LEICA DR SUMMICRON M 50mm
DR SUMMICRON M 50mm F2のレビューと写真作例
目次
ギャラリー
- LEICA DR-SUMMICRON-M 50mm F2 写真例
レビュー
DR ズミクロンは、ズミクロン50mmに眼鏡(近接アダプター)を装着することで0.48mまでの近接撮影を可能にしたレンズ。ギミックは機械的で眼鏡の装着によってボールが押し込まれ、近接領域にヘリコイドが移動できるようになる。レンズから眼鏡を外した場合は、∞〜1mの範囲にピントが合い、通常のレンズと同様に取り扱うことができる。
眼鏡にもうけられたストッパー部品はM6以前のカメラ全高に合わせてあるため、カメラ全高が高くなったM6-TTL以降のカメラは眼鏡を装着できない。ストッパーを取れば装着は可能で中古品で眼鏡のストッパーが除去されたものを見かけることもある。
この時代のシルバークロームの外観はとても美しい、フォーカスリングのローレットも現代レンズではありえない凝った作りで、所有する満足感のあるレンズだ。数多く製造されたレンズなので状態の良い個体も多く少し探せば好みの個体が見つかるだろう。2010年以前は眼鏡付きレンズはかなり安く売られていたが、2020年代は他のレンズ同様に値上がりしている。
カメラにレンズを装着した写真を見て分かるとおり、眼鏡付きレンズはレンジファインダーカメラの軽やかさをスポイルするがカメラにメカメカしい重厚感を与えてくれる。写真のようなグリップと眼鏡を付けた状態にすると、カメラ全体でそれなりの重量になり、首から下げるのは少ししんどいが目立つことは間違いない。
フィルムカメラを使用していたときは、これがあると近接撮影ができるので好んで使用していたが、Mデジタルでは、ストッパー部品が邪魔になることも有り、余り使わなくなったので売却してしまった。フィルムMを再度入手するなら、一緒に求めたいレンズで、古き良き時代のレンズだと思う。
仕様
項目 | 値 | 備考 |
焦点距離(mm) | 50 | |
最大絞り | 2 | |
最小絞り | 16 | |
レンズ構成 | 4群7枚 | |
撮影距離(m) | ∞〜1.0 | 全域カメラ距離計連動 |
眼鏡使用時(m) | 0.9〜0.48 | 全域カメラ距離計連動 |
レンズ長(mm) | 43 | フランジからの距離 |
レンズ最大径(mm) | 53 | |
フィルター径(mm) | 39 | |
重量(g) | 339 | |
眼鏡重量(g) | 52 |
参考文献・参考リンク
更新履歴
- 2024.02.20:改稿
- 2022.04.28:初稿
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