LEICA ELMARIT M 28mm-3rd

第3世代、カナダ製広角レンズ

エルマリート M 28mm F2.8(三代目)のレビューと写真作例

目次

ギャラリー

  • 写真作例

レビュー

  1. 概要
  2. 使用感
  3. 比較
レンズフード 12536

1.レンズ概要

3代目エルマリート1(エルマリット)Mはほぼ50年前にリリースされたライカ Mマウント向け広角レンズ。1979年から1991年までの12年間に約17,000本製造された。

3代目エルマリートはくびれのある鏡筒の初期型とストレートな鏡筒の後期型の2種類があるが、レンズ構成はどちらも同じで、レンズフードは12536で本レンズ専用だ。レンズマウント部が一般的なネジ止めなのでライカ社のレンズ認識6bitコードの追加改造に対応している。

くびれのある初期型の鏡筒でフォーカスリングの指掛かり突起が二股に割れていない爪状になっいるレンズは、ドイツのカメラ通販店舗の説明では、「タイガークロー バージョン」と説明書きがされていた。

タイガークロー版は同年代のSUMMICRON-M 50mm(第2世代)、SUMMICRON-M 35mm(7枚玉)にも同様の指掛かり突起のある鏡筒が存在する。

タイガークロー版は他の3代目28mmレンズよりプレミア価格になっている場合もあるが、2022年現在、比較的中古市場で見かけるレンズでありそれほど珍しい物ではない。くびれのない鏡筒と変わらない値段で売られていることもあるため、プレミア価格の商売につきあうのは余り良いことではないと思う。

2.使用感

3代目エルマリートMは、後継レンズの4代目球面、5代目非球面と比較すると緩い描写をするが、そこに個性を感じでその描写が好みであれば、はまるシーンにて魅力的な描写となる。古いレンズの初代、2代目ほど描写に癖はないので使い易いという側面も持っている。多く生産されたためか、初代、2代目ほどの人気はなく価格も総じて安めである。

タイ・バンコクの町並みをこのレンズを持って撮り歩いたのはとても良い経験であった。

3.競合との比較

28mmもライバルが多い焦点距離で、ライカ社のMマウントレンズで7種類、レンジファインダーカメラ向けレンズで30本程度はあるため、選択が悩ましい焦点距離の一つである。

3代目エルマリートは、ライカMマウントの28mmレンズの中では最も大きく、レンズの存在感がある大型のカメラに似合うレンズだ。コンパクトさを求めるならば5代目の非球面エルマリートがお勧めとなる。

仕様・比較

項目初代2代目3代目ズミクロン4代目5代目(非球面)
焦点距離(mm)28
最大絞り2.822.8
最小絞り221622
絞り羽根88810810
レンズ構成6群9枚6群8枚6群8枚6群9枚7群8枚6群8枚
最短撮影距離(m)0.70.7
0.4(New ver)
0.7
レンズ長(mm)42454840.841.430.7
レンズ最大径(mm)52.5
フィルター径(mm)48 or シリーズ74849464639
重量(g)242270260175
製造本数32007,05017,1155500以上10,13040,000以上
リリース年1964-19661969-19781979-19912000〜1992-20061993〜

更新

  • 2024.9.11
  • 2024.03.10:改稿
  • 2022.05.03:初稿

広告

  1. エルマリート・アマゾンアフィリエイトリンク ↩︎

シェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


コメントする

Shige's hobby