで使用する際に問題が少ない。CONTAX G1/G2のAFでの使用では絞り開放ではピント位置が怪しいこともあり、少し絞って使うことが多かった。
CONTAX G1/G2から、Mマウントレンジファインダーカメラを主カメラに変更してから、CONTAX Gレンズとは疎遠になっていたが、プラナー G 45mmのMマウント改造品を手に入れてから、手持ちのGマウントレンズをMs-opticsでMマウントに改造していった。

ライカMマウントに変更しているため、マウントアダプターを使用すると各種ミラーレスカメラでも使用できる。
本レンズのMマウント改造は、海外でも広く行われており、改造レンズだけでなくヘリコイドだけを販売して、ユーザーが自己改造するメーカーも存在する(詳細は参考リンクのWebサイトを参照のこと)。

仕様

項目HOLOGONBIOGONBIOGONPLANARPLANARSONNARVARIO SONNAR
焦点距離(mm)16.5212835459035-70
最大絞り8(固定)2.822.83.5-5.6
最小絞り16(フィルター装着)221622
レンズ構成3群5枚7群9枚5群7枚5群7枚4群6枚4群5枚8群13枚
最短撮影距離(m)0.30.50.5
0.8*2
0.51.0
レンズ長(mm)1135.530.531.538.563.054.0
レンズ最大径(mm)57595656565660
フィルター径(mm)
専用NDフィルターあり
554646464646
重量(g)120200150160190240290
重量(g)
Mマウント
124151194
(222)*1
115161219
(259)*1
リリース年1994年1996年1994年1996年1994年1994年1999年
*1:フード+フィルター
*2:AVENON改造レンズの最短撮影距離
CONTAX G用プラナー35mmレンズ構成図(レンズマニュアルの記載図をスキャンしトレース)

参考文献・参考リンク

更新履歴

  • 2024.02.16:改稿
  • 2022.03.01:初稿

広告

いくつかの外部リンクは広告となっており、クリックするとサイト管理者に収入が発生する可能性があります。

シェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


コメントする

Shige's hobby